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スプラトゥーン3の発表に希望をもらった話

告知映像が最高だったので興奮が冷めやらぬうちにnoteを書く。

※本noteに添付されている画像は全て上記動画のキャプチャとなります。

前提情報

現時点の最新作、Splatoon2はいわゆる環境末期
 -新要素の追加は一年以上前に終えている
 -現状は細かいバランス調整のみ実施されていた
予定されていた公式オフラインイベントはCOVID-19の影響で中止
 -スプラトゥーンのプロゲーマーから公式の活動場所がなくなった
このタイミングでのSplatoon3の発表は強く予想されていなかった
 -もちろん期待は常にされていた
 -個人的な話としては「1ハードに付き1作品」という説を信じていた

映像開始からロゴのシーンまで

いわゆるサプライズで発表された今回の約3分の映像。
毎度のことかもしれないけれどそれでも言いたい。「最高の映像」だった。

開始数秒でキャラクターが映し出される。
その造形で「スプラトゥーンの新作である」ということが伝わる。
これまでにない種類の瞳や髪型、服の選択肢。
なんならこれだけでもファンの心は躍る。メシがうまい。とにかく嬉しい。

やや違和感が残るのはキャラクターが佇んでいるその場所。
初代はハイカラシティ、2は隣町のハイカラスクエアといった具合に、
スプラトゥーンのストーリーは常に主人公が暮らす街と共にあった。
しかし、いま目の前に映るものは風景であり、荒野の砂漠。。

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ついてくるコジャケ、かわいいのか、どうなのか。

荒廃した空間をしばらく歩いた後に、古びた列車に乗り込む主人公。
金属質な環境音と、列車の中をかすかに流れる黒い音楽。
思い出されるものは2のオクトエキスパンションだ。

冒頭に示された、相棒キャラらしきコジャケのカスタマイズ、
これまでのシリーズには登場していなかった弓系のブキ、、
小さいながらも存在していた違和感が、
この静寂の中では思い出されてしまい、気にかかってきてしまう。

(、、3じゃなくて外伝?)
(ひょっとしてそれ以前の2の拡張、、?)

不安が頭をかすめる中、列車が行き着いた先は街。
これまでとは雰囲気が大きく異なるけれど、確かに街だ。
(そうだ、確か2のラストフェスでは混沌が勝ったような、、、)
同時にフェードインしてくるドラムのビート。

これは、、、!

予感が確信に変わりかけたその瞬間に飛び込んでくる
画面いっぱいに映し出された「Splatoon3」!!!

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新作、、、、!しかも!ナンバリングの!

新要素解禁パート

ここから映像のテンポが一気に上がる。
観たことのないステージ、ギア、ゲームのルールが大幅に覆る予感を匂わせる移動システム。
冒頭のこれまで存在しなかった弓形のブキはもちろん、
馴染みのブキがリファインされている様にも興奮を覚える。

脳の処理が追いつかないほど多くの新情報が畳み込まれる最中、
クライマックスとして映し出されたものはスーパーショット、、

初代からのプレイヤーならこの意味が理解できるはず。
このブキは「初代」から「2」への移行で失われた「爽快感の象徴」だ。。

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スパショが撃ちたくて枕を濡らす夜もあった、、

作品としてのSplatoon2の評価

思えば初代スプラトゥーンの時代は、
追い詰められた状況からの一発形成逆転や、
プレイヤースキルではどうやっても避けようのないデスなど、
ゲームの至るところに理不尽が存在している、悪く言えば大味なゲームだった。

そういった点は開発の懇切丁寧な努力によってひとつひとつ潰されていき、
次回作であるSplatoon2はスペシャルウェポンの一新を決定打とし「とてもまともな作品」になった。
ただその一方、バンドのデビューアルバムのような荒々しい魅力が失われてしまった、という感想を抱くユーザーも少なくなかった。

「理不尽」は、ユーザーからすれば「自分も使えるからあいこ」に過ぎず、
そこは問題ではなかった(今振り返ってみれば、ではあるし、もちろんそれでも2は名作だけれども)
思えば、初代では、普通の人も理不尽を押し付け、上手い人はとてつもない理不尽を押し付けていたものが、
2では普通の人が普通にプレイする中で、上手い人からただ理不尽を押し付けられるような構図が生まれていて、
ひいては「誰もがヒーローになりうる瞬間」がすっかり失われてしまっていたのではないだろうか。

もし「スプラトゥーンらしさ」や「スプラトゥーンの醍醐味」というものがあるとして、それを「初代」と「2」のどちらに感じていたか?
とユーザーに聞いてみたら、きっと大差で初代が勝利する。
シリーズを通してみると、2は所謂「合成の誤謬」に陥っているように見えた。

開発からのメッセージ

動画のクライマックスに「初代から失われた爽快感の象徴」を持ってくる理由。
その後に暗転した画面に浮かび上がる「Back Into the Ink」というメッセージ。

ロゴが大写しになったシーンはプリミティブなドラムのビートとともにあったことを思い出す。
私には「待たせたな」ともうひとつ、「原点回帰」というメッセージが透けて見えた。
開発はきっと「みんなの声、聞こえてるよ!」と言ってくれているのではないだろうか。

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任天堂が世界に振りまく希望のカケラは相変わらず最高だった。
2022年に訪れる歓喜の瞬間を心から楽しみにしている。

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