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闇夜の祭り

こんにちは!魔タリカ 753歳 、魂のR指定です。 
今回の満月の通過、みなさんいかがお過ごしでしたか?
私はもう久々に大寝坊して大ボケしてかましまくって仕事先にご迷惑を
かけました。大事な仕事がすっかりスケジュールから抜けていたのが
原因ですが、そんな時こそ周りの人の心の温かさ、広さを感じて感謝でいっぱいになります。自分自身もそう在れるように、気持ちも新たに精進しようと思える一件でした。

先日のメルマガでもご紹介した、女装家セラピストくのたちほちゃん著の
「恥部替え物語」ですが、これがかなり色んな意味でインスパイアされます。

セックスレスに悩む人、恋愛に悩む人、パートナーとの関係性についての悩みがある人、性の意識改革をしたいと思う皆さんに、ご一読をお勧めします。ちほちゃんがバイセクシャルの経験を活かして、女性、男性それぞれの立場や問題を見事に、鮮やかに浮かび上がらせています。

このびっくりするような性転換物語、実は古代ギリシャ神話の中にも、そのアーキタイプを見つけることができます。交尾している蛇を棒で叩いたら男から女になってしまったしまったテイレシアースは、男女どちらの方が性の快感が大きいのか、と主神ゼウスとその妻ヘラに聞かれて、「女性だ」と答えたというもの。

近年ではヴァージニア・ウルフの小説オーランドー。映画にもなっていますね。昏睡状態から目が覚めたら、男性から女性に入れ替わってしまったオーランドーの物語はジェンダー研究において、今も人気だそうです。
最近では、あの新海監督の「君の名は」があります。

「恥部替え物語」は、現代を生きる私たちが、身近すぎて直視できない、
最もエゴの痛みを感じたくないセックスの問題を、軽やかにポップに浮き彫りにしてくれます。
上記3作品と並ぶくらい面白い。しかも作品中では「タオ性科学」についても触れられていて、タオチームとしては必読書に指定したい一冊です。

この物語を読んでいると、「大都市の隣りの闇夜の祭り」
と言った先生の言葉がなん度も心をよぎり、新宿のオフィス街と隣り合わせの歌舞伎町を思い起こさせます。

性が入れ替わることと闇夜の祭り


人には誰しも、エゴの防衛と本質、光と影など、二つの異質なもの間の葛藤があります。そこから来る慢性的な緊張と抑圧を抱えた感情の層を解放するのが、バカ騒ぎして踊り狂い、お酒を飲んでハメを外す「祭り」です。
昔の日本でのみならず、世界中の古代の伝統の中でも、道徳に関係のないセックスを楽しむ祭りがあった、ということは、このメルマガ読者はご存知でしょう。(知らないけど興味ある!という方にはこの本はどうかな)
そんなガス抜きが禁じ手になった現代は、恋愛もセックスもバーチャルで、気味の悪い性犯罪も激増中ですよね。

他にも「都市の隣の歓楽街」なんて表現があったように思います。
都市ではビジネスマンがバリっとスーツを着こなし、最新の機器と言葉を駆使して変化する世界経済に乗り遅れないよう全神経を集中していたり、営業成績を上げるためにしのぎを削っています。女性たちも男性と同じ土俵の
上で勝負しないといけません。

仕事の後、男性たちは隣の歓楽街へと消えて行き、たいていの女性たちは、家事、育児、介護の待つ自宅へと家路を急ぎます。
新宿の高層ビル街と歌舞伎町は、実は私たちの内なる必要性が街の姿をとって外に現れているというわけですよね。

聖なる神社やお寺と遊郭はセットなんだと、いつだったか読んだ覚えがあります。伊勢神宮に向かう電車の中で、林立するラブホテルの姿が目に飛び込んできた時の衝撃は忘れられません。

例えばパートナーを選ぶとき(特に女性は)、見た目、地位、職種や収入は優先順位高めですよね。その基準は全て高層ビルのオフィス街側からの視点で、光と闇で言えば光の方だけで、闇はほとんど切り離されています。
運よく一緒に暮らすようになれば、闇もまた姿を現すのは当然なことだと言えます。

人間は光の側面だけで生きているわけじゃなく、誰しもがもれなく
闇の側面を持っています。あなたも私も。
光と闇、聖と俗、神と悪魔、戦争と平和、男と女、愛と憎しみなど、陰と陽は分かち難いものですが、何をしに地球に生まれてきたのかといえば、その二つの葛藤を統合するためなのかな、と思うのです。

その統合は、世界のどこかで誰か優れたリーダーが出現して成し遂げる偉業なんかじゃなくて、私たち個々の内側で起こるものなんです。
統合のポイントは、狂気じみた愛が溢れる闇夜の祭りです。正気じゃできないことにチャレンジすること。
愛と狂気こそ、日常の均衡を破って、革命、創造、発明、イノベーションを引き起こしブレイクスルーを可能にします。

生殖器の呼び名「恥部」は、私たちが生殖器との関わりを恥ずかしいとことだと思わせるような力が働いています。私たちの故郷、誕生の門、生命の泉の水を飲むには、愛と狂気の闇夜の祭りが必要です。

その点で、「恥部替え物語」は、意識のブレイクスルーを軽やかに促進させてくれます。身体ごとの闇夜の祭りを体験したい方はもちろん、私のワークショップにもご参加くださいw

Love ♡

Tarika

2023 / 2/10 発行メルマガより


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