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人間関係で大切なことはみんなラウンドワンで教わった 朝霞編

※引き続き登場人物は仮名です。

自分と時間の使い方

『谷崎さん、通勤時間ってどれくらいかかってる??』
「そうですね・・だいたい1時間かかるかな~くらいですね・・」
『そうか、別に強制するわけやないんやけどな・・“YouTube”で勉強してみいひんかな?』
「YouTubeで勉強ですか?!」
『そもそも谷崎さんは“YouTube”は見る人なの??』
「いえ、ほとんど見ません・・」
『そうなんやね、通勤時間に聞き流してるだけでも、めちゃめちゃ勉強になるからさ、ちょっとやってみいひん??』
「わかりました!なんかオススメってあるんですか??」
『あるよ!あるよ!俺もね、移動時間が長い時はいつも聞いてるからさ!』

2022年現在では、多くの有名な方や著名人の方々がYouTubeで配信しており、もはや生活の一部といって良いほどYouTubeが身近な存在となりました。

しかし私が柳沢室長に勧められたのは4年前の2018年秋ごろ、お恥ずかしいことですが、私自身SNSをほとんど使っておらず、強いて言うならツイッターのアカウントをとりあえずもっている・・というような状態でした・・

“YouTube”と言えば、“娯楽の中の1つ”という感覚でいた私にとって、“YouTubeで勉強”なんて、考えたこともありませんでした・・

(尊敬する柳沢室長が“めっちゃいい!!”って言ってるのだから!!)

私はその日からYouTubeの聞き流しを始めます。

当時も多くの“ビジネスユーチューバー”の方がたくさんいらっしゃり、室長の教えをさらに論理的に説明されている動画がたくさん配信されておりました。

(そうか・・室長はここで学んだのか!!)

『谷崎さん!今日配信してたあの動画見た??』
「さすが室長!!私もしっかり確認してますよ!!!」
『やっぱりええこと言うよな!でもさ、あの考え方ってお店の運営で言うならどうなるんやろ・・』
「そうですね・・やっぱり大事なのは“承認”なんじゃないですかね・・」
『やっぱりそうか・・ええやん!!谷崎さんめちゃめちゃ勉強してるやん!!』

見た動画を毎回室長とアウトプットしていった。

「室長!“聴く”って大事なんですね!!」
『俺も見たわそれ!“聞く”じゃなくて“聴く”の方なんだよな!!』
「はい!相手の話を聴いた分、自分の話を聴いてくれるってところ、はっきり言って耳が痛かったです・・・」
『ええところ気づいたやん!!谷崎さんの話はいつもめちゃめちゃおもろいんやけど、いつも突っ走りすぎて置いていかれてしまう・・・』
「そ・・そうですね・・・」
『それはね!“相手の時間を奪ってる”とも言えることなんだよね!』
「な・・なるほど・・・」
『部下にとって“上司の話ほど退屈なもんはない!”と言われるくらいだからね!気を付けていかんと!』
「わかりました!!」

これ以降私は部下に声かける時に

「3分話したいんだけどいい??」

と声をかけることを心がけるようになります。

『あとね、谷崎さん、仕事の優先順位ってどうつけてる?』
「優先順位ですか・・」
(なんとなくしか決めてないな・・)
『あんまり決まってないって表情やな!』
「は・・はい・・・」
『オッケー!今説明していいか??』
「お願いします!」

室長は紙に大きな長方形を書き、それを四分割にした!

※室長が書いたものではありませんが、ほぼ同じものがありましたので添付します。

※こんなやつです。多くの方が見たことあると思います。もちろん私は初見・・

『だいたいの人は、“A”の緊急で重要なものと“C”の緊急なものに手をつけがち・・・というか、期日が迫ってくるからみんなやるんだよね・・』
「たしかにそうですね!」
『でも一番大事なのは、“B”の緊急ではないけど重要なもの!これをいかに手をつけられるかが、ポイントになる!!』
「なるほど!」
『この“B”に少しでも時間を費やせるようにしていこうや!!!』
「わかりました!!!」

(そうか・・自分の時間の使い方か・・・)

自分の強みはなんだろうか・・ふと考えるとやはり、湧き上がってくるのは、“人の関わり合い”でした。

相手を変えるのではなく、自分が変わる!

私は、社員・アルバイト・お客様・取引業者さん、関わる全ての人たちとの向き合い方を変えていきました。

社員とは面談を何度も実施、新人アルバイトの研修については、今までは1日で完結していのを、数日間に分けて実施。

お客様は、癖のある方、いわゆる“ちょっと変な人”と思われるような人ほど積極的にコミュニケーションを取るようにした。

取引業者さん、ラウンドワンではたくさんの取引業者さんがいます。以前、余裕のなかった時の私は、“あいつら(業者さん)の対応で貴重な時間を奪われる・・”と考えており、

(早く終われよ・・)
(そんなの他の社員に説明しろよ・・)
明らかに不愛想な対応をしておりました・・・

今では、

「いつもありがとうございます!」
「なんかご迷惑かけてないですか?」

相手に気持ちよく仕事をしてもらうことに専念しました。

すると不思議な話で、こちらの要望が通りやすくなったり、優先して対応してくれたりするんですよね・・
(ちなみに見返りを求めてやっていた訳ではございません・・)


室長と最後のプロセス監査


「やっぱり、川中部長の監査は厳しい・・・」
『そらそうでしょ!運営部長なんだから・・』

“プロセス監査A以上”を着任当初から目標として掲げて、取り組んできました。

プロセス監査は、各室内の室長が担当になるのですが、拠点のお店とランダムに他2~3店舗は、運営部長の担当になっておりました・・

『ここ数年朝霞を見た中では一番良い状態』
川中部長からは、お褒めの言葉をいただくも・・

結果はB判定・・

“俺もあの店ではBがやっとだった・・”
辰巳さんのあの言葉が脳裏をよぎる・・

(やっぱりダメなのか・・)

室長が朝霞に着任して2年を迎える。

室長は社宅で埼玉に住んでいる・・
室長には家族もいるし、持ち家もある・・

ということは、社宅期限である2年を目安に異動の可能性が・・

今回が室長と迎える最後のプロセス監査になるかも知れない・・

『室長と一緒にA判定を!』

改めて社員たちと私の思いを共有した!

今回を相手を変える云々ではない!!

私が私の目的を達成する為に、みんなに協力を求めた!

みんなの思いも同じだった!(と思う・・)

もちろんアルバイトたちとも共有していく!!

彼ら彼女たちの協力がないと到底達成できないミッションだ!!

そしてその日を迎えた・・

『今日さ・・むっちゃ道混んでてん・・・』
のっけから不機嫌そうな川中部長・・

「部長!今日は遠方からはるばる、ありがとうございます!!!」
『・・じゃあ・・Bでいいかな・・』
「ちょ・・ちょっと!!まだ回ってないですよね!!!」
『ごめんごめん(笑)そうだよね!』
(嘘みたいな冗談を言う方だ・・汗)

『じゃあ早速やりますか!』
「よろしくお願いします!!」

川中部長はほぼ1日かけてじっくりお店を見てくれる。
もちろん忖度もなし!
スライスカットで見ることなく、時間帯を変えて、あらゆる角度からお店を見る・・

『このお店は、男性も女性も、バランスよく接客がいいなぁ・・』
「ありがとうございます!」
『今のところ、点数は一番やな・・ちょっと良くつけすぎたから訂正しよか・・』
「いやいや・・ちょっとそれは・・」
『冗談だよ(笑)、真面目やな・・』
(まじめって・・)

抜群な手応えだった!!
もちろん結果は“A”判定!

プロセス監査でA判定、しかも川中部長からもぎ取ったA判定。
お店の仲間みんなで取ったA判定でした!

『最後にようやくA判定もらえたな!』
「室長と一緒になんとかAを取りたくて・・」
『谷崎さん!ありがとう・・』

室長の送別会、最後に交わした言葉。
涙が出そうだった・・

始めてだと思います、私をここまで信頼してくれた人は・・
この人に絶対に恥は欠かせられない!
この人の為に全力でやりぬく!

人を動かせる“人”ってこういうことなんだな・・って思いました。

そして

“俺も!”

“俺もこんな人になりたい!!!”

私は、承認欲求が満たされ、自己実現欲求のステージに上がることが出来ました。(マズローの5段階欲求より)


続く・・


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