タポシ[Tapas]

映画🎬と温泉♨️とネコ🐈とインドが大好きな、まじめなナマケモノ。二十代はインドやアジアを…

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映画🎬と温泉♨️とネコ🐈とインドが大好きな、まじめなナマケモノ。二十代はインドやアジアを放浪し、ヨーガ行者🧘‍♂️を目指すが今は俗世間にどっぷり😉 https://twitter.com/_Tapas https://www.instagram.com/tapas.y/

最近の記事

『ウイルス』に感染した!?

 COVID-19が世界中で猛威を振るっている。  12月半ばにIMW(インディアン ムービー ウィーク)を観に行ったが、その後、観るつもりだった、いくつかの未見作品は諦めた。新文芸坐の黒澤明✕三船敏郎の特集上映も諦めた。今の東京に “映画を観に行く” という行動が、地元の町では許されない雰囲気を強く感じているからだ。  黙っていればいい?  たしかにそうかもしれない。でも何かしら体調を崩した時、それは通用しない。実際、去年3月にIDE(インド大映画祭)を観に行き、直後

    • インドちっくなクリスマス🎅

       あぁ、本当に今年は(いや今年も、か……)大変な年だった。  だから、どこもかしこもクリスマス・ソングかけて、何がそんなにウキウキなんだよと思わなくもないのだけれども。そもそもこの雰囲気が苦手だし、無理に盛り上げる必要性もないのだけれど、腐っていても一向にハッピーな気分になれるわけもなく。ならばこの、クリスマスに乗じて気分を盛り上げようと思ったりもして。  さらにはそんなタイミングに自損事故なぞをやらかしてしまったものだから、ドヨーンと気分が滅入っているので、なにか没頭で

      • ラーンジャナーでクンダンが求めたもの

         現在、IMW2020リターンズでかかっている『ラーンジャナー』の初見後、Twitterでこう呟いた。  鑑賞直後のロビーでは、インド映画沼の民と「クンダンは◯◯◯◯を見つけたんだろうね」という話もした。  クンダンは何を求め、何を見い出したのか。  ぼくなりの受け止め方を綴ってみる。  ※以下、ネタバレを含むので未見のかたは、ご注意を。 愛の物語でもあり、◯の物語でもある。 Twitterでは「クンダンは無償の犠牲を成し遂げた殉教者と言えるかもしれない」とも書いた

        • NETFLIX『MAKING A MURDERER』~法がもつ力の怖さと大切さ~

           NETFLIXの『MAKING A MURDERER』(以下『MaM』)は、スティーヴン・エイブリーという男性とその家族が巻き込まれる事件のドキュメンタリーである。スティーヴン・エイブリーは強姦罪で有罪判決を受け服役していたが、新証拠により冤罪が証明され18年後に釈放される。ところがすぐに別な強姦殺人事件で起訴されてしまう。果たして彼は本当に罪を犯したのか。そこを追求し、事件にまつわる人々を十年以上追いかけている、現在進行形の実録ドキュメンタリーだ。そのため、検察や警察の捜

        『ウイルス』に感染した!?

          インドのサイキック養成所(虎の穴?!)

          「私は、お前のすべてを知っている」  ターバンを巻いた長身のインド人が言った。 ****** 雑踏からの鋭い視線 あれはたしか1990年晩秋だったと思う。インドの有名企業本社屋や高級ブランド店などが立ち並ぶニューデリーのコンノート・プレイスは、ビジネスとショッピングの中心街でもあるが、昔ながらの屋台もあるし、当時は実にインドらしい光景や人々に出遭った。いまやスターバックスコーヒーもマクドナルドもある都会の一等地だが、そのインド的情緒や光景は完全に失われてはいない。  

          インドのサイキック養成所(虎の穴?!)

          「木野」の猫がやってきた。

          ───人間よりも先に「木野」の居心地の良さを発見したのは灰色の野良猫だった。若い雌猫で、長くて美しい尻尾を持っていた。 [村上春樹『女のいない男たち』収録「木野」より(文藝春秋 2014)]  村上春樹の短編集『女のいない男たち』の一編「木野」では、木野という男がつらい出来事から逃れるように、すべてを捨ててバー「木野」を開く。そこに一匹の猫が訪れるようになる。  この短篇、当時のぼくには、とても身につまされる話だったのだが、そんな思いに輪をかけるように、ぼくのところにもや

          「木野」の猫がやってきた。

          ケフモ アエル

           ぼくにはかけがえのない恩師がいる。  高校時代、ひきこもったとき毎週カウンセリングをしてくれた大須賀発蔵先生だ。  先生は東洋哲学を修めていたので、カウンセリングではよく仏教経典や印度哲学の話をしてくれた。そしてぼく自身の人生観や死生観に大きな影響を与えてくれた。  今回は、そんな先生の話を綴ってみる。 影をつくる光 光を示す影 2007年7月7日。「生と死へのまなざし──影をつくる光、光を示す影」と題した先生の講演を母と聴きに行った。その話に感銘したぼくは、すぐに

          ケフモ アエル

          その朝ぼくは遅刻した。でもそれだけだった。

           2014年11月。  深夜帯に枠が移動した『ビートたけしのTVタックル』をたまたま観ていて、ぼくは自分の中学時代を思い出していた。ラテ欄には「体罰は必要か?否か? 殴ればいいこに育つ!? ヤクザ監督 VS. 尾木ママ」という見出しが踊っていた。「ヤクザ監督」とは、そんな異名をもつ元高校教師・野々村直通氏。尾木ママはもちろん教育評論家の尾木直樹氏。  野々村という人は初めて知ったけれど、志賀勝そっくりの風貌はまさしくヤクザ監督の異名がはまる。彼は体罰肯定どころか体罰こそが

          その朝ぼくは遅刻した。でもそれだけだった。

          パンデミック映画を観て考えてみた

           パンデミックを描いている映画やドキュメンタリーを何作品か観てみた。  どれも……怖い。  その怖さは興行的に求められ、強調されているのは間違いないし(感染するので)ゾンビ映画のような作品もあるが、多くの映画では、医師や感染症の専門家たちの命をかけたぎりぎりの攻防が描かれる。軍隊のある国は、その動向や陰謀がドラマをさらに盛り上げていく。いや、ややこしくしていくとも言う。  もちろん映画と現実は違う。でも映画という仮想現実から、実際に生身のぼくたちが生きる現実を考えてみた

          パンデミック映画を観て考えてみた

          ただ生きる!

           2018年は、完全に抜け殻状態で迎えた。まるでガス欠みたいな心の状態は、度々訪れるてくるので自覚しているし、気をつけてもいる。    それでも“それ”はやってくる。一種の燃え尽き症候群のようでもあり、ちょっとした鬱状態でもある。どんどん厭世的になり、長期化すると、ただひたすら社会から自己の存在を消し去りたくなるほどに拗れる。  そんなさなか、2018年1月3日の夜、近所のスーパー銭湯に行った。 銭湯に浮かぶアヒルたち その銭湯では、露天風呂によくアヒルを浮かべている。そ

          ただ生きる!

          Do You Know Me?(プロフィール記事)

           知らない? そりゃそうだ。  だからプロフィールを読みに来てくれたわけで……。  ちなみにこの「Do you know me?」から、ジャック・ニクラス(プロゴルファー)が出演していたアメリカン・エクスプレスのCMを思い出す人がどれくらいいるのだろうか。  彼に成りすました芸人が両手に“湯のみ”茶碗を持ち、振り返りざまに「Do 湯呑み?」と言うネタがこのタイトルを付けた理由なのだが(ホント、どうでもいい導入だな、これ)この記事では自己紹介を兼ねつつ、noteで何を書い

          Do You Know Me?(プロフィール記事)