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男性が育休を取りやすくなる3つのコツ

男性も育児と家事を行うことが一般的になりつつあります。「イクメン」という言葉もそこまで珍しいものではなくなりました。

私自身も子供が生まれた時から3ヶ月間、育児休職を取得して仕事をお休みし、育児(と家事)に専念してみました。

育休中はたくさんの驚きと楽しさ、そして大変さを経験することができたのですが、復職してから上長とお話しする機会があり、その時に言われた言葉が「育休に入るための大切なコツかも」という気付きになりましたので、ぜひ共有したく思います。

事前情報として私はIT企業勤務で完全なデスクワーカーです。社内はギリギリで業務を回しています。人が足りているわけではないです。

私がすんなり育休に入れた3つのコツ

1 妊娠直後から育休をどれくらい取るか宣言する。宣言し続ける。根回しは確実に。

2 引き継ぎは万全に行う。とにかく誠実に。マニュアルが無い場合は新たに作る。

3 これを機にいらない仕事、短縮できる仕事を逆に探して、効率化する。育休に入って感謝されるくらいまで徹底的に効率化。

1つづつ説明していこうと思います。

1 妊娠直後から育休をどれくらい取るか宣言する。宣言し続ける。根回しは確実に。

 こどもができたことを会社に伝えるタイミングは、多くの場合、安定期に入ってからだと思います。その時、上司や近しい先輩、同僚にお伝えすると思います。そこで一番望ましいのは、その報告の際に、「自分は育休を取得する」意思があることを宣言し、「どのくらいの期間」取得するのかを伝えることです。事前に自分の計画を話して、上司や周囲に認識してもらいましょう。かなり先の話でもあるため、上司側にとっては増員や人員配置など人事の準備ができます。周囲の社員も、仕事を引き継がなければならない、という認識を(なんとなく)持ってくれます。

また早めに伝えることの別のメリットとして、経済学の用語で接近効果という単語があるように、遠くのことは重要なことでも優先順位が下がる傾向にありますので、上司や先輩から「入っていいよ」と言われやすいです。

私の場合も妊娠報告と同じタイミングで上司に3ヶ月間休みますということを伝えており、その場でOKをもらっていました。これで大義名分ができたので、あとは実行に移すだけでした。また、事あるごとに育休に入ることを伝え続けました。特に打ち合わせなどで伝えるというよりも、雑談の際にちょっと入れる、といったように、印象付けをし続けました。

2 引き継ぎは万全に行う。とにかく誠実に。マニュアルが無い場合は新たに作る

2つ目は、具体的な実務の引き継ぎについてです。こどもが生まれるからとはいえ、あくまで自分都合で仕事をお休みするので、引き継ぎはしっかり行うように心がけましょう。特に重要なのは、引き継がれる方の視点に立つこと。引き継がれる方にとっては、ただただ仕事が増えるだけなので、そこの実務作業とメンタルのフォローもしっかりします。

私の場合は、具体的には常に感謝を伝えるようにしていました。また、実務でもマニュアルを作成する、最初は一緒い作業する、といった配慮も行なっていました。とにかく適当にではなく、誠実に引き継ぐことが重要です。

3 これを機にいらない仕事、短縮できる仕事を逆に探して、効率化する。育休に入って感謝されるくらいまで徹底的に効率化

三つ目は私が特に意識したことです。これをするとしないでは、自分自身の育休を取得するマインドも全然違います。この「効率化」を意識すると、とても入りやすい気持ちになり、後ろめたさのようさものは軽減されます。

これを機にいらない仕事、短縮できる仕事を探します。そしてどんどん削減していきましょう。実際のところ、あってもいいけど無くてもいい仕事はたくさんあります。これは社内・社外とのやり取りによらずあります。しっかりコミュニケーションをとり、実務の目的をなんとなくでも明確化して、削減や無くしてしまえることは無くしてしまいましょう。逆に新たにやるべき・やりたい仕事を見つけられる場合もあります。ちょうど良い機会と捉えましょう。

周囲の人間からすると、どうしても人がいなくなる分だけ仕事が増えるので、ネガティブな印象を持ってしまう方もいます。そのため、逆に感謝されるくらい効率化を図ろう、と意識することが重要です。

私の場合も、昔からある実務のいくつかを見直しすることで、周囲から感謝されたケースがありました。

以上が育休に入る上でのコツです。育休を取得しようと思っていてなかなか踏み出せない、もしくは反対されそうな環境にいる方は試してみてください。


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