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ジコタンQ:個性を活かしていきる 2024年8月28日

オーストラリア在住20年目、元豪州4大銀行員のtaroがお送りする海外暮らしで見える柔らかい思考と感情と視野が広がる海外のニュースの翻訳&まとめ。ニュースの参照はここからhttps://www.bloomberg.com/asia

【本日の独り言】

冷めたクロワッサンは好き?

人は好きと嫌いの他にどちらでもない、好きなじゃないなどの感情がある。
好きなものは当然、どちらでもないものに関してもおそらく問題なく”処理”できるだろう。
嫌いなものはおそらく手に取ることすら憚られる。
では、好きじゃないものに関してはどうだろう。

焼きたてのクロワッサンを思い浮かべてほしい。
外がサクサク、カリカリで中がもちもち、ふわふわのクロワッサン。
おそらく嫌いだという人はそんなにいないだろう。
好きとどちらでもない人が大半だと思う。
ところがこれが冷めてしまうと、「好きじゃない」になってしまう。

この、好きじゃない冷めたクロワッサンをあなたならどうする?
オーブンで温め直したり、中に何かを挟んでサンドイッチにしたり、ジャムを塗ったり。ひょっとしたらハンバーグのつなぎに使ってみるかもしれない。
きっとどうにか美味しく食べようとあれこれ試行錯誤したり、いらないからと捨てたりするはず。

そこで考えてほしい。今、あなたの頭の中にある冷めたクロワッサンはなんだろう。
家族のこと、仕事のこと、将来のこと。
それとはどんなふうに向き合っている?

【金融ニュース】

株価は史上最高値付近で乱高下し、トレーダーは強気相場の原動力となっている人工知能の幸福感がまだ続くかどうかの手がかりを求め、エヌビディアの決算を待っている。

巨大チップメーカーの決算を1日後に控え、投資家はこのAI寵児が少なくともウォール街の高額の予想に匹敵するかどうかを見極めようとしている。ゴールドマン・サックス・グループのトレーディング・デスクは、幅広い指数に大きな影響力を持つエヌビディアを「地球上で最も重要な銘柄」と呼んだことがある。メガキャップの「マグニフィセント・セブン」グループの一員である同社は、今年のナスダック100の上昇率の3分の1以上を占めている。

【ヘッドライン流し読みニュース】

■米消費者、ロックイン住宅ローンで6000億ドルの恩恵

・スイス再保険研究所の分析によると、低金利で固定された住宅ローンは2022年以降、米消費者に6000億ドルの追加支出をもたらし、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げの影響を鈍らせた。

スイス再保険研究所のエコノミスト、マヒル・ラシード氏とジェームズ・フィヌケーン氏は、固定金利の住宅ローンを持つ住宅所有者が受けた押し上げは、個人消費支出のほぼ2%に相当すると指摘した。

消費者需要がFRBの利上げに強いことが証明されたため、この効果は金融政策伝達の影響を弱めることになった。同じメカニズムが、FRBが現在計画している利下げの効果を打ち消し、景気が減速した場合に消費者需要を刺激しにくくする可能性が高い。

■中国の予算支出は減少、土地販売は記録的減少

中国の幅広い予算支出は縮小し、地方政府の土地売却収入は記録的なペースで減少した。財政の弱さの表れであり、17兆ドル規模の経済を支えるために景気刺激策を追加するよう北京に求める声がさらに高まる可能性がある。

財務省が月曜日に発表したデータを基にブルームバーグが計算したところによると、一般公共予算と政府基金会計を合わせた支出は、年初7ヶ月で約19兆7000億元(2兆8000億ドル)となり、2023年の同時点から2%減少した。

この減少の背景には、土地関連支出が8.9%減少したことがある。この支出には、一次的な土地開発への支払いや、売却の可能性に備えた既存の農村インフラへの補償などが含まれる。地方政府は、深刻な住宅不況によって予算が圧迫され、開発業者が土地の購入に消極的になっているため、支出を削減している。

■オーストラリア全土でより多くの住宅が市場に出回り、購買意欲が急上昇

・金利が12年ぶりの高水準で推移し、不動産価格がかつてない水準に達しているにもかかわらず、購入希望者の大多数が市場参入に前向きな姿勢を示していることが、新たな調査で明らかになった。

最新のモーゲージ・チョイス・ホームローン・レポートによると、購入希望者の83%が住宅購入に前向きな姿勢を示しており、前四半期の70%に比べ、この3ヶ月で購入意欲は著しく高まっている。

最新のデータによると、購入者はより多くの住宅から選べるようになったが、それでも市場に参入するために大きな妥協をしていることが明らかになった。

記録的な高水準の不動産価格や高金利といった厳しい購入条件が、購入者の期待値を調整させている。

購入者の5人に3人は、市場に参入するために地方や都市から離れた場所での購入を計画しており、教育や医療に携わる人々は、不動産購入のはしごをするために都市を離れる可能性が高い。

【最後に】

日本でも地方都市の人口が減ることや、税収が上がらないことがどんどんとゴーストタウン、限界集落を作っている。
人が住まなくなった地方では動物たちがやってきて人が暮らしづらくなったりする。
代々、先祖から受け継いだものとして土地を守ってきた人たちにとってその土地を手放して次に進むことは難しいだろう。
ましてや、資産と呼べるものがその土地だけとなると余計に手放せない。
自分の代で終わらせてしまうのか、罰当たりなのではないか、親不孝じゃなないか。色々な思いや考えで動けなくなることはよくあるようだ。

インドの大都市ムンバイの街中に牛がそこかしこと歩いていた。
農村からムンバイドリームを掴むために全てを投げ打ってやってくる人たちが唯一の資産だからと牛を持ってくるからだと聞いた。
動かせる牛ですら都会では無用の長物となる。
動かせない、人口の減る地方の土地はどうだろうか。
活かせる方法を見つけ、そこに経済圏を作ったり、資産価値を上げる働きかけを今からしていかなければ、その土地はいずれ牛になってしまうかもしれない。

オーストラリアで会計士、銀行員を経て、起業し現在日本で3事業、オーストラリアで2事業を経営。多彩な経験と持ち前の柔軟な思考を活かした経営者、人材育成家のTaroがお届けする「ジコタンQ(自己探究)」
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