【そもそも論】飛行機の撮影って!?

過去2回海外で撮影することについて紹介をした。

改めて自分の投稿を読み返したのだが、そもそも「飛行機の撮影」ってなんやねん!?という疑問をきっと多くの人が持ったのではないかなと感じた。

わざわざヨーロッパまで撮りに行った、正気の沙汰かと思われるだろうし、やった本人がそれを痛感していたりする。今回は筆者がどういう経緯で飛行機撮影と出会い、欧州遠征というバカげたことをやるまでになったか紹介してみたい。

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飛行機との出会い

分かんねぇ、というのが実際のところ。

小さい頃から空港は身近なところにあったため、よく両親は空港に連れて行ってくれたらしい。また、帰省でも利用する機会があり片田舎出身のガキの割に飛行機に接する機会は多かったようだ。

空港通いから、機材や航空会社を覚え、それを本や時刻表で楽しむようになったのが幼稚園生くらいの頃だったか。なんとなく覚えているが、当時から飛行機への感覚って変わってないような気がする。

好きなものってこういうもんじゃないですか!?

当時は知る由もなかったが、ずっと続けていける趣味を持てたのは幸運だったと思う。

飛行機撮影に進出

父親はよく飛行機を写真に撮っていた。

それを見せて息子が喜んで、空港に行く回数が減ればとでも思っていたのか、はたまた父が写真が好きだったのかはよくわからない。ただ立派な一眼レフカメラが家にはあり、飛行機ならずとも様々な場面で活躍していた。

中学生になり、自分自身の自由が利くようになり、空港に自分で行けるようになったタイミングで、俺はカメラ片手に通うようになった。漠然と「始めよう」と思った。

当時は24枚だか36枚だかしか撮れないフィルム。知ってますか!?

その日に来る飛行機で、撮りたいものに狙いを絞って大事なコマを使った。時には学校をさぼったり、部活をさぼったりもしつつ。。。

当時国内の航空業界も過渡期で、JALとJASが合併したり、小型機がどんどん増えたり、見ていてバリエーションに富んだ時代で常に獲物になるようなターゲットがいた。また、空港での諸先輩方との出会いも大きかった。まだまだガキな自分を、同じ趣味人として接してくれた(と思っている)。これは思春期の少年には有難い経験だったと感じる。

そんなこんなで、女の子には振られながらも、飛行機は俺を裏切ることなく、常に楽しみと喜びを与えてくれたのだ。

しばらくのブランク

とはいうものの、中高生は忙しい。段々回数が少なくなり、大学生になった。その頃には世の中は「デジタル一眼レフ」が蔓延っていて、24枚だか36枚だかの世界観ではなくなっていた。そして、そんなカメラは老朽化して使えなくなっていた。

確かに飛行機は続いて好きだったし、乗ることもそれなりにあったが、撮らなかった。空港から遠かったのもあるし、「デジタル一眼レフ」は学生には高い買い物だった。そんなものを買うなら、もっと欲しいものややりたいことがあった。

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(コンデジで撮影。今考えると「一眼で撮っとけやこらー!」である。)

デジタル一眼レフをGET!

そんな中社会人になってしまった。

学生にあって社会人にないもの、それはほかならぬ時間だ。社会人にあって学生にないもの、それはお金である。社会人になったら思った以上にお金を使うことがなかった(時間もないしね)。冬のボーナスを手に入れたタイミングで「大阪へのANAのジャンボ引退記念フライト」があることを知った。

このタイミングを逃したらもう撮れない。すぐに電気屋へ駈け込んで買った。

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(このようにANAのB747は大阪伊丹に来たのだ。デジタル一眼デビュー戦)

フィルムのような枚数制限もないし、さくさくシャッターはおりる、目の前にいる飛行機を独り占めしたような気持ちになった。こいつさえあれば、世界中どんな飛行機も撮れる!独り占めできる!!もうピカチュウを手にしたサトシのような勢い。デジタル一眼との出会いは俺を完全に変えてしまった。(ある意味学生の時に出会わなくて良かったなと思う)

遠征の始まり

家の近くの空港で撮れるものには限りがある。飛行機マニアの恐ろしいところは、世界中にいる「同じ形をしているもの」を追いかけているところだ。

例えば鉄道は、製造メーカーが一緒でもある程度各社のオーダーメードに近い。姿かたちが違うことがほとんどだ。ただ飛行機は今や地球上の所詮4~5社程度(メインは2社)が作る、数十種類程度の工業製品である。様々な会社が同じ形のものを飛ばす。何が違うかって会社毎に色が違うとかその程度だ。

でも、その会社・色の違いを追いかけるのである。

これはまだ俺も理由が分からないが、飛行機には「人の心を惹きつける優雅さ」と「人間味」がある。もちろん電車に全くないとは思わない。ただ、飛ぶ・1万キロ以上離れた所に人・物を運んでいく、その飛行機だけの持つ特長が大いに人を惹きつけるのだろうと思う。

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こうして、世界各国の航空会社の機体、何ならそのすべてを撮ってやりたい!そんな想いが俺を遠征に駆り立てた。最初は関空・羽田・成田の国内に始まり、カメラを手にして3年も経たぬ間にロンドン(ヒースロー・ガトウィック)に飛び出した。

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