同じ世界線の夢を見る
ちょいちょい、同じ世界の夢を見る。
今思い出せるだけでも幾つかの世界がある。
この世界よりも少しだけ化学技術が発達した世界、ほぼ同じだけど僕がいくつかの犯罪を犯してしまっている世界などだ。
僕が悪い状況に置かれている、いわゆる悪夢の世界だけじゃない。
ハッピーでウハウハな世界もある。
しかし、なぜこうも同じ世界の夢を見るのだろう?
しかも途切れ途切れに前回と繋がっている。
これには研究者によると心理的な理由があり、誰でも同じ様な同じ世界の夢を見るらしい。
でも、非合理さも含めて僕にはリアル過ぎてイマイチ納得できないので、あの世界が実在するとして僕なりの理由を考えてみた。
平行宇宙との一部一致(同期)
宇宙はひとつではないらしい。
ドラえもんの映画でよく出てくるアレだ。
少し違う世界、様々な選択肢の選ばれなかった方の世界が無数にあるヤツだ。
でも、全てが全く異なる違う訳じゃなくて、ごく一部が同じと言う宇宙もありえるはずだ。
僕があの世界の夢を見る時、あっちの僕も眠っていて、たまたま脳みその神経細胞の一部の状態が同じ状態になったとしたら。
昼間の出来事を記憶として一緒懸命に処理している部分からそれらの記憶が流れ込んできてもおかしくない。
そういう時、その一致した状態の脳みその一部が世界線を超えて繋がり、別の世界の僕の記憶が流れ込んでくるんじゃないだろうか?
そう考えると、あの信じられない程のリアリティにも納得できる。
僕は、どんな悪夢の世界の僕でも死にたく無い。
あっちの僕にも存在していて欲しい。
だから、そうだったら良いなって思う。
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