見出し画像

たまご、まごまご、

 スーパーマーケットに行った時、たまごが安売りになっているのを見ると、つい買ってしまいます。

 たまごがあると嬉しいからです。

 たまご料理って、優しい味がしてほっとします。

 色も柔らかくて、癒されます。

 たまごをぱかんと割ったとき、黄身が二個入っていた時は、びっくりしました。

 双子のひよこが生まれることってあるんでしょうか?

 双子でなくてもひよこって、どの子も見分けがつきません。

 ひよこ同士なら、違いが分かっているのでしょうか?


 3歳になる前、父の実家で暮らしていた頃、やってたお店が忙しくなると、近くにあったおばあちゃんの実家に預けられていました。

 おばあちゃんの実家は、たくさんの鶏を飼っていて、鳥小屋の一角に、
ひよこばかりがたくさん入った大きな円形の入れ物がありました。

 その中でひよこは、ぴよぴよと鳴きながらもこもことしていたのですが、数があまりに多いので、ものすごくうるさくて、誰かが何かを大きな声で話しても、全然聞き取れませんでした。

 たぶん私が母を恋しがって、泣いたりごねたりし始めると、そこに連れて行って、抱え上げて見せていたのでしょう。

 私は今でもその光景と、ものすごく大きな、ひよこたちの声を、思い出すことができます。

 それは小さな私にとって、癒しというよりも、びっくりして泣き止む、
私を預かった人たちの、暮らしの知恵だったのだと思います。

 小さな私は、小さな両目で、数えきれないひよこたちを、どんな気持ちで見ていたのでしょうか?

 その家に預けられた日の昼食は、いつも炒りたまごの載った、温かいご飯でした。

 おばちゃんが、スプーンを使って食べさせてくれました。 

 覚えているのが不思議なくらい小さな頃の思い出です。


 今日の夕食のたまご料理は、きくらげと、野菜を入れて、炒めてみようと思っています。

 喜んでもらえるといいんですが。

 



ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。