【創作SS】シン・町中華
箸を置き、林は話し始めた。
「町中華って、もの凄い文化だと思うのよ。たった100年ちょいで、異国の料理を自国用にアレンジして、一程のレベルを保ち、国中に普及してるんだから」
僕は頷きながら応えた。
「確かに。それなら、あの中華系ファミレスは、さらに進化というか、日本文化の真価を感じるね。
あの価格であの味、さらに子どもにも優しく、無料ガチャで食玩を配るとか、日本のホスピタリティが加えられている」
「あの食玩は凄いね。根付にも通じるユーモア、可愛らしさ、職人気質などの文化、伝統、日本の魂が込められている」
頷きつつ、提案する。
「せっかくイタリアンに来てるんだし、この店を楽しませないか」
誰も聞いていないとは思うけど、他店の話しをするのは、あまりよくない気がした。
(けど、何故、急に中華の話をしたんだ)
林はニヤリとした。
「そう【バーミヤン食玩道】さ」
自分のバーミヤンへの発言が、ブーメランのように胸に刺さった。
(本文ここまで)
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】
お題【ブーメラン発言道】に参加です。
私の中では「ブーメランと言えばバーミヤン、バーミヤンと言えばブーメラン」が鉄板なので、バーミヤンでボケてみました。
関連はありませんが、これを貼ります。
これ、普段は「宣伝」しないんですが、前回からのネタとして貼らせていただきました。
福島太郎は「文学フリマ東京36 第1展示場 C-27」(5月21日)に出店予定ですが、この「公タマ伝」の紙書籍は準備しない予定です。
無印は「定価が高すぎ」第2集については「紙書籍が存在しない」ということが理由です。その背景については本稿では割愛します。
さて、短い投稿で何ですが
#何を書いても最後は宣伝
荒地を歩み続けた結果、川に辿りつき海を目指しました。という心境に至ったのがこちら「光流るる阿武隈川」です。
そして、本稿のシンのオチは
#サイゼリヤなう
しかも、ファミレスなのに「一人」ということになります。
チーズとかアスパラとかラム肉を食し、ワインを飲みながら、心はバーミヤンに或るという「裏切り者」なのです。
バーミヤンもサイゼリヤも大好きおじさんです。
価格、味、オペレーションのバランス、完成度に敬意を抱いています。
という発言が、善いブーメランとして返ってきますように。
#ブーメラン発言道
#毎週ショートショートnote
#文学フリマ東京36
#Kindle出版
#毎週ショートショートnote
#文学フリマ
#福島太郎