Holacracy 体制会議の流れ
ガバナンス会議は、ホラクラシー憲法で規定されている2つの会議プロセスのうちの1つです。もう一つはタクティカル(戦術)会議です。戦術会議の流れは島田さんの記事をご覧下さい。
各サークルは独自のガバナンス会議を開催します。この会議のゴールは、ひずみを解消されるようにサークルの構造を修正することです。具体的には、ガバナンス会議で次のことができます:
・サークルのロールの作成、削除、変更
・サークルのポリシーの作成、削除、変更
・サークルのファシリテーター、セクレタリーおよびRep linkを選出
流れは次となります:
チェックイン
参加者全員が気を散らすものを共有し、会議に気を向けます。
話す:全員、一人ずつ
許されない:議論
運用上の懸念
たとえば、会議の時間は2時間です。ジョーは早めに出る必要があります。どなたでも参加できます。
話す:全員、一人ずつ
許されない:議論
アジェンダ構築
処理するひずみをアジェンダに追加します。議論の場ではありません。処理したいひずみを1つか2つの単語でアジェンダに追加するだけです。特別な順序はなく、誰でもアジェンダに項目を追加できます。
各議題項目を処理する
1. 案を提案
提案者はひずみを説明し、解消するための案を提案します。提案者だけが話します。提案者が案が思いつかない場合、議論を要求することができます。しかし、これは問題をめぐってコンセンサスを得るための議論ではなく、提案者が案を考えつくための議論のみです。
話す:提案者のみ
許される:ひずみと案の説明
許されない:上記以外
2. 案を明確にさせる質問
案を理解するために誰でも質問をすることができます。提案者は、回答がない場合、「未定」を応えることができます。順不同、誰でも必要なだけ質問をすることができます。ただ、議論する場ではありません。1つの質問に対して1つの答え、そして次の質問へという流れで行います。
案について意見を述べるために質問を使用することは許可されていません。意見、提案、反応は、次の反応ラウンドで述べられます。
話す:話したい人
許される:案を理解するための質問
許されない:案に対する意見、改善点、議論
3. 反応
1人ずつ、案に対しての思いを雑バランに言います。誰か話している間、他のメンバーのコメントが許されません。知的批評から感情的な爆発まで、どんな思いでも大歓迎です。唯一の注意点は、反応が特に誰かを引き付けることではないということです。提案者以外は誰もが反応します。
この場は各自が自由に話せる、体制会議の唯一の場です。さまざまな視点を提供し、案に対して改善を提案するのに最適なフェーズです。提案者は、この変更点を好きに自分の案に統合できますが、義務ではありません。特に案に対して反応や思いがない場合、「なし」でOKです。
話す:提案者以外1人ずつ
許される:案に対する意見、改善点
許されない:議論
4. 改正&明確化
すべての反応が完了した後に、提案者が案の意図を明確にしたり、適切と思われる修正を加えることができます。提案者だけが話します。議論禁止。
提案者が提案した案よりもっと良い解消方法があると思った場合、案を修正することができま。ただ、反応フェーズで表明された懸念、改善点に応えるのが目的ではなく、あくまでも提案者のひずみをベストな方法で解消する案を作り上げるのが目的です。提案者が他のメンバーを満足させるために案を修正するのはよくあることですが、間違い!
話す:提案者のみ
許される:案を説明、改正
許されない:上記以外
5. 異議申し立てラウンド
ファシリテーターが全員に、一人ずつ、「この提案を採用することで害が発生する、もしくはサークルが後退する理由」があるかどうかを尋ねます。提案者も異議を唱えられます。一人の人が複数の異議を唱えてもOKです。異議が唱えられた時、議論が禁止です。
異議がない場合は、提案が採択され、次の議題項目に進みます。
異議があった場合、次の統合のステップに進みます。
異議の不正確認フロー:
話す:全員1人ずつ
許される:異議申しで
許されない:議論
6. 統合
このステップの目標は、提案者のひずみが解消されながら、異議が解消される様に提案を修正することです。異議は一つずつ統合していきます。主に異議を述べたメンバーと提案者が話しますが、他の人も議論に参加できます。異議を述べたメンバーと提案者が案に同意したら次の異議統合に進みます。
すべての異議が統合されたら、修正された案が新しい異議を生み出さないかを確認するために異議申し立てにもう一度戻ります。
話す:主に異議を述べたメンバーと提案者だが、誰でも話せます
許される:議論
許されない:-
閉会
一人一人が次の会議を改善するために最後の意見を共有することができます。議論はありません。