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公務員になりたいと思ったときに読む本 #シロクマ文芸部

 懐かしいという思いと今も変わらないという少し異なる印象を同時に抱きながら本をペラペラと捲り、文字をサラサラと追いかける。中身を読む気はしない、ほぼ全て頭に入っている、登場人物たちの人となりもリアルな映像として浮かんできてしまう。望むと望まざるとに関わらず。

 本に描かれているのは、過去の自分が関わった上司や同僚とのエピソードばかりである。だから「懐かしい」と感じるものの一方では、
(役所は、公務員って奴らは変わらないなぁ。というか人の営みというものは、昔っからそんな変わらないのかもしれない)
 という思いを抱いてしまう。
 タイトルでもあり、サムネ画像に表紙の一部を表している。「公務員になりたいと思ったときに読む本」(通称:公なり本)を手ににた時の感想である。

 本の内容は過去にkindle出版していた「公務員のタマゴに伝えたい話」(通称:公タマ伝 現在は販売停止中)とほぼ同じなので、そういう意味での「懐かしさ」という部分もあると思う。

 今回、ビジネス実用社さんからお声がけをいただき、本の出版を企画するにあたり、2020年に発刊した公タマ伝の内容をあらためて確認し
「内容が全然古びていない、ほぼそのままで良いのでは」
と感じ、タイトルや構成をアレンジしたり、見出しを修正したりしたものの、エピソード的には「公タマ伝」とほぼ同じものとした。

 新しいアイディアが足りないということも否定はできないが、「処女作にには全てが詰まっている」という格言を実感したところでもあった。書きたい、伝えたい「公務員のリアル」が詰まっていた。

 さて、ここまでお読みいただいた方、有難うございます。感謝を込めて「公なり本」と「創作大賞2024」に共通する「スターシステム」を紹介させてください。「公なり本第4章」で「山部会計事務所」という名前が登場しますが「公タマ伝」では「T会計事務所」とイニシャルで表記していた企業さんです。
 今回リライトするにあたり「T」では読みにくいし、アルファベットの異質感も生じることから「山部」としました。

 マニアな方はお気づきかもしれません。「山部会計事務所」というのは、こちらの「企業のお医者さん」にも登場していることを。

 もちろん偶然ではなく、意図的に同じ名称にしています。同じ会計事務所さんをモデルとして「第4章のエピソード」と「企業のお医者さん」を創作しているのです。
 そして私が福島太郎として活動を始める前に、山部さんに相談したところnoteでの活動を進めていただき、note街に参加することとなりましたので、山部さんは「福島太郎」の誕生に関わる「産婆さん」のような役割を果たしてくださいました。
 
 人の縁というのは不思議なものだとあらためて感じます。山部さんと一緒に仕事をした結果、福島太郎が生まれ、山部さんとのエピソードを素に作品を創作していることになります。
 なので福島太郎として紙書籍を作る度に、山部さんには本をお届けすることを続けています。今回「出版社からの出版した本」を山部さんに報告できたことは、ちょっとだけですが成長した報告をすることで、ちょっとだけですが恩返しができたようで安堵したところです。

 今はまだ力が足りませんが、いつか「受賞報告」ができることを夢見つつ、次の作品作りを楽しみたいと考えています。

#何を書いても最後は宣伝

  公タマ伝は発売停止中ですが、kindle出版は継続中です。お読みいただきますようお願いします。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。