タイパーアドカレ2020振り返り

こんにちは、タイパーアドカレ主催のたのんです。

皆様のご協力のもと全23(+2)記事が投稿されたタイパーアドカレ2020ですが、現在最優秀記事の投票を専用のGoogleフォームにて行っています(投票期限は2020/1/7 23:59までとなります)。

ぜひこちらの投票にもご協力いただきたいのですが、とはいえアドカレには様々な記事が投稿されており、中々その内容を振り返るのは大変だと思います。

…というわけで、今年もタイパーアドカレ全記事の振り返り記事を作成しました!
各記事の内容の要約とひとことコメントを一覧しているため、記事の内容を覚えている方にとっても新たな発見があるのではないかと思います。

それでは、早速はじめていきましょう!

-1週目-

・1日目「タイピング上達論 ~競技タイピングを志したあなたに~」(たのん)
TLで2011年末のコミケで頒布された『タイピング Professionals』が話題になっていたこともあり、総論的な上達論があればいいなと思って書いた記事です。アドカレ期間中に『タイピング Professionals』の電子版が公開されたこともあり、上達論を求める方はこちらをご覧になるのがよいと思います。

・2日目「タイパーインタビュー01:たのんさん」(かり~さん)
かり~さんによるタイパーへのインタビュー記事群「タイパーインタビュー」の第1回の記事です。初回ということもあり自分に声が掛かることになりました。振り返ってみると色々とやっているなーという印象ですが、皆さんの目にはどう映ったでしょうか…?

・4日目「のんびり長く続けるタイピングとの付き合い方」(pogiさん)
貴重な新参タイパーであるpogiさんがタイピングとの付き合い方について述べた記事です。1日目の自分の記事でも少し触れましたが、無理をしないこと、スコアに一喜一憂しないことは練習を継続していくにあたってとても大切なことだと思います。

・5日目「タイパーインタビュー02:Conconさん」(かり~さん)
2014年に彗星のごとく現れたConconさんのインタビュー記事です。タイプウェル常用SSからZHにわずか1年半で到達するという凄まじい成長を見せたConconさんですが、その当時の舞台裏を覗くことができます。

-2週目-

・6日目「老化とタイピング」(dqmaniacさん)
黎明期を知るタイパーの1人であるdqmaniacさんによる、年齢がタイピングに与える影響をまとめた記事です。年齢を重ねた状態でのタイピングの難しさが、特に文字の認識とフィジカル面に現れるというのは非常に辛いものがあると思いました。徹夜明けのタイピングをよりひどくした感じなのかなと想像すると恐ろしくなりますね…。

・7日目「タイパーインタビュー03:mayoさん」(かり~さん)
長らく「ぁ~ん」の代表を務めるmayoさんのインタビュー記事です。ウェザタイロビーやバトタイが全盛期だったころの雰囲気やInterstenoオフライン大会の模様など、長くタイピング界に関わっているmayoさんならではのお話を聞くことができ、とても面白かったです。

・8日目「10年以上お世話になった小指をリストラした話」(donuts29さん)
長年1人で腕を磨いてきたdonut29さんが、標準運指から最適化運指へと乗り換える過程を振り返った記事です。過去のアドカレの最適化関連記事と比較すると、a左薬指を採用しているところが特徴的だと思いました。高速タイパーでもaを小指で打つか薬指で打つかは意見の分かれるところですが、左手の絡みが大変だと感じる人は試してみてもよいと思います。

・9日目「タイパーインタビュー04:pogiさん」(かり~さん)
Realforce Typing Championshipをきっかけにタイピング界へと足を踏み入れたpogiさんのインタビュー記事です。pogiさんが感じたタイパーたちの情熱が瑞々しく描かれており印象深かったです。pogiさんは12/31に協力して総打鍵数108万を目指す「108万打鍵チャレンジ」という企画を開催するとのことですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

・10日目「上達理論(まじめ)」(白狐さん)
毎パソ勢としてキャリアを重ねてきた白狐さんによる上達論のまとめ記事です。ご自身の経験を元に、単調な練習に終始するのではなく、目的意識を明確にした練習を行ったりフィジカルの改善を図ったりと、上達を科学する姿勢が現れた内容になっています。

・11日目「愛情だけで作る!初めてのガレージキット作成」(pogiさん)
マイリトルポニーのファンであるpogiさんが、『マイリトルポニー~トモダチは魔法~』の主人公であるトワイライトのガレージキットを悪戦苦闘しながら作り上げていく過程をレポートした記事です。大変な作業をpogiさんの熱意と愛情で乗り越えて作り上げた完成品は、イメージ写真に劣らない出来だと感じました。

・12日目「タイパーインタビュー05:しろさん」(かり~さん)
長らく「ニコ生タイピング」の大会主催を務めるしろさんのインタビュー記事です。ニコタイは漢字変換ありで歌詞を入力するという唯一無二のゲーム性を持つため少しとっつきにくい印象もありますが、ニコタイをバックボーンとする高速タイパーも多数いるため、試してみるのもよいと思います。

-3週目-

・13日目「極限期のタイプウェル更新戦略 ~中長期的視野に基づくペースコントロールとトライアル戦略で、ギリギリの新記録樹立を引き寄せる~」(テルさん)
言わずと知れたタイプウェル全一のテルさんによる、煮詰まったタイプウェルの記録を更新するための方法論を述べた記事です。テルさんはこのアドカレ期間中にTW国語Rの漢字の自己記録更新に取り組み見事ZFに更新するという快挙を成し遂げており、この記事の価値を確かなものにしています。
正直に言って自分ではまだこの記事の内容を活かせる気がしないのですが、そういう人には2年前のアドカレのcocoaさんの記事が参考になると思います。

・14日目「タイパーインタビュー06:のんさん」(かり~さん)
RTC女王であるmiriさんと同じ歌謡タイピング出身であり、RTCでも実績を残しているのんさんのインタビュー記事です。歌謡を通して独自の運指を育んだのんさんが、ホームポジションを上手く取り入れ安定性を身に着けた過程が綴られています。状況に応じて複数の運指を使い分けるというテクニックは世界のトップタイパーはごく自然に用いているものであり、ハードルは高いものの挑戦すべき課題なのかもしれません。

・15日目「金が欲しい」(W/Hさん)
界隈きっての理論派タイパーとして知られるW/Hさんによる、アーリーリタイアを目指した金策について述べた記事です。一定の資産を作って不労所得で勝ち逃げというのは大半の人にとって理想の生き方だと思いますが、そのための資産作りの方法に切り込んだ内容になっています。実際のところ、宝くじや(種銭が少ないときの)大博打でアガリを迎える人は少なからずいるため、資産作りはなるべくアグレッシブに行うのがよいのではないかと思います(失敗しても責任は取れませんが…)。

・16日目「タイパーインタビュー07:doraguさん」(かり~さん)
最古参のタイパーの1人であるdoraguさんのインタビュー記事です。美佳タイプの記録を競う「TypingAttack」やタイプウェル黎明期のお話、AC版・DC版TODを用いたオフ会のお話、本家タイピングサミットのお話など、当時の熱を感じられる貴重な内容となっています。
個人的には去年の6月に池袋ゲーセンミカドで開催されたTODスコアタ大会でdoraguさんとお会いできたのが印象深かったです。

・17日目「タイピングが伸びなくなったので指を使う音ゲーを布教する」(白狐さん)
大学の音ゲーサークルに所属日夜ボルテの腕を磨いている白狐さんによる音ゲー布教記事です。ボルテはタイピング速度に大きく影響する交互打鍵の速度向上に貢献する音ゲーであり、タイパーが遊ぶのにはおすすめのゲームとなっています。
2年前のアドカレで「タイピング上達のために音ゲーを遊ぶ」というテーマの記事を書いていたこともあり、記事を読んで少し懐かしくなりました。

・18日目「タイパーインタビュー08:凪沙さん」(かり~さん)
TypeRacer best 200wpm超e-typing英語700超などの記録を持つ新進気鋭の英文タイパー凪沙さんのインタビュー記事です。手元動画の撮影の必要性トップタイパーがしばしば言及していますが、自力で手元の確認の重要性に気付き、スペースを頻繁に打つ必要のある英文でありながら両親指を最適化に使用するという非常に特異な運指を構築した凪沙さんが、今後どのような活躍を見せるのか非常に楽しみです。

・19日目「TW漢字 ~ローマ字読みから漢字読みへの転向~」(mayoさん)
苦手なローマ字読みで漢字に取り組み、結果として記録の伸び悩みを感じていたmayoさんが、漢字の読みを猛練習し漢字ZJという成果を手に入れるまでの過程を描いた記事です。漢字を日本語読みできるようにすることで速度が伸びるという証明はすでにcocoaさんやテルさんが果たしていますが、今回のmayoさんの成功は更なる後押しになるのではないかと思います。

-4週目-

・20日目「夢を買おう~年末ジャンボ宝くじ~」(珠さん)
15日目のW/Hさんの記事に続き、実際に年末ジャンボを購入された珠さんによる報告記事で、併せてM-1グランプリの決勝進出者予想も記されています。昨年のアドカレではM-1優勝者を見事的中させた珠さんですが、果たして今回の予想はどうだったのでしょうか。気になる結果はぜひ記事をご覧ください。

・21日目「タイパーインタビュー09:らふりるさん」(かり~さん)
歌謡タイピングのベータテスト経験者でもある、歌謡勢のらふりるさんのインタビューです。ニコタイと同様、敷居が高いという印象を受けがちな歌謡タイピングですが、歌謡タイピング古参勢のらふりるさんたちがかつての活気を取り戻そうと大会を開催されているところからも、歌謡が決して怖い場所ではないということが伝わってきて、改めて取り組んでみようかなと思いました。

・22日目「学校や授業でのタイピング」(Healer.Oさん)
毎月のお題の更新ユーザー目線の意見を精力的に反映するユーザーフレンドリーなタイピングサイト「タイピング速度測定」の運営・開発者であるHealer.Oさんによる、タイピング普及についてのエトセトラを述べた記事です。協力して打鍵数を競い合うという文化は例えばアメリカでのNitro Typeがその実例となっており、練習のモチベーション維持に有効なのではないかと思います。またタイピングゲームを通した知識の定着の有効性についても、タイプウェルの漢字や憲法を打ち込んだタイパーは少なからず身に覚えがあるのではないかと思います。

・23日目「タイパーインタビュー10:reiraさん」(かり~さん)
複数回のTV出演の経験もある若き毎パソ勢のreiraさんのインタビューです。今年は全国大会がオンラインでの開催となったこともあり、恒例となっている初見文勝負ではなく事前配布された課題文を本番で打つという形式となりましたが、その中でも見事優勝を勝ち取ったreiraさんの奮闘ぶりをうかがい知ることができます。
pogiさんのインタビュー記事でも名前の出てくるissei道場ですが、個人的にはかつてのタイパー界隈の勢いを体現した環境だと思っているので、道場メンバーの今後の活躍を楽しみにしています。

・24日目「An introduction to theses of touch typing」(白狐さん)
理系タイパーでもある白狐さんによる、タイピングについての研究を紹介する記事で、併せて界隈への批評も述べられています。これまでタイピング界隈とのつながりが薄かったであろう白狐さんが、界隈に対して誠実な批評をされているのを見て少し嬉しくなりました。将来に悲観的、もしくは将来を諦めているタイパーは少なくない印象ですが、個人的にはひとりひとりが意識を少し変えるだけでも未来は変わっていくのではないかと思います。