愛と雛のリキュール
その愛は少し甘く、少し苦いものだった。
水では薄まることないその愛は人をダメにしてしまう。
けれどそれでも君は愛を飲み続ける。
その愛に君はまた酔う。
酔った君は言う。
「私を愛してよ、好きって言ってよ。」
酔ってない時の君はきっと虚像。
酔った時の君が実像。
そのアルコールは君に「甘さ」を与えた。
その甘さに溺れる君は口から甘さを出すことが日課だった。
口から出す君の素直さは今日も凄く甘かった。
人に甘えるのが少し苦手な君。
だから今日も君は
自分より少し口が小さい
鳥の雛のような存在に「甘さ」の口移しをした。
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