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京成バラ園に行ってきました。

転職が決まり、モラトリアムもあと数日。
遊び倒そうと思って、京成バラ園に行ってきました。一人で。恋人の聖地らしいですが、一人で。
入り口から怒濤の洗礼です。でもこれ、例えカップル同士でもめちゃくちゃ恥ずかしくないですか。愛し合っていればそんなの関係ねぇんでしょうか。

一瞬、死んだ彼女が隣にいる設定で通そうかと思いましたが、一人料金の方がお得だったので辞めました。
というわけでそういうのとは今回は無縁だったので、普通に写真トークをします。結論から言えば、花を撮ると言うことの奥深さに叩きのめされました。

光との戦い

まずはこちらの写真をご覧下さい。シャッタースピードや絞り値を変えながら、ほぼ同じ位置から同じ被写体を撮った物になります。

お分かり頂けたでしょうか。ホントはもう一枚ハイに飛ばした写真があると分かりやすいのですが……。
なにが言いたいかというと、花びら一枚一枚の中にハイライトとシャドウが混在しているので、最適な露出を選ぶのにめちゃくちゃ苦労するということです。下の写真は、やや明るめに撮った一枚目が白飛びしているように見えたのでややローに寄せて撮影したものです。結果としては、この二枚で比較するならば一枚目の方が花としては映えていて、良い写真のように見えます。

その日は曇り→徐々に晴れという天候で、光の様子が刻々と変化していきました。常に変化する天候、更に日光を浴びれば花びらは輝きますから、更に”花の美しさを引き出せる露出”は変化していきます。むむ、難しい。

シャドーに飛ばすかハイに飛ばすか

僕は比較的、シャドーに寄席がちな人間です。しかし花撮りにおいてはそれだけが正解というわけではありません。次の写真をご覧下さい。華やかさよりも、グロテスクさが正面にでてしまっています。これは良くない。赤薔薇様も撮られ損というものです。

さっき、シャドウに寄せたのは背景との整合性を取るためでした。でも写真において背景とは飛ばしてナンボのものなんですね。なので次の赤薔薇は思い切ってハイに振ってみました。すると、どうでしょう。ちょっと見栄えがするようになったと思います。白い背景に比較的暗めの赤が刺さって、良い感じじゃないですか?(手前味噌)

花びらを被写体とするときは、「エッジをハイとローのどちらで出すのか」を検討する必要があるというのが今回の学びでした。以下の写真は、同じ被写体をハイとローの両方で切り取ってみたものです。どっちが好みですか?ロー信者の僕ですが、この時ばかりはハイに飛ばした写真の方が立体感が出て良かったと思うのです。

写真展覧

そういうわけで、未熟なりに色々撮ってきました。ご高覧下さい。

おまけーマクロレンズはやっぱり難しい

マクロレンズで撮った写真もいくつかあげておきます。赤白黄薔薇様から一枚ずつ。
ピント面がやはりゆるゆる……精進が必要です。

超絶癒し空間

とにかく素晴らしい空間でした。色とりどりの薔薇が目を楽しませてくれるのはもちろんのこと、花をくすぐるかぐわしい香りが、なんとも言えないリラクゼーション効果を提示してくれます。

都心からだと2時間くらいかかります。でも、それだけの価値は十分にあります。是非とも薔薇が盛りの内に、足を運んで見てください。

傾向としては十一時頃から人が増え始めます。
非日常的で幻想的な芳香に心ゆくまで包まれたいのであれば、平日の午前中がベストです。多分、休日は人でごった返すのでしょう。

ああ、あの香りを切り取ってお届けできないのが残念すぎる。とにかく是非足を運んでみて下さい。


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