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【AIR】なぜ倉敷駅の減築が素晴らしいのか〜増やさない、駅直結しないことがまち全体の価値を生む〜

【AIR】なぜ倉敷駅の減築が素晴らしいのか〜増やさない、駅直結しないことがまち全体の価値を生む〜

さて、倉敷駅が8階建てから3階建てに減築したという話がニュースに出ていました。これは非常に重要なアプローチなのでここで解説したいと思います。

倉敷駅の減築については以下をまずはお読みください。

○ 行政はよく分かっていない「減築」の効果

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住民資産を守る、前向きな壊す公共事業のすゝめ

住民資産を守る、前向きな壊す公共事業のすゝめ

NHKニュースでこのように危険な空き家対策費が3年で大きく伸びているということが取り上げられて少し話題になっています。議員立法の空き家対策特別措置法ができたこともあり一気に伸びているものと思いますが、財政的に負担になるみたいな記述はありますが、不必要な公共施設を作って維持費を抱えづづけることを考えれば、一発壊して終わりであれば、全然負担としての構造が違うことは認識しなくてはなりません。

実際に施

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【AIR】なぜウォーカブルエリアは、稼ぐ都市作りにつながるか〜Stuttgart、Freiburg,NYCなどから考える、情緒性ではない経済的合理性〜

【AIR】なぜウォーカブルエリアは、稼ぐ都市作りにつながるか〜Stuttgart、Freiburg,NYCなどから考える、情緒性ではない経済的合理性〜

さて、ウォーカブルシティ政策というのがひとつの国交省の軸として打ち出されて、一部界隈では「おーようやくか!」みたいな話に盛り上がっています。

我々が取り組む公民連携事業においても道路利活用は結構王道でこれまでも多様に展開されてきました。今後より路面活用、いわゆるグランドレベルのあり方については議論されるわけですが、ここで大きなポイントがあると思っています。

特に日本も含めた先進国の都市計画の多

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【AIR】「逆開発」がまちを変える。

【AIR】「逆開発」がまちを変える。

最近私は壊す公共事業、減築といったあたりが地方にとってはとても大切という話をしてきています。

先週も倉敷駅の減築の話を取り上げましたが、更に今週は小湊鐵道の逆開発というものを題材にして、成熟時代の都市のあり方への個別解に我々はどういくつか、というお話をしたいと思います。

小湊鉄道は、駅前ロータリーのアスファルトをはがして林とかに戻していくという「逆開発」方式に取り組んでいます。これもまた発展的

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