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【駄文】黎明綺譚 DE トーク

 毎日、著作の宣伝で恐縮ですが、最新作の「会津ワイン黎明綺譚」絶賛販売中です。

 と言いたいところですが、全8冊の著作の中で、販売冊数、kindle unlimitedで読まれたページ数とも、最下位の状況です。

 さて、交流が長い方は、覚えているかもしれません。
『福島太郎の作品は、bookとnoteとtalkで完成』
と語っていることを。自分で言うのも何ですが、本(book)には書ききれない設定や裏話をnoteの投稿や私の話で補完して、さらに楽しんで欲しいと考えております。筆力の不足を補う悲痛な努力ということになります。

 7月30日の土曜日に、リアルで交流している方に、「会津ワイン黎明綺譚」の紙書籍を贈りました。これまで、恋する旅人、黒田製作所物語、夢見る木幡山、光流るる阿武隈川もお渡ししております。社交辞令とは思いますが、最初にお渡しした後「面白かった」との感想をいただきましたので、毎回、新作が出る度にお渡ししています。
 お世話になっている方なので「恩返し」の意味合いもあります。

 本日も少しお会いする機会があり、感想をいただくことができて、楽しい時間を過ごすことができました。また、
・モデルは会津美里町(旧新鶴村)になります。
・50年以上前から新鶴村でワイン用葡萄を作っていること、メルシャンさんが応援していることがベースにある話です。
・最近まで、美味しい葡萄を作ることが出来ずいましたが、ハウス栽培で美味しい葡萄を作れるようになる、オリジナルラベル「新鶴シャルドネ」が生まれました。
・会津コロニーの話も、ほぼ実話です。
 なんて話をしておりました。また、

・当初の予定では「菊地良樹」はチャラ男で性格が悪い予定でした。
・新鶴の葡萄農家も、意地悪の予定でした。
なんて裏話もすることができました。

 振り返ると、会津ワイン黎明綺譚は結構楽しく書くことができました。粗々のストーリーが生まれるまでは難産でした。
 また、これまでの創作物語に共通する軸として、「福島県郡山市」というものがあります。
 元宮ワイナリー黎明奇譚→郡山市にある「ふくしま逢瀬ワイナリー」がモデルと言われています。
 恋する旅人→主人公は福島県郡山市出身で、エンディングが郡山市です。
 黒田製作所物語→主人公が郡山市在住で郡山市が舞台です。郡山市の歴史や地域性などの描写が多くあります。
 夢見る木幡山→主要登場人物の1人が郡山市役所に勤務している設定です。本編は郡山市から動きだします。
 光流るる阿武隈川→郡山駅の場面が描写されています。
 会津ワイン黎明綺譚→「桃ちゃん」が高速道路の「郡山インターチェンジ」を降りるところから、物語の本編がスタートします。

 ということで、毎回、何とかして「郡山市」を絡めているのです。
 もし、既にお気づきの方がいらっしゃいましたら、コメントで教えていただけると嬉しいです。

 毎回、単品の作品として仕上げておりますが、シリーズを通じて読んでいただくと、こんな楽しみ方もできることになります。

 さらに、著作の関係性で申し上げますと
 元宮ワイナリーは仕事の話で華やかさが足りないから、次は恋愛物で柔らかい話にしようで「恋する旅人」
 恋旅は思いっきり空想の恋愛物語で遊んだから、次作はリアルをベースにちょっと固い話にしようで「黒田製作所物語」。
 黒田は郡山に拘り過ぎたから、今度は郡山市外、二本松市(東和町)の隠津島神社さんをベースに「夢見る木幡山」
 木幡山は、ちょっと現実に拘り過ぎ、真面目過ぎ、狭い地域に限定し過ぎたから、もう少し空想を折り込み、舞台を広げて「光流るる阿武隈川」
 郡山、二本松(東和)と県の仲通り地域が続いたから、今度は会津を舞台にしようで「会津ワイン黎明綺譚」という流れになるのです。

 振り子のように、1作を書き上げると反対の方向に進みたくなるのです。
 一方で、「恋す」「夢見」「流る」とか「奇譚と綺譚」とか、続編ではないのですが、何かしらの関連性を持たせたくもなるのです。
 ちなみに「黒田(製造業)」、「木幡山(神職)」、「阿武隈川(小売り)」、「会津(農業)」みたいな感じて、主人公の職業もなるべく被らないように意識しています。

 けど、どんな物語を描いても、登場人物が「公務員」の時には、筆がノリノリになるような気もします。
 元宮ワイナリー黎明奇譚は、「役所の職員」が主要登場人物ですし、木幡山の「僕」、会津ワインの「菊地」とも、当初の構想では、出番はちょっとだけの予定でした。ところが、いつの間にか勝手に動き出して出番を増やしてしまいました。

 『役所の職員を書くのが上手い「公務員小説の第一人者」』
を目指すべきなのかもしれません。
 え、そんな作品の需要は無い、そうですね、大変失礼いたしました。
 今日もお付き合いいただき、ありがとうございます。「会津ワイン黎明綺譚」を含め、私の著作については、次のリンクからお願いします。
#何を書いても最後は宣伝

 おススメは「光流るる阿武隈川」です。


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