木地屋のおかしな日常・第21話(4コマまんが)
輪島市にある四代続く椀木地屋の妻です。
椀木地職人の夫が一人で木地制作を行い、妻の私がその手伝いをしています。
職人さんの習慣や現状は変わっていないのに、
時代だけが進んでいる。
そんな風に感じる日々を送っています。
最近のタバコ事情は、喫煙者にとって涙ぐましいものがありますね。
確かに「百害あって一理無し」と称される代表格のような存在であるタバコ。
一時期私も夫にタバコを辞めてほしいと思っていましたが、
10年一緒にいて、さまざまなものを話し合い、歩よったり認めたり、目をつむり合ったりしながらやってきました。
でもタバコだけは辞めないそうです。
全然良いと思います。
タバコの臭いは嫌いだけど、
電子タバコや分煙など、いろいろ対処方法も増えましたしね。
個人の趣味嗜好ですから。
しかし、社会はそうはいきません。
タバコによってものすごい税収を得ているはずの日本。
ですが、全力でタバコ民を排除しにかかっています。
ホテルや商業施設は軒並み全館禁煙が増えています。
これまでタバコ民のオアシスだった居酒屋ですら、全席禁煙がマストになってきました。
ファミレスも分煙スペースがなかったりします。
タバコを吸わない、臭いが苦手な私すら、
いったいこの国はどうしたいの?
タバコから税収を得たいの?得たくないの?どっち?って思うぐらいです。
やりすぎです。
そうしてとうとう
こんな田舎ですら、タバコ民より大衆の票を取りに
各店々が乗り出しています。
行き場をなくした古き良き職人たちは、
もうこれ仕方がないと
ついにタバコを卒業する人も現れました。
夫は、それでもなお
吸い続けています。
さて、この勝負どちらが勝つのやら?ww
どっちでもいいけど、
日々行き場をなくしていく職人たちが
気の毒でならないのです。
‥‥
本日もお読みくださりありがとうございます!
「木地」ってなに?「椀木地職人」って何を作る人?
「椀木地について知ってから4コマまんがを読みたい!」という方は、
辻椀木地木工芸のオフィシャルサイトで連載中の、椀木地屋について説明したまんが「木地師のまさたか君と私」の第1話を読んでみてください。