不安と心配の向こう側
こんにちは!魔タリカ779歳、魂のR指定、京都に移動中の新幹線からスタートします!
前回は腸内細菌が人間の無意識層なのではないか?という私の手前勝手仮説に共感をいただいて、嬉しいです〜。
まぁ、私は自分自身の過敏性腸症候群(IBS)から入った探究の旅の人生ですが、あの時の私、あれは「不安症」と言うのかも、と知った時は妙な納得感と共に、過去の自分への理解が深まった気がしています。
今でもその気の残り香がないとは言えませんがw
あの頃の私は「あぁ、あれはいったいどうしたらいいんだろう?」あたりから始まって、色々な不安事項が次々と展開されて、不安が不安を呼んでより一層不安になって、胸の内に湧いてくるモクモクとした実体のない不安に押しつぶされそうになる自分を心配する、これでいいのか?みたいな脳内おしゃべりの不安ループにハマって出てこられないという。
めちゃ気持ち悪いんですが、不安中毒みたいに次から次へと不安の種を引き寄せているって、怖いですね😅
全てのことがどんどん便利になった世の中です。
多少買い物に行けなくてもUber eatsがあるし、電子レンジはモノの数分で仕上げてくれて、洗濯だってボタンひとつ、電車に乗ればどこへでも連れて行ってくれるし、SNSでも電話でも、通話料金も気にせずに世界中の誰とでも繋がることができて、Shiriとか Chat GPTに話しかければ、知りたいことはなんでも教えてくれます。出会いだって恋愛だって、なんならセックスだってスマホの中で完結できる世の中です。
なのに、2023年の就労者10万人対象の調査では、日本人の8割が「常に疲労を感じている」と答えたといいます。なんと高齢者よりも若い人の方が疲れていて、中でも男性より女性の、特に若い女性の9割は「疲れている」と回答したのだそうです。
ワシントン大学の調査では、世界の人口の3人に1人は不安障害になったことがあるという結果が出たそうです。
朝起きて、今日も素晴らしい一日が始まる!自分は絶好調だ!と思ったのがいつのことだったか、皆さんは覚えていますか?
…………..メルマガの続き
過酷な肉体労働をしたわけでもないのに、身体も心もグッタリだ。なんて経験、ないですか?
え?そんなことないよ、私は毎日最高に快調よ!という人は高齢者の部類に入るのかもしれません(ウソ、ちょっとやっかみ)。
それにしても、この便利で清潔で秩序だった日本で、原因不明の疲労感が蔓延しているらしいというのは本当です。
私も家にこもってじっとPC前で固まって座っている時よりも、ワークしている時の方が断然調子いいんですから、身体を動かしていた方が疲労は蓄積しないし、持病がIBSだった若い時より今の方がずっと調子がいいってことは確かです。
最近ではベッドにスマホを持ち込んで、寝落ちするまで眺めている人が増えているのだそうです。最近は孤独を感じて苦しんでいる人も増えているそうなので、孤独を紛らわすための無意識の行動でしょうか。インターネットがあればどこへでも繋がって行けるのに、多くの人が原因不明の不安や孤独を感じているのは、一体どういうことなんでしょう。
身体を動かさずに、なんでも脳内でバーチャル完結できる世界は、かえって孤独感を強めることになっていますよね。
近年、爆発的に人間の行動様式が変化した産業革命から260年。
それまでの人類は、日の出と共に起きて仕事して、日没前に仕事を終えたら、友人たちと娯楽に興じて、暗くなったら寝るより他にすることなし、という生活リズムが世界中でデフォルトだったようです。
そうです。エジソンが電球を発明する146年前までは。
夜中までずっとスマホを見るような生活は、脳の扁桃体を過敏にしてしまいます。扁桃体は人間の警報装置となって、迫り来る危険から身を守るよう働いてくれますが、スマホに注意のリソースを持っていかれて脳疲労を起こし、扁桃体が壊れて適切なアラートが出なくなってしまうのです。
扁桃体は感情や不安の処理に関わる脳の部分なので、情緒不安定、過度な不安や恐怖反応、攻撃性の増加、トラウマ(PTSD)、社交不安や対人恐怖、睡眠障害、体重の変化(過食や食欲不振)、共感応力の低下、てんかん発作などの障害が起きてくるんです。
なんだかこういう症状って、ニュースなどでもよく見かけるキーワードで、身近な感じがしませんか?
私たち現代人は、頭ばかりを使いすぎて脳が炎症を起こしている、と言うのが最新の見解なようです。「炎症」は、損傷を受けた組織を修復して、感染や病原体を排除するためにするために起きる免疫系の活動です。
睡眠不足や内臓脂肪が溜まり続けるような生活が長期間続くと、低レベルの持続的な炎症が体内で起こり続けて機能障害を起こし、心血管疾患、糖尿病、肥満、アルツハイマー病、がんなどの原因になります。アレルギーもそうですね。
現代人の疲労の原因は、やっぱりこの慢性的な炎症じゃないんでしょうか。
慢性の炎症が長期化すると、腸内細菌のバランスを乱れて悪玉菌が増加し、腸のバリア機能が低下して、腸粘膜が炎症を起こします。この状態は「リーキーガット症候群(腸漏れ)」と言って、弱った腸壁から、有害物質や未消化の食物が血流に入り込み、全身に炎症を引き起こすことになります。
一方、IBSは炎症を起こしていなくても発症します。身体は正直、繊細、そしてそもそもは美しく完璧な体内宇宙のバランスを有機的に保っているからこその健康なんですね。
それにしても、ああ、悲しき現代病……..尿漏れ、便漏、腸漏れ…….
これらは局所的な問題ではなく、全身の問題です。腸内細菌たちは、脳に向かって「おおい、助けてくれ〜〜〜」と信号を送りますが、脳は他のことに忙しいので信号の誤認が起こり、腸脳相関が乱れてしまうと全身どころか、人生までもが乱れてくると言うわけです。
そんなことで、原因不明の疲労感というのは、実は見過ごしてはいけない大事な身体のシグナル、腸内細菌たちの声なんです。
私たち人間は、現代科学が与えてくれる恩恵、便利な世界を手放すことは退化することだ、豊かさを享受できないのは貧しさなんだ、という信念の刷り込みがあるような気がします。
だけど、最初の「ヒト科」の祖先の出現は約700万年前、ホモ・サピエンスの出現は約30万年前、文明の始まりは約1万年前なんだから、電気が灯って146年というのは、人類の歴史からしたらほんの昨日のような話です。だとすると、人間の身体システムが適応できなくてエラーを起こし続けるのも当然のことですね。
「不安」や「心配」とは、今この瞬間からの逃避で、未来に生きていることです。未来というと希望があるような誤認があるかもしれないけれど、まだ起こっていない未来について考えるのは、妄想にすぎません。考えれば考えるほど、モヤモヤとした気持ちの悪さが増大するだけで、身体は置いてけぼりを食らってしまいます。
さて、私はこれから京都の山奥、豊かな緑の中でタオのエクササイズと瞑想です。デジタルデトックスは脳の炎症を癒すのには必須で、かなり効果的だそうです。そして、チネイザンで内臓や腸の機能を正常化することが、なぜ人間の自己成長に必須のことなのかの一片でも伝わるといいんですが。
古のタオイスト達が修行のために行ってきたチネイザンは、心もカラダも、同時に癒していけるトータルなツールなのです。
(今日はワークに入る前に書き終えた!やった〜〜〜!)
Love♡
Tarika
2024 / 10月12日発行メルマガより
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