ブラック・ボックス(Amazonプライムビデオ)

※ネタバレする感想しか書けないのでご注意ください。

アマプラにおもしろそうなのが来てるぞ、とチェック。見終わって、いや中盤の種明かしからずっともう、ココロはひとつ!

なんだこのクソババア!!!

この一言に尽きるなって感じの作品でした。胸糞悪いポイントが結構詰め込まれてる映画なので、見る際には注意が必要だと思います。クソDV野郎の被害者ぶるDV描写とか、母親を失った家庭で強制的に大人のように振る舞わなければならない子どもとか、私は好かないポイントなので舌打ちしながら見てました。中でもぶっちぎりの舌打ちポイントはやっぱりクソババアのトロフィーワイフならぬ名誉の息子願望よね。出来のいい息子を得ることで自分が賞賛されたいので顔が多少違っても問題ないってのは気が狂いすぎじゃろうて。親が親なら息子も息子で、その提案に乗っちゃうんかいって驚いたけど、最終的には屑の自覚を持って身を引いたので母親よりかはマシだったな。やっと人生からDV屑野郎をデリートできたと思ったのにある日突然帰ってこられちゃった嫁さんの絶望感たるやって感じだったので、最後穏やかそうに引っ越しの支度をしている姿が見れてほっとしたり。逃げとかないとまた来ちゃうかもしれないからね。

SF的な感想としては、「チャッピー」でAIが成し遂げた記憶と意識、心まで含めた人間のバックアップの技術をそんな、その辺の病院のおばちゃん研究者が一人でできちゃうことなのかい、と云う点が気になったけどまあ、できちゃったんでしょうね。最後、マシンの残骸から息子のバックアップデータをサルベージしてたけど、あれを使ってもしまた同じことをしたとして、息子はどういう状態なんだろう。保存初期の状態だったらまた同じ繰り返しなのかもだけど、死を認識して自分が生きるに値しない存在だって理解をした後の状態だったとしたら、そこからまた引っ張り出されるのかな。それとももう状況をコントロールして意識を表層に出さずにいられるのかな。ちょっと気になる。

ネグロイドの役者さん中心のキャスティングだったので、ヘアスタイルとか表情の特徴がわかりにくくてキャラクターの区別がつきにくかった。特に男性はわかりにくい。もっと、おまえ別人じゃん!て驚けるくらい印象の違う人の方がおもしろかった気がする。でもあれか、俺がおまえでアレが俺で、のミスリードのためには特徴があっちゃだめなのか。なるほど納得。

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