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【ブロマガ】幸せな結末 - ピープルズチャンピオンとグッドルーザー

*ブロマガより転載 2014-06-12 16:22

第6回AKB総選挙】まゆゆ、6年目で悲願の初女王 指原2連覇逃す
http://www.oricon.co.jp/news/2038347/full/

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第6回AKB48選抜総選挙 結果
http://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/election/election06/

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「会いにいけるアイドル」をキャッチコピーに掲げ、2005年にスタートしたAKB48。
専用劇場での公演・大握手会・Googleと連携したSNS戦略、この3つを柱として成長を遂げてきました。
しかしAKB48を社会現象化し国民的アイドルとまで言わしめた原動力となったのは、プロデューサー秋元康が得意とするスキャンダルズム、いわゆる「炎上商法」でした。

自分達にとってプラスだろうがマイナスであろうがかまわず常にネタを提供しニュースになり続けること、週刊文春などが報道するスキャンダルも取り込んで次のストーリー作りに利用してしまうこと。
アイドルファンだけではなく広く一般層に話題を提供し続けることによって、常にAKB48を現在進行形のコンテンツとして飽きられないように尽力しています。

そのため一般層にはAKBアンチの方が非常に多いのですが、面白い事に昨日までアンチだった人がある日突然はまってしまうというパターンがファンになる入り口としてかなり多いそうです。

なんというか、いわゆる「プロレス的」な存在のあり方だなと感じます。実際、昭和のプヲタのオッサン達がかなりAKBに転んでいます、他のアイドルには目もくれずに(笑)

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AKB48が世に提供する話題として最も大規模なものが年1回の「選抜総選挙」。次に発売するシングル曲の選抜メンバーをファン投票で決めるだけのものだったはずが…
なんか年々もの凄いことになってますね。

もともとは1期生にして「チームA」のセンター前田敦子vs2期生「チームK」の大島優子の対立構造。これがファンの投票意欲を刺激し、また今まで全くAKBに興味がなかった一般層にも分かりやすく響いた結果として大ブレークを果たしました。
その一方で激しすぎる対立はメンバーの心を蝕んで行き、早すぎる前田の卒業につながり、またAKBから「箱推し」をなくしてしまう副作用が生まれました。

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前田が卒業を発表し選挙を辞退した第4回、下馬評通り大島が2度目の1位を獲得しますが盛り上がりに欠け、その後の1年間AKBは低迷期を迎えます。このままフェードアウトしてしまかのように見えました。

前田卒業によって対立構造がなくなってしまったAKBには魅力半減で、大島個人が以前よりいくら頑張ってみてもグループ全体の勢いを維持するまでには至らなかったわけです。

ファンも一般視聴者も無意識のうちにTVの向こうに前田の姿を探してしまっていたのでしょうか?そんな状況下で彗星のごとく現れたのが「キンタロー」。
いなくなってなおも存在感を示すのはさすがの「絶対的センター」ですが、これでは未来がありません。

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そこで運営が持ち出したテーマは「世代交代」。
3期生にして「チームB」のセンター渡辺麻友(当時19歳)を次期センターとして持ち上げ大島vs麻友の対立構造を作り上げようと試みましたがいかんせん急ごしらえ感が拭えません。

まず年齢こそ若いが初期メンバーの3期生でありチームBの旗揚げメンバーである麻友にはあまりフレッシュ感がなく(笑)、アイドル性は満点だが秋元氏に「CGで出来ている」と評される位キャラが弱い。
そして3期生が持っている自由な末っ子気質で先輩達との対立構造は築きにくい。
メンツは握手クイーン柏木・熟女キャラ片山・呑ん兵衛アイドル田名部・一回クビになった菊池。
そして「渡り廊下走り隊」で麻友の両脇を固めていた多田は秋元氏に直訴して旗揚げ間もないHKTに移籍し、仲川に至っては海を渡りJKTの総選挙3位・ジャカルタ版恋チュンではセンターを務めました。

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そんな状況で行われた第5回総選挙、発表された速報結果に日本中が驚愕しました。

「指原1位」 
 
えっ、なに?なんで?面白いww(実は全くAKBに興味がなかった私はここではまりました)。未来の無い予定調和・縮小再生産に多くのファンがNOを突きつけた瞬間、AKBが息を吹き返した瞬間です。
第4回で4位に躍進した直後に週刊文春に過去の恋愛沙汰をすっぱ抜かれ地元の九州に配置転換。旗揚げ間もないHKTを牽引し劇場支配人を兼任するまでになりました。

HKT箱推しファンや大分市の全面バックアップもあり結局そのまま指原が逃げ切り新女王に!
秋元氏渾身の1曲「恋するフォーチュンクッキー」がスマッシュヒット。多数の新規ファン(多くは40代のオッサンらしいですが)を獲得しました。

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久々に社会現象を巻き起こせましたが、さて今後どうしましょうか?この1年で篠田・板野・才加が卒業し大島も辞めてしまいます。
運営は必死に考え「全チーム新公演(いまだに1チームのみw)」「ドラフト」「ペナントレース」「大組閣」、次々と企画を打ち出しますがことごとく企画倒れ。残念。
というタイミングでの第6回選抜総選挙開催。

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今回のテーマは指原退治」とデリカシーのないことを言った自称アイドル評論家の方もいらっしゃいますが、フジテレビが提示したテーマが的確であるなと感じました。

「天下は、我が國に、持ち帰る」

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前回指原がトップに立った事で新たな対立概念が生まれたのです。
☆ 正統vs異端
 異端のセンター指原と正統派アイドル麻友。

☆ 本店vs支店
 トップを支店に奪われた本店の逆襲。また支店の箱推しパワーが炸裂するか。

☆ 生え抜きvs外様
 本店育ちではない山本彩、松井玲奈がトップを獲るか。また乃木坂から参戦の生駒はどこまで順位を上げるか。

速報では昨年に引き続き指原1位。しかも37,582票も。やはり指原連覇か?という流れで発表当日を迎えました。

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みるきー選抜落ち。惜しくも研究生から初の選抜入りならず。乃木坂46から生駒が選抜入り。川栄サプライズ登場。など今年も色々なドラマが生まれました。

悲しい事件の直後でイベントの開催自体が危ぶまれた状況下、メンバーのスピーチは自分の事よりもグループ全体の事に寄っており賛否両論ですが、ゴールデンタイム全国生中継です。
「対世間」を意識するほどそうなっていくのは当然であり非難されるいわれはありません。特にAKBでは運営よりもメンバー本人から声明を出すスタイルですから。
川栄・たかみな・指原という世間の注目度が高いメンバーの口からグループを守る発言がされるのは当然ですし、握手会女王の柏木がまた握手会をやりたいと自分の言葉で発言したのも良かったと思います。

2位の指原は残念でしたが1年間よく頑張りました。プレイヤーとしてだけではなくプロデューサーとしても八面六臂の活躍で、今回はHKTから13名ものランカーを生み出しました。立派です。
兒玉はスピーチで指原への感謝を述べ、宮脇は指原にライバル宣言をしました。プレイヤーとしては惜しくも敗れましたがプロデューサーとしては大勝利です。

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そして1位の発表。遂に麻友が1位を獲得しました。会場全体から巻き起こる「まゆゆ」コール!こんなに多くのファンから祝福された王者は選抜総選挙史上初めてでしょう。
正直前回は3位が妥当な存在感でしたが、バラエティ番組で極楽加藤に頭を蹴られたあたりから雰囲気が少しずつ変わってきました。大島卒業に伴い本店のエースに繰り上がり最新シングルでは単独センター。以前の頼りなさや硬さが消えました。
さらに投票期間中に起きた事件が「王道」まゆゆの戴冠を後押ししたかなという感があります。

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1期(チームA)→2期(チームK)から外部流出してしまったセンターの座は3期(チームB)の初代センター渡辺麻友が奪還しました。

まさにピープルズチャンピオン!幸せな結末を迎えることができました。

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とはいえAKBは続いて行くわけですから今後の展望も。
柏木が3位に入りトップ3は初代チームBトリオで占められました。これは麻友にとって相当な援護射撃となるはすです。
柏木は麻友が心を開く数少ない仲間ですし、指原は先週放送されたクイズ30で「うちのエース」と麻友を評して最終問題の回答者に指名していました。
今度は脇に回って麻友をサポートしていくことでしょう、初代チームBのリーダー浦野のように。

チームB第2章の初日は37thシングルの発表とともに幕が上がります。

「初日」は2009年のリクエストアワーで1位を獲得した、チームBの公演曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=6JAKPNZWp0g

「いつも感謝 冷静に 丁寧に 正確に  みんなの夢が叶いますように」

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