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【弐寺】beatmaniaIIDXのDPのススメ[1]~導入編~

2021/10/16追記:
CASTHOUR稼動で少し更新しました。

この記事について

beatmaniaIIDX(以下『弐寺』とする)のSPをやったことがある・やっている人に向けて、DPの面白さを布教する入口になればいいなーというお話。
具体的には…

・弐寺をやってるけど、DPって難しそう
・最近弐寺がマンネリになっちゃって、DPやってみようかなぁ
・SP経験者だけどDPってなんか違うの?
・なんとなくだけどDPをやってみたい

みたいな人に向けた感じで。
あくまで「弐寺のシングルプレイ(SP)やったことがあるよ」という人向けなので、一部で俗語・ゲーム内の用語が出てくることをご承知願いたい。全くの初めての人はyoutubeとかで初心者向け動画を見たほうが早いかも。
あと個人的な主観や偏見が多少あるので「あくまでも一例」ぐらいの感覚で。

目標はDP一級~初段、ないしEXTRAを召喚できるぐらい(☆6~7に緑ランプがつくくらい)まで。

これ書いてる人のスペック

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CASTHOUR六段60%(相変わらずギリギリ)
BISTROVERは57%(MIRROR段位56%)だったのであんまり変わってない?
現在のメインは☆8~☆9ぐらい。☆10にも手を出したけど5曲やって1曲クリアできるか否かレベル。七段はかなり遠い。

RAから弐寺を始める。tricoroあたりでSP三段か四段で詰まってたときになんとなくはじめたDPに転向。
SPADA初期から弐寺どころか音ゲー自体をしばらく休止。長いブランクを経てBISTROVERでなんとなく再開。五段までは一発でなんとかなったけど六段が超キツキツで半年近くかかった。
tricoro当時はLEVEL7(☆7。以下LEVELは☆と表記)フォルダにクリアランプをつけていた。
現在はSPはやっぱり当時と同じぐらいで出来ず、CAST HOURではSP三段(2P、45%)が限界。初段はゲージが10%ぐらいしか残らないぐらい出来ない。かつてのワーンに至っては後半の皿を無視してようやく出来た記憶が。
どういうわけかSPのほうが出来ないというよくわかんない状態。

他の音ゲー歴:
ポップン(せんごく~TUNE STREETぐらいまで)
五鍵FINAL
キーボードマニア(主に3rd)
クラッキンDJ

五鍵FINALとキーボードマニアはDPの経験あり。

弐寺のDPってどういうゲーム?

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▲画像は従来筐体のものだが、ライトニングモデルやINFINITAS(要専コン*2)でも同様。

弐寺のDPは14個の鍵盤と左右2枚のスクラッチ(以下、皿ないしSと表記)を操るプレースタイル。基本的なルールはSPと同じで、上から振ってくるノーツに合わせてボタンを押したり皿を回したりする。ゲージが80%以上でクリア。(HARD系オプションはゲージが空になったら終了)

昔はSTANDARDが1プレイ2クレジット必要だったが、
・ジョイント設定の搭載
(1コインでDPの全てのモードが出来る設定。のちにジョイント設定自体が廃止)
・曲選択中にテンキーの3を押すことでSP⇔DPの切り替えが可能

と、年々プレイの敷居は下がってきている。
つまり操作体系以外はSPと一緒。

DPのメリット

・運指が実質1種類のみで、色々な人のやり方に左右されない
⇒ホームポジション(後述)が基本のため。
自分が転向した理由はコレが近かったりする。
・左右のデバイスを使う関係でプレイサイドに依存しない
⇒「1P/2Pだから…」で悩まずに済む。1P側と2P側で攻略法が変わる、ということがない。
利き手は若干左右されるが、鍛えたりオプションでなんとかなる。
ちなみに私はSPは2P側。
・EXTRAの召喚条件がSPに比べて1個分緩い(CASTHOUR現在)
⇒DPでは☆7をクリアすればEXTRA STAGEに進出。☆6フルゲージ(100%)クリアや☆5のフルコンクリアでも出来るので比較的早い段階で行けるかも?
・SPと同じぐらいのレベルの譜面なら基本的に密度が低い
⇒DPはSPが2個降ってくるわけではなく、SPとは完全に別の譜面として独立している。(※DOUBLE BATTLE系オプションを入れた場合を除く)
ゴチャゴチャして処理できない、というケースは同じレベル帯のSPの譜面と比較して基本的に発生しづらい。(☆12とか上位譜面とか瞬間的に発狂がある譜面等一部は除く)
・演奏してる感がある
・難しい分出来るようになったときの達成感がある

⇒ゲームだしやってて楽しかったり満足感あったほうがいいよね。

以前は段位認定の課題曲が3曲だったのでそれもメリットだったが、現在はSPと同じ4曲。

SPとDPの違いってなに?

運指の違い

SPには3:5半固定、対称固定、1048式、DOLCE式、北斗、また皿についても小指皿手首皿等数多くの運指が色々あり、1P/2Pのプレイサイドで違いがある。左右が非対称のデバイスであるが故に、1Pと2Pで取りかたや押し方が変わる場面がある。
一方、DPはホームポジション(以下ホムポジ)と呼ばれる形態でほぼ固定されている。つまり1種類覚えればいい。

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▲ホームポジション。12467や1357に指を乗せて感覚を確かめよう。なお以下は原則として画像の略称を使用する。

12467は小薬中人親、1357は小薬人親が基本的な指の担当する範囲。後者は中指以外を折りたたんで押す。」これだけ覚えておけば大丈夫。
この形態は高段位・高難易度まで通用するスタンダードな形態なので、これさえ出来れば色んな譜面を(理論上は)触れるようになる。
ホムポジを崩す場面が必要なのは少なくとも☆8~9(※一部例外あり)、段位で言えば六段~七段ぐらいまでは感じてないので運指はこれが出来ればOK。

画面範囲の違い

SPでは縦に長い部分を見て判断するのに対し、DPでは横に長い画面を見て判断する。

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▲DPとSPのプレイ画面の比較。左側がDP、右側がSP(2P側)でどちらもLIFTが白70~84だが、見る部分(黄色い枠)は全くと言っていいほど違う。

SPでは「固まった密集を処理」しているならDPは「広がった分散を処理」する感覚。最初のうちは1Pの1、2Pの7や両側の皿が見えにくいと感じるだろう。
目線は左右のレーンの真ん中あたりを見るのが理想だが、初めのうちは難しいので目を動かしながら左右を確認する感じでいいと思う。


DPには三要素がある

認識力、片手力、着地力の三つ(後述)

DP独自の三要素について

簡単に言うと、以下のような能力のこと。

認識力

譜面を読解し、どのボタン・皿をどのタイミングで押す・回すかどうかを瞬時に判断する能力。特にDPでは画面が横に広く、かつ左右の手が独立したリズムで動かせるかどうかが問われる。PCのキーボード、ないしピアノやエレクトーンの右手左手に近いといえば近い。
高段位のSPerは密度が高い譜面をこなしているため、認識力が問われる譜面はクリアしやすい傾向にある。
余談だがキーマニのDPは真ん中に太い柱があり、鍵盤が2オクターブ*2とホイールで48+2つ、かつ2画面を見るので横の範囲が滅茶苦茶広い。

片手力

SPと違いDPでは7つの鍵盤と皿を片手で処理する必要があるため、DPでは手の裁き方、動かし方が重要になる。特に非利き手側や小指薬指は動かしにくいため最初のうちは違和感を覚えることも。楽器にもある話だが、小指薬指に関しては人間の指の構造上、独立性という課題とは長い付き合いになる。
SPを片手でやっていたプレイヤーはこの能力が高いため、片手力が必要な譜面はクリアしやすい傾向にある。

着地力

DP独自の要素。皿を回した後、鍵盤に素早く正確に手をホムポジに戻せるかどうかの能力。SPでは皿に小指や手首を置いておく運指があるが、DPではそうはいかないためSP経験者は戸惑うことも。もたついてしまうとBADやPOORを連発する羽目になる。左右に皿が交互に来る曲は尻が動く。

「俺はSP高段位だぞ!」
「片手SPerだから手は動くぞ!」

はっきり言うとSPとDPは上に書いた要素がある以上【別ゲー】と思うべき。
なので最初に高段位のSPerがDPをやると鍵盤の間をスカってしまったり、全然違う場所を押したりすると思う。笑っちゃうぐらい押せない。と言うかいきなり出来たら怖い。
鍵盤の位置の感覚が掴めていない以上、初めてSPをやったころと同じような状態=経験や感覚が身についていない状態なのでそうなるのは自然。クルマの免許を取るときみたいに少しずつ知識や技能を習得してはじめて出来るようになる。例えるなら同じクルマでも普通免許と大型免許ぐらい違うようなもん。

最初は難しいと思いながらも、弐寺をはじめた頃を思い出しながらちょっとずつ身に付けていけばいずれ自然な動作で出来るようになるだろう。

指の動かし方について

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▲DPでは5本の指*2本の手全てをフル稼働する。(画像は右手側)

基本的な指の乗せ方
12467⇒[右:親人中薬小][左:小薬中人親]
1357⇒[右:親人薬小][左:小薬人親](中指以外を折りたたむ)

基本はホムポジ準拠。指先に力を入れるのではなく手首を動かすようにすると自然な動き方になる。
逆ハの字くらいで手を気持ち外側に向けると押しやすいかも知れない。
最初のうちは手の高さを鍵盤の間に卵が1つ入るぐらいで軽く浮かせると指が動かしやすくなる。手首を下げ過ぎたり筐体に乗せたりすると人によっては指が窮屈になる。位置を調整するのは自分の手の大きさを把握してから。
246(黒鍵盤)はピンと伸ばすのではなく、少し曲げるぐらいの位置だと1357(白鍵盤)が押しやすくなる。

同時押し

ホムポジでOK。☆5ぐらいまでは3つ以上の同時押しはあまり出てこない。
1+3+7の歯抜けや1+3+5+7の4つ同時押しも認識力さえあれば基本的には裁ける。

桂馬押し

白黒鍵盤の同時押しのこと。1+4、2+5、3+6、4+7など。
小指や薬指が弱い・不器用だと押せなかったり暴発したり苦労するが、だからといってそれらが使えないままだと☆6~7あたりから苦労する。出来るだけ早いうちから小・薬指は使えるようにしたい。
上位の譜面では崩して取る必要がある場面があるため、白同時・黒同時の押し方よりも難しい。応用形で2+3+4、1+4+7、1+2+6+7等も存在する。

トリル・交互

遅い交互連打は基本ホムポジで。
高速のトリルは左1212や右6767等小指を酷使する場面では人によっては崩して押しやすい指(薬指と中指、ないし人差し指)で取ることもある。

難易度が上がってくると指の担当範囲や動かし方に個人差が出始めてくるが、ひとまずはホムポジだと思っておけばOK。また中指で5を取ったり(中5)親指で3や5を押す(親3、親5)テクニックもあるが、慣れないうちはかなり難しく、上位の譜面で使う場面なので今は覚えなくてもいい。

ホムポジを崩す必要があるのは古い譜面や上位譜面にある2+3や5+6の隣接同時押しやトリルだが、このような譜面は正規では近年の低難易度譜面では稀なので崩し方を覚えるのはひとまずあとで大丈夫。

階段

SPでも難しいと思われる要素だが、DPもまた然りでこちらは片手で裁く必要がある(詳細は後述)。恐らく初心者から上級者まで難しく感じるポイントだと思う。
取り方は特に決まってないが、パターンはいくつかある。

例:
右1234567
左7654321
親人親人中薬小:楽器のような押し方
親人親中親薬小:親指で右5/左3を押すやり方(かなり難しい)

左1234567
右7654321
小薬小薬中人親:上記の逆順だが小薬が弱いと押しづらい
小薬親中親人親:比較的強い親指を使うが柔軟さが必要

親指で右5や左3を取るのはホムポジを崩さないといけないやり方なので、ある程度指が自由に動くようになってきてからの習得でいい。もちろん使えるに越したことは無いが、はじめのうちはホムポジの習得を優先で。
高速階段は「親人でダーっとスライド(ふじこ打ちとも言うらしい)」「12をスライドさせて残り34567を5本の指で取る」ということも出来るとか。

同色階段はホムポジでOK。早い階段は気持ち遅めで押すと光りやすい。判定機能で普段FASTとSLOWのどちらが多いかで押すタイミングを相談する。

☆3ぐらいまでなら基本は単発押しがメインなので、まずはホームポジションを意識しつつ筐体の前で12467や1357に指を置いて感触を確かめて見よう。

皿鍵盤複合

SPには皿鍵盤複合はたくさんあるが、DPではSPの配置だと鍵盤の位置の関係で取れなくなってしまう(無理皿という)場面が多いので複合はあまりないと言っていい。上位譜面や昔の譜面にあるという程度。
ただしそれは片側だけの話なので、片側で鍵盤を裁きながら反対で皿を回すという譜面や曲は普通に存在する。BSS・MSSやCN・HCNが絡むと脳トレ皿と言うべき譜面に化けることも。

皿の回し方は小指でも二~三本ぐらい使って回すやり方でも色々な方法があるので好きな回し方で基本的にOK。ただし着地がある関係で「すぐにホムポジに戻せる回し方」を自分で見つけておきたい。
鍵盤が絡む場合はS+1や7+S(隣接皿という)が多い。稀にS+1+3といったものがあるが、かなりレアケースなのであまり考えなくてもいい。

参考になる動画

DJ DAINのDP入門動画その1


貴重なDPの初心者向け解説動画。DPの概要と5.1.1[N]での手元付き実演。

DJ DAINのDP入門動画その2


ホムポジについての解説とViolet Pulse[N]☆2の実演。

DJ DAINのDP入門動画その3


次回は実践に入る話。


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