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探究学舎に来て知った「学びの喜び」を全世界に届けたい 《まずは母国のアラブに》

母国のアラブにも感動と学びの喜びを届けたい「TANQ」を世界共通に!


「探究学舎」は子どもの興味や探究心を開発する学びを提供する塾です。実は、探究学舎は現在日本だけではなく、アラブにも展開しています!
今回は「探究アラブプロジェクト」(通称「探究アラブ」)を発足し、現在も講師(メインファシリテーター 以下MF)としてアラブの子どもたちに授業を届けているフセインさん、そのサポートをしている奥さんの早苗さん、息子のハマッドくんにインタビューをしました。

「探究アラブ」って?
「探究アラブ」とは2020年の6月に発足された探究学舎のアラブ版です。アラビア語で授業を行い、アラブの子どもたちに授業を楽しんでもらっています。現在は48世帯、約100名ほどの子どもたち(4歳~17歳)が参加しており、保護者も含めエネルギーあふれる温かいコミュニティーとなっています。

▼探究アラブプロジェクト(TANQ ARAB ACADEMY)HP
https://www.tanqarab.com

▼探究アラブプロジェクト(TANQ ARAB ACADEMY)PVはこちら
プロモーションビデオ1
https://youtu.be/XDcqRa0Uf1A
プロモーションビデオ2
https://youtu.be/YR5EL_hevuo

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なんと家族でプロジェクト運営 探究アラブの発足のきっかけ

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ー探究アラブのプロジェクトはフセインさん一家三人で運営しているんですか?

フセイン:そうです(笑)
早苗 :まず日本語の授業を一字一句書き起こして英訳し、フセインに伝え、それをフセインがアラブ用にアレンジする形で制作しています。ハマッドは天の声(授業の進行管理や合いの手を打つ担当)をアラビア語でやったり、機材周りの操作をしています。ホームページやPR動画も作っています。授業を行うだけでなく、アラブでのマーケティングも、集客も今のところ3人でやっています。
フセイン:時差が7時間あるので授業は深夜にします。今日も朝6時まで現地と連絡をとっていました。(笑)

ーーただでさえ豊富な探究学舎のコンテンツを翻訳して提供するなんて、時差もあるとなお難しいですよね。どうしてそんな中でもアラブに探究学舎の授業を届けようと思ったんですか?

フセイン:長年のお付き合いがあり信頼していた太郎さん(講師・森田太郎)から探究学舎に来ないかと誘われました。探究Englishプロジェクトのお手伝いから始め、将来的にはアラブにも広げたいという代表(宝槻泰伸)の熱意を聞いて、迷いなく東京へ出てきました。
早苗 :探究学舎のスタッフはアラビア語ができる人がいない。だからといってフセイン一人でアラブプロジェクトを始めるのは無理なので、気がついたら否応なしに家族全員が運営に参加することになっていました(笑)

ーそれでご家族全員が探究アラブに関わっているんですね!

フセイン:早苗はエジプトに私と長い間住んでいたし、ハマドは日本とエジプト行ったり来たりしているので、アラブの文化や国民性などを理解しています。
早苗 :言葉だけでなく、国民性を理解しないと伝えたいことも伝えられません。だからコンテンツの翻訳にもマーケティングにもある程度向こうの文化を理解している人がフセインと認識を共有できないと進まない。

ー確かに、同じ内容の授業でも、国が違えばニュアンスや例えを変える必要がありますよね。そういった工夫を取り入れながら、アラブの子どもたちに探究学舎の教育を届けているんですね。

詰め込み教育主義のアラブにもたらしたい、探究という光

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ーフセインさんは英語もお上手なので、探究Englishで英語の授業をする道もあったかと思います。それでもアラブに授業を届けようと思ったのはどうしてですか?

フセイン:探究学舎の授業に初めて出会った時こう思いました。「これをアラブの子どもたちに味わってほしい。この授業は絶対に癖になる!」って。アラブでは昔の日本以上に受験が大事です。共通テストがあって、その点数によって大学や将来の職業が決まるんです。
早苗:共通テストで良い点数を取ることが目標の教育なんです。塾も詰め込み主義。学校教育は丸暗記型。バランスの取れたカリキュラムもない。化学の実験すらしないんです。

ー詰め込み教育主義のアラブだからこそ、探究学舎のような”教育のエンターテイメント(エデュテイメント)”が必要だと感じたんですね。

フセイン:そうです!コロナによって社会が閉塞感を増し、子どもたちの目はどんどん死んでいってます。
早苗  :本来はアラブの人たちは明るくて元気な国民性なんですよ。
フセイン:私は子どもたちが大好き。だから希望を届けたいです。探究という光をアラブにもたらしていきたい!!

子どもたちを熱狂させる教育者「フセイン」

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ーフセインさんはいつから子どもたちの教育を良くしたい!と思うようになったんでしょう。

フセイン:教育を良くしたいと一番最初に思ったのは実は日本にきてから。特に探究学舎に出会ってからです。元々はアラブで英語の教師をしていました。それ以外にもボーイスカウトのボランティア活動をしたり、孤児院で英語を教えたり、エジプトからスペインへボランティア派遣されたり。
フセイン:そこで早苗さんに出会いました。1992年7月の万博です。月曜日でした。猛アタックしました(笑)
早苗 :私も赤十字からの派遣で7週間一緒に仕事をしたのですが....毎日やかましかったわぁ(笑)

ーええー!ロマンチックですねぇ~(笑)

フセインさん:
その後早苗がカイロの大学に編入して学生結婚をし、卒業後早苗についていくかたちで日本に行って、日本でも英語の教師をしました。僕の英語の授業は1限目から6限目まで大盛り上がりなんです。いつも周りの教室の先生が「なんでそんなにうるさいんだ!」って見学に来る(笑)

ー昔からフセインさんは子どもを熱狂させる授業をされていたんですね!
ーハマッドくんにも質問なのですが、ハマッドくんは探究アラブについてどう思っていますか?

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ハマッド:え?どうって…難しいな(笑)
フセイン:なんでも言って、インタビュー!(ハマドくんの口元に手をやりながら)
ハマッド:探究アラブに来ている子どもたちとか見ると落ち着くし、一緒にいる時間がすごく楽しいです。
早苗:ハマッドはうんと小さい頃から私たちの塾の子どもたちに囲まれて愛されて育ってきたんですよ。

ーお父さんの教え子に遊んでもらって育って、今はお父さんと共に教育に携わっているなんて素敵なサイクルですね!

感動と学びの喜びを届けたい フセインさんが証明する「探究」がなせること

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ーフセインさんは探究学舎ではMF(メインファシリテーター)としても、探究アラブの第一人者としても活躍していらっしゃいますが、お仕事はいかがですか?

フセイン:とても楽しいです。子どもたちが喜んでいるのを見るのが一番楽しい。生徒の中には授業が始まる30分前からオンラインで待機してる子もいます。時間がある時は授業が終わってもみんなでおしゃべりをしたり、授業のない日でも子どもたちとおしゃべりする時間を作ったりもしてる。
早苗:いまはSDGsのことを調べて雑誌を作ったりもしています。そういうことも全部フセインが一人で引率しているんです。


ーすごいですね!授業の準備も、授業を実際にするのも、その後のアフターケアまで大盤振る舞い!

フセインさん:やりすぎですよね!アラブは日本と7時間も時差があるので、授業はいつも夜中です。家族には迷惑をかけています。

ーアラブの子どもたちに時間を合わせると深夜になってしまいますよね。家族の時間など、スケジュールが色々難しそうです。そんな中でも時間も忘れて探究学舎にコミットしているなんて。フセインさんの情熱を感じます。

フセインさん:私は探究学者が提供している「驚き・感動」と「学びの喜び」をアラブの子どもたちに伝えたい。探究学者の学びを体験すると本当に勉強に興味のなかった子どもたちが意欲的に学習していくようになります。そういう子どもたちをもっともっと増やしていきたいと思います。

探究アラブのビジョンとは?

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ー今までベールに秘められていた探究アラブの素晴らしさ!力強さ!ものすごいエネルギーを感じます。インタビューも終盤になりますが、これからの探究アラブについて教えてください。

早苗:探究アラブは始まったばかりで、スタッフもコンテンツも足りていません。私たちはいま探究学舎を本当に理解してくれるスタッフを集めようとしてます。また、いま授業を受けてくれている15~17歳のメンバーを今後オンラインメンターとして関わってもらうことなども考えています。まずは人手不足の解消が必要です。
フセインさん:オンラインだけで探究の良さを伝えるのは限界がある。一度アラブに行ってオフラインのイベントを開いてTVでも取り上げてもらい、探究学舎の知名度を上げたいと思っています。

ーたしかにアラビア語が話せるMFを探すのも、アラブに対してある程度の理解がある人も探すの難しそうです。 それでは、最後の質問です。探究アラブのこれからのビジョンについて教えてください。

フセインさん:そうですね、「TANQ(探究)」という言葉が世界中に通じるようになってほしいです。
ハマドくん:KAWAIIとかANIMEみたいな、日本語だけど他国語に翻訳されずに浸透している言葉みたいにって意味だよね?
フセインさん:そう。そのためにもまずはアラブで「TANQ(探究)」の文化を浸透させたいと思います!

ーなるほど!!世界に「TANQ(探究)」というワードを轟かせたい!そんなフセインさんの情熱に圧倒されました。また探究アラブの授業をサポートしている早苗さん、ハマッドくんのお話も聞けて本当に楽しかったです。探究アラブを拠点に、これから探究学舎の学びのスタイルが世界に轟くように私も応援しております!

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記事を書いた人:きつね
探究学舎クリエイティブチーム。
ものづくりが大好きです。

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