ビジネスでも「良い体験」ができる可能性がありそうだ

将来アジアに行くことを、頭のどこかで想定している。アメリカやヨーロッパに住んでみたいという憧れもあるけれど、経済的なことを考えると現実的ではない。そういう意味でもアジアがクローズアップされてくる。個人的にはアジアの熱気は好きだ。ちょっとテンションが上がる感じがする。

アジアで働く』という本を読んだ。

この本は、アジアでビジネスをやっていくことについて書かれた本だ。基本はビジネスなのである。ビジネスと聞くと、一歩引いてしまう自分がいる。でもお金を稼いで暮らしていくには、なんらかのビジネスをしなければならない。どこに行くかという以前に、ビジネスをやるんだという覚悟というか、踏ん切りがつけられるかどうかが、まずポイントなのだろう。

どうしてビジネスとか商売にしり込みしてしまうのか? 

それはお金が介在することによって、人と人との関係が変わってしまうことを恐れているからだろう。フランクに気の置けない友人との間に、たとえばお金の貸し借りが入ると、それを完全に忘れて付き合うことができなくなる。お金のことでひと悶着あった人とは時間が経っても何かわだかまりが残っていたりする。友人になった、自分のことを気に入ってもらえたと思った人から、物を売られたりすると、ちょっとだまされたような気分になる。大なり小なり、そういう体験があるから、ビジネスとか商売とかを敬遠してしまうのだ。

だから逆に、ビジネスをやっていたおかげで人と仲良くなれた、新しい出会いがあった、信頼できる人を見つけた、など、良い体験があれば、ビジネスに対する見方も変わるのかもしれない。

そういう意味で、自分の国を離れてアジアでビジネスをやることは、ビジネスを使って新しい人間関係を作るチャンスであり、「良い体験」ができる可能性がありそうだ。日本にいて身の回りからビジネスをはじめようとすると、これまでの人間関係を壊したり、乱したりしてしまうリスクがある。その分アジアでなら、ビジネスという道具をポジティブに使って前に進むことができそうな気がする。

この本の著者が言いたいのも、そういうことかもしれないと思ったのだった。

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