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「春、死なん」(紗倉まな)講談社

「春、死なん」(紗倉まな)講談社

緊急事態宣言が出てから、家でひとり思い出に浸ったり考え事をする日々。そんな中、あまり厚手の一冊では無いですがゆっくり読みました。

表題作「春、死なん」と「ははばなれ」の二篇収録の一冊。

「春、死なん」傑作。人間は生きていればいつか必ず老います。人間の老いと性を、妻を亡くした七十歳の老人富雄を主人公に描いているんですが、とにかく文章力、表現力が凄い高い。これは偶然の産物か、それとも才能か。いや、見事。男性には「春、死なん」がオススメで、女性には「ははばなれ」がオススメです。


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