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《 福祉と建築 》 やりました。

11月3日(日)に【福祉と建築】というイベントを開催しました!
(だいぶ遅れてのnote 、途中までは、イベント後すぐ書いてました。。。笑)

医療介護福祉界隈では、あまりない無い新しいテーマでの開催だったので、人が集まるか不安でしたが、当日は、満員御礼、100人以上の参加者の方が集まってくださり、新しいケアの考え方と実践の共有を楽しんでいただけたのではないでしょうか〜。会場は安心安全のデジタルハリウッド大学でした!高齢者住宅新聞さんが記事にしてくれました↓↓↓

参加者の割合としては、医療介護福祉に従事している人が6割、建築関係の人が3割、その他(都市開発系・コンサルティング・大学教授・不動産・メディアなど)の人が1割くらいでしたが、集客の段階では、どんな人に来てもらえるかわからなかったのですが、だいぶ多様な面々でしたね。

会は、福祉楽団 代表理事の飯田大輔さんの基調講演「ケアの科学と創造的福祉実践 -クリエイターとの共同で変わる福祉-」から始まり、福祉事業者と建築家が協働した実事例3つのセッション、若手建築家6名によるショートプレゼン、医療介護の視点から建築について話すセッションと盛り盛りすぎちゃったかなと思ったけど、意外とあっという間でした。

また、壇上のコンテンツ以外にも、客席のすぐ隣で、参加建築家の方々の建築模型の展示スペースも設置。家具の展示もあり、こちらも見応えがありました。


なぜ、福祉と建築か

テーマは、表題の通り、「福祉と建築」です。あまり普段聞かないテーマですが、ケアにおいて、コミュニケーションや治療・身体介護だけでない、建築などハード面からのアプローチについて考えたいと思い開催に至りました。

ケアと建築については、少し前から自分の中で、考えたい1つのテーマでした。ケアと建築について考え始めたのは、初めてシルバーウッド(弊社)が運営するサービス付き高齢者向け住宅の銀木犀を看護学生の時に見学行ってから就職するまでの間くらい。

そこは、従来の高齢者住宅とは違い、まさに自分が住みたくなる、誰かを呼びたくなるような場所で、実際に入居している高齢者の方の表情も自分が実習で見てきた高齢者住宅でみた人たちとは全然違っていた。

入居者だけじゃない、環境は、仕事にも影響する。銀木犀では、明確な「理念」を言語化されたようなものはなかった(社長がいろいろな言葉で発信してはいた)が、僕は銀木犀でその人が自分らしく生きることができるケアについての「理念」を建築やインテリアデザインなどから感じ、そこで働いている介護士は、それを実践しているように思えた。この銀木犀での体験を通して、ケアと建築の可能性について考えるようになったのです。

              初めての銀木犀

そんなことを考え初め、シルバーウッドに入職してから1年ちょっとの時、福祉と建築で基調講演を務めてくださった飯田大輔さんと建築家として参加してくださったtecoの金野さんとたまたまご飯へ行く機会があり、まさにその場で、飯田さんも、福祉事業者と建築家が交流するイベントをやりたいと思っていたらしく決定した。

福祉と建築の関係性

今回は建築家が壇上で喋る機会を多くして、医療介護福祉側の人たちが建築について知るという意味合いが強い会の設計だった。僕としては、建築家カッケー。。。建築家の方からみた医療介護って逆にどうなんだろうと思っていたところ、建築側の人から「福祉について知ることが建築家としての学びになった」という言葉をもらって驚いた。彼らが言うには、建築の原点はまさに福祉にあり、雨風から自分の体を守り、自分のプライベートを確保すると言う役割のある家や建築は、ホスピタリティを必要としており、医療介護従事者との交流は、そのことをさらに深めるきっかけになったとのことでした。嬉しい!!

続く! 福祉と建築

福祉と建築家を経て、成功だなと思えたのは、
懇談会の時に、建築家の建築模型を囲みながら、医療介護福祉関係の人と建築家の人が、真剣で楽しそうな顔をしながら話しているのを見て、業種を超えた協働ってやっぱり、1つのことを楽しめるって最高だよなって思えたことがまず1つ。

もう1つは、実際に、仕事に繋がった福祉事業所・建築家の方が複数件あったこと!(嬉しい)今回は知るってつながるまでできれば!と思っていたので、やってみるところまで、今回で行ったのはすごい成果だと自分を褒めたいところ。

現在第2回、第3回と企画中!
今回のイベントで実際に、建築計画を始めた福祉事業者さんと建築家さんの事例を共有してもらいながら、どのように福祉事業者と建築家が協業していけば良いのか、またケアと建築の有用性とは何かについて深く話していける会とかやれたらいいな。

基調講演、セッション、ピッチそれぞれ、すごく面白く学びになったので、その内容については、今後も #福祉と建築 として記事にしていきます(^ ^)

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【福祉と建築】概要

<基調講演>

飯田大輔
「ケアの科学と創造的福祉実践 -クリエイターとの共同で変わる福祉-」

<福祉と建築の協働 実事例セッション>

①「従来型特養改修の可能性」
・福祉事業者:馬場拓也(社会福祉法人 愛川舜寿会)  http://www.minowahome.or.jp/
・建築家:金野千恵( t e c o )
http://te-co.jp/

②「住まいとしての福祉施設」
・福祉事業者:櫛田啓(みねやま福祉会)
https://www.mineyama-fukusikai.jp/
・建築家:大垣優太(U設計室)
https://www.u-arc.net/

③「施設と地域をつなげる」
・福祉事業者:飯田大輔(社会福祉法人 福祉楽団 理事長)http://www.gakudan.org/
・建築家:山道拓人(ツバメアーキテクツ)http://tbma.jp/design/architecture/2668/

<建築家ショートピッチ>

・川島範久(川島範久建築設計事務所) 
http://norihisakawashima.jp/
・冨永美保・伊藤 孝仁(tomito architecture)
http://www.tomito.jp/
・能作淳平(ノウサクジュンペイアーキテクツ)  
http://junpeinousaku.com/info/
・針谷將史(針谷將史建築設計事務所) 
https://twitter.com/masafumi_mh
・矢野泰司・矢野雄司(矢野建築設計事務所) 
https://officeyano.co.jp/
・山中悠嗣(GENETO) 
http://geneto.net/

<医療介護と建築セッション>

・飯田大輔(社会福祉法人 福祉楽団 理事長) 
・北城雅照(足立慶友整形外科 足立慶友リハビリテーション病院 理事長)
・瀬田宏哉(ロコクリニック中目黒)
・西智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター)
・糟谷明範(Sync Happiness Co.,Ltd. 代表取締役)

<イベントに関する問い合わせ先>
SHIP 大谷匠(sho@silverwood.co.jp)

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