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インフォマートとの資本業務提携を語る(後編)~タノムが目指すもの~


こんにちは!株式会社タノム代表の川野です。

インフォマートとの資本業務提携について、前編では提携することになったきっかけから締結まで、裏側の部分も含めてできる限り包み隠さずお伝えしてきました。(前編をまだ読んでいない方はこちらから↓)

後編ではよりピンポイントに「なぜ提携先がインフォマートだったのか」「数億円規模の資本業務提携を締結したタノムが目指すもの」について話していきます。

・タノムにこれまで関わって下さった、支えてくださった方々
・従業員のみんな
・これからタノムに関わろうとしてくれているあなた

こういう方々へ届くと嬉しいです!!

「TANOMU」を安心して使い続けられるサービスにするために

TANOMUを使って下さっている取引先はこの数年で2万店舗を超え、少しずつ食材卸・飲食の業界で認知していただけるようになってきました。

そんなTANOMUですが、導入を検討している方から不安の声をいただくことがあります。その不安の声の多くは、

「経営の根幹を担う受発注サービスを、零細スタートアップであるタノムに託していいのか」

という、私たちがずっと抱えてきた「事業の継続性」という問題でした。

その声に応えるべく、今回のインフォマートとの資本業務提携の検討が始まる前から着々と大きな資金調達に向けて動き始めていました。

TANOMUで発注する取引先が千社を超え、二千、三千…と徐々に増える毎に「安心して使えるサービスにする責任がある」という想いがより一層高まってきていました。


お金が集まれば良いわけではない。タノムにとって最適な資本戦略とは

とはいえ、事業を継続させるために資金を出せる会社であればどこでもいい。というわけにはいきません。いくつかの会社から投資の話を持ち掛けていただいたこともありましたが、私たちが接する業界の特殊性やTANOMUに対する熱量の違いから、投資をお断りすることが続きました。

ただ、その話自体が全く無駄だったかというとそうではありません。それらの会社とやり取りする中で、今まで言語化できていなかった以下のような条件が見えてきたのです。

1.数億円規模の資金調達ができること
2.卸売・飲食業界への専門性が高いこと
3.業界やタノムに対する本気度を感じられること

明確に条件が定義されると、言わずもがなですが取捨選択がとてもしやすくなりました(ただ、投資先を見つけること自体がより困難になってしまいました…(笑))

提携先に対するこのような厳しい条件があった中、タイミングよく話をいただいたのがインフォマートだったわけです。


多くの方から問いかけられた「why インフォマート?」

投資家の皆さんや経営者仲間からは必ず聞かれる「なぜインフォマートなのか?」という質問への答えについて、上述した3つの条件に照らし合わせながらお伝えできればと思います。

1.数億円規模の資金調達ができること

インフォマートは東証一部上場の会社で、実際に数億円規模の資金を投資に回す余力のある会社です。そして何より、同規模の資金調達先として考えられるVCと比較した際、短期的な売上だけでなく、長期的な業界の展望まで含めて事業を俯瞰で見てくれる点はとても大きな違いでした。

この規模の資本提携であれば、グループ入りや買収も提携の条件に入ることが多いのですが、連結ありきではなく「経営の独立性を維持しながら自由にやってほしい」というメッセージを早い段階で出してくれたこと。これが、インフォマートに決めた資金面でのポイントです。

2.卸売・飲食業界への専門性が高いこと

専門性に関しては私が言うまでもありませんが、インフォマートは4万社を超える企業に利用されており、この業界最大手のリーディングカンパニーです。

社内には様々なリソースや営業ノウハウが蓄積され、タノムへの支援・具体的な施策は的を射る内容ばかり。成長期の今なら何から着手すべきか、具体的に営業リソースをどのように割いてどのセグメントで攻めるのがベストなのかetc...この業界に特化した高い専門性を持ち、惜しまずに提供してくれること。これが、インフォマートに決めた専門性でのポイントです。

3.業界やタノムに対する本気度を感じられること

前編と重複するかもしれませんが、とりわけ本気の姿勢を感じたのが、締結する前にTANOMUのリード獲得や予算の策定などといった具体的な目標を事業計画の中に織り込む、と名言していただけたことでした。

まだ提携して数か月しか経っていませんが、明らかにタノムの成長スピードは変わりました。タノムの営業は、結果が出るまでの期間が非常に長く、コールドリードから担当者への営業→決裁者判断という流れで1,2ヶ月を要することもありました。インフォマートと手を組んだことで決裁者に迅速にリーチすることが可能になり、導入判断までの速度が非常に短くなりました。早い時には1〜2週間で決裁にこぎつけるようになりました。

また、これを嬉しいというと変な気もしますが、「インフォマートはシステム仕様でLINE連携ができなかったり、必須項目が多くて特定の業種で使いづらい部分があるのは弱点と感じている。TANOMUはインフォマートでは改修しにくい機能をスピート感をもって開発できるのは強みだね」と率直にFBしてくれたことも、私にとっては本気度を感じられた嬉しい言葉でした。

このような関わりを積み重ねていく中で、最後の条件である本気度という点でもインフォマートこそ提携するべき相手である、という結論に至りました。

「打倒インフォマート!」はなくなった??

結論から先にお伝えすると、今でも「打倒インフォマート!」という気持ちは変わりません(笑)

ただ、お客様目線でみたときに、我々が提供するTANOMUの導入先は100%インフォマートも導入しており、二者択一のサービスではないことがわかりました。

お互いに現場の情報や知恵は共有し合い、切磋琢磨して業界全体を見た方がいいのではないか。選択するのはお客様なのだから、提案する時点で両方のサービスを選択できる状態が理想ではないか。と考え、インフォマートと提携しています。

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↑実際にインフォマートと実施していた協業ミーティングの様子です。協業したことで得られた効果のTOP3は「全国展開の加速」「これまでアプローチできなかった顧客層への横展開」「決済権者へのトップ営業」でした。

インフォマートの資本参画を経たその先に目指すもの

今回の提携は、改めて私たちのこれからを考える良い機会となりました。

私たちもインフォマート側から期待されている、現場のリクエストをサービスに落とし込む開発力やスピードにもっと磨きをかける必要があります。また、20,000を超える発注者のユーザーに使っていただいている以上、1社1社がより満足できるサービスにしていかなければならないと思っています。

TANOMUの役割は、卸売の業者さんたちが本来取り組むべきこと、人にしかできない仕事に力を注ぐ環境を整えることだと思っています。

発注内容の確認やデータ入力などの単純業務はITに任せ、仕入れの目利きやお客さんへの食材提案など「人にしかできない仕事」に力を注げるようにすること。この“時間創出”こそ、TANOMUが追及していくテーマです。

その中で、インフォマートの良さをどんどん吸収してTANOMUのサービス向上に繋げ、最終的にはタノムがこの業界のリーディングカンパニーに成り上がる。そのような未来をこれから描いていければと考えます。


タノムでは一緒に働きたい方絶賛募集中!

最後に告知です!
タノムでは、一緒に働くメンバーを絶賛募集中です!

今回の提携で大規模の資本を得ることができましたが、やることは変わらず、一歩ずつ進んでいくのみです。いわゆるキラキラオフィスへの移転の予定もなく、これまで通りの事務所で泥臭くやっていくのみ。そんなひたむきなチームに共感してくれるような方に、ぜひ入ってきてもらいたいと考えています。

この記事を読んでくれた方は分かると思いますが、タノムはあくまで現場と一緒に成長していくつもりです。きらびやかな業界ではないかもしれませんが、私自身が「人生賭けられる」と初めて思えた領域でもあります。

タノムの想いに共感してくれた方、TANOMUというサービスが気になった方、川野と話をしてみたいと思った方etc...、興味・関心のある方は上記のwantedlyから。

私のTwitterDMも開放していますので、こちらからもお気軽にご連絡ください。




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