全然知らないことあれこれ

 少し前にいろいろな人が金木犀の香りが漂っていますねというようなことを言っていた。
 実を言うと僕は金木犀の香りがどれだかよくわかっていないので、そうですねと同意することができなかった。
 いかに僕が鼻炎持ちだとしても、みんなが金木犀の季節だなあというほどの香りを知らないことはないと思うので、これが金木犀の香りですよと教えてくれれば、そうかこれが金木犀なのかと納得できるはずなのだが、わからないまま金木犀の季節はもう終わるらしい。
 もっと言うと僕は金木犀がどういう格好の花(木)なのかも知らない。
植物については自分でも恥ずかしいほど知識が乏しい。
 春の終わりか夏のはじめぐらいに漂うむせるような植物のにおいが小学生の頃から気になっているのだけれど、いまだに何という植物のにおいなのか知らない。どこから漂っているのかもわからないので、どういう形なのかも知らず、このままでは幼少期からの謎を抱えたまま老後を迎えてしまいそうだ。
 鳥についても全然知らず、昔からよく聞くこの鳴き声は何という鳥なのだろうと思っていたのがハトだったということを、数年前に知ったぐらいだ。

 こういう系の赤面エピソードとしては、夕食に鯛の塩焼きを食べて、「これはサバですか?」と尋ねるというびっくりエピソードが、もうすぐ発表予定の日記本第3弾『ここが日々なら』に載っています。
 鯛も怒っちゃいますよね。別に鯖がダメなわけじゃないんだけど。


※この文章はキンモクセイの「二人のアカボシ」を聴きながら書きました。

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https://fuurinshobo.blogspot.com/ に引っ越しました|1986年生まれ。香川県出身。本を読んだり音楽を聴いたりして日々の生活の隙間を埋めています。2020年より風鈴書房という文学活動をはじめました。