状況を書き出すという作業

 どうしてこんなに時間が取れないのだろうと、最近の一日の時間の流れを書き出してみた。実を言うと僕はこうやって状況を書き出すという作業が好きだ。どうしてこんなにお金がないのだろうと思ったときにも、何度かやったことがある。
 さらには計画を立てることも好きで、小学生時分の夏休みの宿題の計画にはじまり、過去から現在まで、いろいろな計画を目に見える形で書き出してきた。ついにはその趣味(?)が高じて、工場の生産計画を立てることを仕事にしたこともある。
 ついでに言うと、僕は普段、家計簿をつけているけれど、事前に予定を立てた上で結果を記入している。つまり予算と実績。これなんかは、計画を立てることと状況を振り返ることの両者が非常にわかりやすい形で提示される、やっていてとても楽しい作業だ。
 とはいえ、その計画が計画通りに進んだことは、ほぼゼロに等しいと言えるぐらい、なかった。宿題は夏休み最終日の夜までかかったし、工場の機械は故障するし、財布からお金は消える。まあ、そういうものです。

 計画を立ててあとから振り返りはするものの、計画通りにいかないときに修正する気がないので、つまりは反省がない(仕事のときは修正せざるをえないので修正しますが)。家計簿をつけていると、今月は出費が嵩んでいるな、とかわかるわけだけど、だからといって、よし明日から緊縮だ、なんてことにはまずならない。
 そういう「何が何でも」という切羽詰まった状況に置かれたことがほとんどないということ自体が、僕の(いろんな意味で)幸運なことを意味しているのかもしれない。
 鈍行列車で旅をしていた頃は、ダイヤの乱れが数日後の予定にまで影響するので、切羽詰まっている度は高かったかもしれないけれど、しかしそのときでさえ、乱れたらまた組み立て直して違う旅程を組めばいい、という時刻表好きならではの楽しみもあったので、やっぱりのんきなものですね。


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https://fuurinshobo.blogspot.com/ に引っ越しました|1986年生まれ。香川県出身。本を読んだり音楽を聴いたりして日々の生活の隙間を埋めています。2020年より風鈴書房という文学活動をはじめました。