【駄文】見出しの由来(アフターサービス3)
「題名のない物語」の項見出しについて、一つのギミックがあります。それは基本的に「道」に関連するものというものです。これも最初から考えていたのではなく、途中で「道」に関するものが多いということに気づき、「じゃぁ、全部、そうしてしまいましょう」と考えて、後から修整したものもあります。
また、収録する電子書籍のタイトルについて「恋する旅人」にすることにしたため、「旅と道なら関連する」、「迷い続ける木元との相性も良い」ということで、変更になった次第です。
そして、「題名のない物語」を略したら「題無物語(だいなしものがたり」という事実に、最近気づき、「センスねぇなぁ」と愕然としています。
第1話 海路
原題は「波の音が聞こえる」でした。セイレーン→海からの連想でした。海のイメージは生かすことにして「海路」に変更しました。
第2話 交差路
原題は「クロスライン」でした。これは「lineで交わる二人」ということで、クロスラインとしていましたが、同時に「交差路で道に迷う木元」のイメージもありましたので、道を優先して「交差路」に変更しました。
第3話 京橋
これは東京の地名「京橋」です。旧ブリジストン美術館があった場所です。なお、大阪にも京橋がありますが、特に関係はありません。
第4話 石橋
ブリジストン創業者の苗字「石橋」です。これだけは地名と関係ないですね。作中にもあるとおり美術館のオーナーでもあります。また、ドラゴンクエスト1を遊んだ方には、おわかりいただけると思いますが、「橋を渡る」と敵が強くなり危険なのです。そのため橋を渡る際には勇気が要ります。この時点では、木元は橋を渡る勇気はありませんでした。
第5話 岐路
原題は「偶然それとも必然」でした。さえない題名ですね。「岐路」に変更してスッキリしました。
第6話 中央大橋
変更無しです。「3月のライオン」ファンとして、この橋が描けて嬉しかったです。
第7話 日本橋
原題は「かけ橋」でした。これも、さえない題名ですね。「震災復興のかけ橋になりたい」という木元の気持ちもありましたが、解りにくいので没。橋を使いたくて「日本橋」になりました。
第8話 帰路
原題は「最後の晩餐」でした。少し変更することに迷いがありましたが、道を優先して変更です。結果的に「二人の帰り道」と「木元が故郷に帰る道」が懸かることになりました。
第9話 夢路
原題は「夢で逢えたら」でした。これも少し迷いましたが、夢を残して変更です。
第10話 セレーノ
変更せず。この物語の礎となりました「せれーのさん」に敬意を表して、道を外れることにしました。何度も申し上げますが、「せれーのさん」ありがとうございます。道ではありませんが、「青空」は少し「旅路」を祝福するかのようなので、有りということにしてください。
そして、ここまでお読みいただいた方への贈り物として、更なるギミックの御紹介です。
実は、二人が東京で過ごした場所は、「京橋」「日本橋」「葛西」「八丁堀」と、全て東京駅よりも「東側」なのです。
西野が中心の「WSS(ウエストサイドストーリー)」に対して、「無印」と表現してきましたが、実はサブタイトルは「ETS(イーストタウンストーリー)」ということであり、東西の物語でもあったのです。
もちろん、後付けです。偶々そうなったというお話です。偶々、上手くいったファンタジー小説もよろしくお願いします。
では、皆様、今日も良い一日をお過ごしください。