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(雑文)嗚呼、めまぐるしき7月。

7月31日。真夏みたいに暑い土曜日が7月のラスト。
梅雨空ではじまったとは思えないくらい、突然の夏がきた7月だった。

今月頭に思い立って始めた朝の400字は、結局毎日更新にはならなかったし(7/18 までは続いていたっぽい)、400字でさらりと書いて1日を始めようとするには力及ばずの自分で、朝起きて檸檬ウォーターを用意するというよりも朝食のスープ。小鍋を火にかけて、うまくいこうが、そうでなかろうが時間が来たら器に盛って食べて片付けて…っていう感じ。

さらっと書いて朝を有意義に、タスクを順調にこなすというのが理想だったけど、そんな10分そこらで書いてサムネひっぱってきて、ができるレベルには全然いなかったよ。知ってたけど。

でも振り返ってみると1日1日に印をつけて心に置いていくような、そんなことができた気がする。

noteじゃなくてもTwitterでもそうだし、日記的なもの全般にいえることだけど、あとで画面をスクロールするだけでその日の気持ちを思い出したりよみがえってくる。

これは醍醐味。ちょっとだけ過去の自分と対話できるのは楽しい。

なにも残していなければ、記憶からどんどん薄れてしまうような日常のことが。

知ってたよ。

昔から私は日記を書いたりやめたりしていたから、実家の部屋には、中・高校生時代の一部分を切り取って閉じ込めたような日記帳が転がっている。

大人になってから、帰省したときにパラパラ読み返したりしてきた。大学時代にも1年ちょっと日記を欠かさず書いていた時期があって、そのころの恋愛が美化されているのは日記のせいでもあるだろう。くそ書かなきゃよかったぜ。

日記に残っているだけで、そうじゃない他の期間にはない、記憶の鮮やかさがある。

だから、こわい。
書くことは、自分に刻み込んでしまう感覚がある。

子どもの頃からそうだった。

「嫌なことがあったら紙に書き出すとスッキリするよ 」、「書き殴って丸めて捨てるといいよ」という話に頷けなかった。

書いてしまうと、つらいことを再確認せざる得ないから。逃げられなくなってしまう。日記には、嬉しいことや願い事や頑張りたいことを詰め込んできた。

今も変わっていない。

つらいこと不安なことは書くよりも話して、その瞬間から空気に乗せて放り出してしまいたい。そして、あわよくば引き換えに励ましの言葉であまやかされたい。

おととい急な手術が決まった。手術して病理検査するんだけれど結果が出るのはだいぶ先になる。

なのに手術すらしていない今、検査結果のタラレバを考えたって仕方のないことなのに、いろいろなワードで検索してしまう。仕事の合間、夜のすきま時間、デジタル時代の憂鬱。

知らない誰かのブログや芸能人の体験記に勝手に励まされる。

みんなこんなに真正面から書いていて、すごいなぁとも思う。不安な気持ちを吐きだすことや、それで誰かにコメントをもらって力が湧いてくる、というのも嘘じゃないだろうけれど。

でも、もっともっと大変な病気や状況にある人も、本当はどん底の気持ちかもしれないのに、上辺だけでもこうやってちゃんと前を向いている人がたくさん。

「私もいい大人なんだからしっかりしないと」。そう思えたことは、検索ネットサーフィンで唯一よかったことかもしれない。

「思考は現実になる」って言葉は、私の中でここ10年くらい思っていることで、いろいろと使い勝手がいいフレーズなんだけれど、いまはここに「病は気から」、「心と体はつながっている」も足しておこうかな。

ただでさえ単純野郎でプラシーボ効果の出やすい体質の私は、昨日も今日もなんだかお腹が痛くて自分で自分を煽っている。だれか叱って!

先のことを想像して、今日つらい気持ちになるなんてもったいない。

結局、今までだって何があっても、そのときそのときの自分が対処してきたじゃんか。だからもう明日のことは明日の自分に任せます、宣誓。

そして急遽そんなことが決まって、娘のことがあるから友人にさっそく頼っている。

相談できる相手がいるだけでありがたい。そのうえ、夏の週末なんて忙しいだろうに、入院日の保育園お迎えから2泊もこころよく面倒をみてくれるなんて。

似た経験を持つ友人知人からは励ましの言葉の通知が鳴る。スマホで文字を入力するのだって、疲れるし時間を使うことなのに。

傷病休暇の申請を上司にすれば、やさしいメールを返してくれる。形式上だってなんだっていい。

めぐまれている。感激して涙ぐむ。感情ジェットコースターの7月だよ。めまぐるしき、7月。

そうだ、7月は楽しかったんだ。noteを読み返すと、よく分かる。

雨降りの日の娘の雨具姿は可愛かったし、七夕の行事も楽しんだ。念願の“おかいつ”のファミコンにも行けたし、何でもない日に友人と思い思いの時間を満喫した。noteに書いていないことでいえば、オリンピックの開幕式は終始テレビにかじりついて感動していたし。

今月、note続けていてよかった。

今日は今日でTAC新宿にいる自分が笑える、おかしい。来週の今頃は手術室なのに。まさか模試直前に問題の解説ではなく病気や手術についてGoogleをさまよい、心ここにあらず状態になるなんて。

でも予測できないから、毎日がおもしろいと思っていたい。

模試は3時間60問、最後の1問が30秒前に解き終わって見直し時間なんてナシ、ぼろぼろ。
「お前さ、勉強不足を思い知って、ちゃんと向き合うきっかけになればいいよ」というSッ気たっぷりで申し込んだ模試だったから予定通りではある。

それにしても予備校に通っている人が羨ましい〜自習室使い放題、カリキュラムが組まれた講義、きっと今この瞬間も、快適な環境で勉強していて…いやいや羨んでる場合か。そんな人たちと同じ試験を受けるなら、私は100倍がんばらないと。

盛りだくさんだった7月。楽しい出来事も、友人のあたたかさも自分のがんばりたいことを感じ取れた7月。

8月もあっという間になりそうな予感しかない。大好きな8月、きもちのよい夏本番を過ごしていくぞ🍉

(2021.7.31)







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