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「探シタラTV」への思い

リモートワークとなったことでアウトプット不足に陥り、ついつい長文を書きがちな昨今ですが、演出させて頂いている深夜番組『探シタラTV』の立ち上げから企画の狙いまでを書きました。

木曜深夜2時21分というほとんどの人が眠りについている時間に、今年4月からテレビ朝日でひっそりと始まった『探シタラTV』。

この枠でバナナマンの設楽さんとご一緒できると決まってから企画を考え始めたのですが、真っ先に思ったのは「この時間(深夜)ならピュアなお笑いを設楽さんとやりたい」。

“ごっつ”や“めちゃイケ”で小・中学生時代の人格形成が行われた自分ですが、高校・大学と第2の青春において多大な影響を与えたのが“東京の若手芸人=バナナマン・おぎやはぎ・アンタッチャブル”でした。


中でもバナナマンに絞って話をすると、ラジオはもちろん、おぎやはぎとのコント番組「epoch TV square」はDVDも全て買ったし、自分にとってのゴールデンメンバーだった「お台場お笑い道」のDVDも全て買って何度も笑い転げた。

バナナマンというコンビは、面白いのはもちろんのこと、どこかオシャレでそのスタイリッシュなライブは、「面白く在りたいけどカッコよくもいたい」という大学生に有りがちな痛目な自己顕示欲を投影するのに最適すぎる対象だったわけだ。

それから月日が経ち、今やバナナマンは当たり前にゴールデンで司会をこなす売れっ子となった。誰も傷つけることがないゴールデンでの優しい司会をこなすバナナマン、VTRリアクションという観点では日本で屈指のレベルを誇るバナナマン。

どちらも素晴らしいが、
「“深夜2時過ぎのバナナマン設楽統“は、そっちじゃないだろう。」
自分が第2の青春時代に熱狂した”コント師“、そして時折のぞかせる”狂気的S“とも言える”スマートな暴力性“、これを120%発揮する番組、これを用意すれば、唯一無二の番組になるのではないか。

そして何よりも大学生の時、自分が見たかったバナナマン設楽統を見れるのではないか。そんな思いをストレートに設楽さんにぶつけてみると、「良いですね、面白いことやりましょう」と言ってくれたのです。

臭いですが大学生の自分に言ってあげたいですね、「おい、12年後にバナナマンの設楽さんに面と向かって「面白いこと一緒にやりましょう」って言わるぞ」って。 

こうして立ち上がったのが「設楽統が新しいものを探す」という、番組コンセプトを軸に添えた『探シタラTV』です。

誤解を恐れず言うならば、「今こそ設楽さんが内P的な番組をやれば…」という野心が自分にはありました。
IPPONグランプリで3回も優勝し、イロモネアで4回も100万円を獲得し、古くは「虎の門」で話術王にも輝いたお笑いハイスペック芸人が47歳を迎えた今、若手芸人たちと「笑い」でピュアに向き合ったら、面白くないわけないだろうと。何か新たなものが生まれるだろうと。 

そんな志を真正面から受け止めてくれた設楽さんは、こんなご時世でもzoomでも打ち合わせを何度もして、企画のブラッシュアップに真剣に向き合ってくれ、我々が提示した企画にさらなるスパイスを加え、収録で共に笑い泣きするほど笑って「面白かったっすねえ」と言い合える。これは非常に刺激的な日常です。

自分はここ数年、ずっとゴールデンに向き合ってきたので、レギュラーでここまでピュアなバラエティをやるのは初めてです。 そんなこんなしながら手探りではありますがスタッフ一同“ただただ笑えるもの”を作っているで、是非見て欲しいのです。

が、いかんせん放送時間が深すぎるので、リアルタイムが難しい方は録画でもTVerでもAbemaでもテラサでも良いので是非見て欲しいです。こんな世の中なので、20分ほど何も考えず、ただただ笑ってもらえると嬉しいです。
ちなみにバラエティ初ナレーションのホラン千秋さんのおしゃれなナレーションも個人的には結構気にいっています。

長々書きましたが結局言いたいことは「一度でいいので見てください」ということです。在宅時間に飽きた方、是非。

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1985年生まれ/テレビ朝日(08入社)/「あいつ今何してる?」「あざとくて何が悪いの?」「探シタラTV」演出・P/特に村上龍と阿部和重と木下古栗と川上未映子と松田青子と本谷有希子の小説、デビット・フィンチャーとドゥニ・ヴィルヌーヴとヨルゴス・ランティモスの映画が好きです。

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