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「BLUE/ブルー」(吉田恵輔)

「このタイミングかよ!」「今さら書くなよ!」ってツッコミ入るかもしれませんが、まあ日本全国でやってるはずの映画だし、書いてなかった映画のレビューでも。

「BLUE/ブルー」(吉田恵輔)

キネマ旬報の特集によると、吉田恵輔はボクシング歴30年以上らしい。そんな人間が東出昌大演じる小川をああいう風に描くのは驚き。

ボクシング歴30年以上だからか、ディテールにこだわってリアリティを追求してる。

映画とボクシングは、何故か相性が良い気がします。ボクシングを描くにせよ格闘技を描くにせよ、1人の主人公を深く描くか、じゃなきゃライバルとか立てて一対一の物語が目立つ気がします。まあ私がそう思ってるだけなんですけど。わかりやすいのは2009年公開の名作と言える「レスラー」とか、まあ色々。

この映画は松山ケンイチ演じる瓜田、東出昌大演じる小川、柄本時生演じる楢崎を3人深く描いています。

「うーん。主人公が誰なのかわかりづらいなあ」「松山ケンイチが影薄いなあ」と思って観ていたら、松山ケンイチのあのラストシーン。観てからずっとあのラストシーンが忘れがたい。松山ケンイチはあのためにいたのかもしれない。尺が2時間切ってるのも良い。


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