【漫画】パーフェクト グリッターが刺さる刺さる
最近はサイコミで連載が開始された『パーフェクト グリッター』を読んでいる。作者は『明日、私は誰かのカノジョ』(通称:明日カノ)の、をのひなお先生。先生の前作『明日カノ』は毎週金曜日に必ずアプリで読むようにしていて、漫画版も全巻買いそろえている。
『明日カノ』に続いて『パーフェクト グリッター』も、どちらも共通しているのは、読んでいて「雲行きが怪しい」と感じる場面が多いことだと思う。楽しい、面白い、スカッとする、といった感想よりも、ダークで救いようがなくて、そんな中で懸命に生きるキャラクターと一緒に「傷つくこと」を求める読者は少なくないと思っている。私もそのうちの一人。
来週の展開はどうなるんだろう?と考えるのは、バトルものだとワクワク感が先行するのだが、をのひなお先生の作品は「来週の展開が怖いな…」と思うことが多い。実際、嫌な予感が的中して、時には想定以上の展開に深く落ち込むこともある。それでも毎週金曜日の更新を楽しみにしてしまう。読むのが怖いし、残酷な現実(漫画だから現実ではない?)に落ち込むことが多いのに、更新と同時に読んでいる。この矛盾はなんでなんだろう?
そういえば、この前見に行った『口喧嘩祭』でも、呂布カルマが「この矛盾を抱えHip-Hopは美しい ラップはいつだってクソが混じる」というバースを吐いたのを思い出した。こことつながるわけではないが、現実に起こりうる矛盾・泥臭さ・汚い現実が、美麗に凝縮されているのがパーフェクト グリッターだと思う。
最後に、『パーフェクト グリッター』のあらすじを転機しておこうと思う。
個人的に、人におススメするタイプのマンガではなく、ひっそり楽しむタイプのマンガだと思う。それでも誰かと感想を共有したい気持ちがある。
だから、そのうえであえておススメする。是非一人で読んで、感情に振り乱される経験をしてみてほしい。まだ4話しかないが、すでに怪しい先行きを感じていて、読むのが楽しみ。
あらすじ
モモには友達がいなかった。
郊外の実家に住み日々SNSに写真をあげては少ない“いいね”を糧に漫然と生きる毎日。ある時、彼女は憧れのインフルエンサー・イチカから一通のDMをもらう。
【momoちゃん夜会えたりする?】
思いもよらない出来事に有頂天になるモモだったが……
果たしてそれは天国への誘いなのか、それとも地獄への片道切符なのか。
モモとイチカ、二人の数奇な運命が交差し始める。