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都市型ロックフェス「Re:Start」の主催者に、イベントに懸ける想いをインタビューして来た

(※2019年に行われたライブイベントに際したインタビュー記事です。)

皆さんは来たる9月6日、山手線 大塚駅周辺で開催されるサーキット型ロックフェス「Re:Start」をご存知でしょうか!?

5つのライブハウスに、総勢なんと60組のアーティストが出演するそうで、
チケット1枚で大塚の名のあるライブハウスを全部楽しめちゃう、都市型のロックフェスティバルです。

今回はその主催者であり、インディーズレーベル「Re:Sail Records」の運営者の顔も持つりーもさんに、
ざ・えんどの谷と中馬がインタビューをしてきました。

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ムカつく写真ですいません

サーキット型フェスとは?

谷「そもそも『サーキット型フェス』ってどういうものかを知りたいんですが・・・」
りーもさん(以下、敬称略)「色んなライブハウスで色んなバンドが一気に見れるフェス!
谷「例えばロッキンジャパンとかフジロックとか、他のフェスと比べてどこが一番良いところだと思ますか?」
りーも「街中でやるじゃん? だから美味しいものも食えるし、遊びたければ遊びに行くところもあるし。ライブハウスに行ってもいいし、居酒屋に行きたければ行っても良い。ひとつの敷地内にとどまらないで、好きなように楽しめるところ。」
中馬「音楽だけでなく、その土地の食べ物や魅力を感じられる、っていうことですね。」
りーも「そういうこと。だからタイムテーブルが人それぞれ違うんだよ。たとえば野外フェスだったら『どのバンド見て、次どのバンド見て・・・』って考えるけど、サーキットだったら『バンド見て、次ご飯行って、次はバンド見て、どっか遊びに行って・・・』みたいな。まぁできればずっとライブ見てて欲しいけどね!笑
でもお腹も減るだろうし初めて大塚に来る人たちには大塚の良さも楽しんでほしいなと」
谷「バッティングセンター行ってもいいわけですもんね!」
りーも「そうそう。自分にとってこのサーキット型フェスは、町おこしだから。」
谷「めっちゃ良いこと言ってる・・・!」
りーも「そう。俺が市長になる。」
谷「市長になる?」
中馬(大塚って豊島“区”じゃなかったっけ・・・?)
谷「そうか~じゃあ俺当日バッティングセンター行こう!」
りーも「・・・お前はライブ見ろよ。
谷「あっ」

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実は現存する日本最古のバッティングセンター

Re:Startの特徴とは?

谷「サーキット型フェスの中でも、今回の『Re:Start」の特徴は何でしょうか?」
りーも「2つある。1つ目は、大塚でやる面白さ。今回の出演者はラウド系のバンドが中心で6割、J-ROCK2割、弾き語りが2割なんだけど、このメンツなら普通渋谷でやってそう(笑) 大塚って別にラウドは盛んでもないし、ラウドのサーキットってよく渋谷で開催してるし。でも、逆に大塚でやるから面白い。何もないところから生まれたほうが面白くない!?
谷「確かに!もう1つはなんでしょう?」
りーも「2つ目は、大御所のバンドから駆け出しのバンドまで幅広く出演するところ。駆け出しの頃ってさ、自分もそうだったんだけど憧れのバンドもあったし対バンしたいアーティストとかいたんだけどさ、まぁ対バンなんて夢のまた夢!笑
自分は運良くいろんなライブハウスのブッキングの方やイベンターさんに良いイベントに呼ばれて時々好きなバンドと対バンさせて貰えたけど、それって全員が全員させてもらえることじゃないんだよね。
でもこうやってかっこいい先輩バンドと共演できる機会があったら、またここから頑張ろうって思えるじゃん。」
谷「バンドを応援する、っていう意味合いもあるんですね。」
りーも「そう。半分はそうだよ。」
谷「じゃあ、タイトルに込めた意味って・・・」
りーも「Re:Startの意味は2つあって、1つは初心の気持ちを忘れないで欲しい、っていうこと。バンド組んで、練習して、初ライブのワクワク感、あるじゃん?それをみんな忘れてくわけじゃん。 2つ目は、今言ったみたいに、かっこいい先輩バンドと対バンして、もう1回『頑張ろう』って思って欲しい、っていうこと。」
中馬「ちょっとした疑問なんですけど・・・それでそんなアーティスト達が出てくれるのは何でなんですか?」
りーも「・・・気合
谷・中馬「気合!?」
りーも「いや、めっちゃ頼み込んでるよ。もっと大きいライブハウスで、大きいイベントに出る選択肢もあるわけじゃん。でも、『駆け出しのバンド達を育てたいんです、そのために力を貸してください。』・・・って。開催する半年以上前から交渉して、それで協力してもらってる。」
谷「なるほど・・・」
りーも「だからちゃんとヘッドライナーとしてフェスの締めを飾ってくれるし、まじでヘッドライナーのアーティストの方達には感謝しかない」
谷「YouTube100万回再生されてるバンドとか、フジロック出てる人が来てくれるんですもんね・・・」
りーも「もちろんヘッドライナー以外のアーティストもさ、りーもが作るフェスなら対バンとか関係なしに出演するよ。とか、大塚で開催するんですか?面白いっすね笑、出ます!って出てくれるアーティストもいるから。
全アーティストのおかげでこのフェス作れてる

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ライブ慣れしてない人の楽しみ方とは?

中馬「僕らラウドロックって正直うとくて・・・そんな僕らにおススメのバンドってどんなのがありますか?」
りーも「なんかもう、適当に入れば?
谷「ええっ。」
りーも「あ~なんかこんなのやってんだ、って感じで。で、なんかかっこいい!って思ったらそのまま見ればいいし、好みじゃなかったら出ればいいし。その出入り自由なのがサーキットの良いところ。」
谷「『ラウドロック』って、僕らとか、僕らの友達は正直ハードル高いと思うんですよ。怖くないですか?」
中馬「モッシュとか、ボーカルが客席に飛び込んできたりとか・・・」
りーも「全員が全員そうじゃないから笑」
谷・中馬「ホッ・・・」
りーも「Hearts+とかだと柵もあるからね。」
中馬「ライブに慣れてない人への楽しみ方とかってありますか?」
りーも「後ろで見ろ。
中馬「現実的!」
りーも「比較的後ろで見てもライブって楽しめるから、後ろで見てもいいかなとは個人的に思うな。」
谷「『ラウドロック』っていうぐらいだし、爆音のバンドも多いですよね?」
りーも「まぁ音がデカいバンドは多いね。」
谷「じゃあ耳栓とかもしたほうが良かったりしますか?
りーも「俺はするかなー。海外だと耳栓してる人多いよ。俺も2種類持ってるし。」
谷「そうなんだ!」
りーも「ラウドだからというより、長時間のライブを聞くと耳が疲れちゃうから、耳栓はあると便利かな。
谷「はい。」
(※安い耳栓でもいいですが、最近は「コンサート用耳栓」ってのもあるのでおススメです。)
中馬「MEETSでは耳栓売ってますよね。」
りーも「うん。」
谷「他のライブハウスでも売ってるんですか?」
りーも「いや・・・売ってないと思う。」
中馬「では、耳栓を忘れた人はMEETSへ駆け込もう!」
谷「あとライブハウスって怖いイメージがあると思うので、ハードルを下げたいと思っているんですよ」
りーも「怖さはう~ん・・・慣れだね!
谷「慣れか・・・」
中馬「まあ俺たちもまだ怖がってるしね」
りーも「主催がこんなんだからね(笑)」

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こんなん

りーも「でも来てみると楽しいよ。俺も高校生の頃めっちゃ怖かったけど、今はライブハウスにいる時めっちゃ幸せだもん。
怖いと思うけど一歩踏み出したらそれが楽しみの一歩になるかもよ?」
中馬「そしたら、俺らみたいな弱い人たちも出てるよ~、ってことが一番のハードル下げになるのかも」
りーも「お客さんと一緒にライブ見たらいいよ」
谷「たしかに!ライブハウスが怖い人は僕らと一緒にライブを見よう!

おカネの話

谷「チケット代、安いですよね」
りーも「2600円。
谷「2600円って、他のサーキットと比べると実際どうなんですか?」
りーも「平均的な都市型サーキットイベントとかだと3000、4000円超えてくる。メジャー級のアーティストが出てくるなら5000円は超える。」
谷「なるほど・・・」
りーも「なんでその価格にしてるかっていうと、俺ELLEGARDENが好きなんだよね(笑)ELLEGARDENってZeppTokyoとかでもライブのチケット3000円以下でやっていたりする。」
中馬「そんなに安いんすか?!」
りーも「学生でもライブに来れるように、って。だから俺も2600円でやりたいなって。」
谷「なるほど・・・」
りーも「ドリンク代入れたら3200円、それでこれだけのアーティストのライブ見れるわけだから、俺はオススメしたいな。」
谷「大塚だから出来る価格、っていうのもあるんでしょうね。」
りーも「いや・・・おかげで、俺の利益が無いッス。」
谷「なんかすいません」
りーも「このままだと消費者金融に駆け込むことになるから、お前らたくさんチケット売ってくれ。」
谷「が、がんばります」
中馬(責任が重すぎる・・・)

大塚のおススメ飲食店

谷「大塚のおススメの飲食店教えてもらってもいいですか?」
りーも「らーめん豚山!円満家!
谷「二郎インスパイアと家系ですね。」

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りーも「あと日高屋!
中馬(どこにでもあるじゃん・・・)
谷「フェスの間行くんだったら、パッと食べられるラーメンとかが良いんですかね?」
りーも「いやぁ、でも臭くなるよ?」
谷(じゃあ何で言ったんだよ・・・)
りーも「だから飯食うな!ライブ見とけ!」
中馬「さっきと言ってることが違う!?」
谷「Hearts+ではフードの提供もあるんですよね。」
りーも「あるね。それもいいね。」
中馬「・・・お姉さんのオススメのお店とかって、何かありますか?」
谷(近くのスタッフさんに声を掛け始めた・・・)
スタッフさん「みんなあそこ好きじゃないですか?おにぎりの・・・
谷「あー、ぼんご!」
中馬「ぼんご?」

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谷「ぼんごはいいですね!ぼんご行こう!
スタッフさん「でもいっつも並んでますよね」
谷「でも夕方ならたぶんあんまり並んでないはず・・・。良いですね。Hearts行って、ぼんご行くのがアクセス的に良いと思う。」
中馬「カフェとかはどうですか?」
谷「スタバ2軒ありますよね。」
スタッフさん「プロントもあるし」
中馬「コメダもある」
りーも「タリーズもある。」
谷「Eight daysって行ったことあります?」
スタッフさん「あります!本当おしゃれな・・・時間によってはパスタとか、フードも食べられて。」
谷「行ってみたいなあ」
スタッフさん「その上のホテルと一緒になってるOMO Cafeも・・・」
谷「OMO Cafeはアップルパイがめっちゃ美味い!」
スタッフさん(急にテンション上がった・・・)

なんで大塚でやるのか

谷「ちなみに、最初に町おこしって言ってましたけど、なんで大塚なんですか?」
りーも「高校生の頃、大塚MEETSにライブを見に来たのがきっかけで、ここを中心に活動するようになったんだよね。それで、スタッフ側に回るようになって、レーベルも作って、この街で何か作りたいって思って、そういう縁だね。」
谷「なるほどなあ~」
りーも「ちなみに大塚はな、山手線沿いで一番家賃が安いんだ」
谷「えっ、そうなの!」
りーも「乗り換えは都電しかないし、池袋と巣鴨に挟まれて・・・あと坂が多い(笑)」
中馬「りーもさん大塚住んでるんですか?」
りーも「住んでねえよ。住みたいと思ったことはないかも笑」
谷「急に大塚をディスり始めた」

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りーも「でも、何もねえから、音楽で町おこすんだよ。
谷「なるほど・・・。でも、りーもさんは何にもないって言いますけど、僕はむしろ大塚はサーキットにピッタリだと思うんですよ。色んな種類の飲食店あるし、個人商店が多いから、フェスの合間に商店街をブラブラしても面白いと思ったんですよ。」
りーも「いや、ライブ見ろって!」
谷「あっ」
りーも「まあ勝手にしてくれ(笑)もちろん1番はずっとライブ見てて欲しいけどな。
でもせっかくこのフェス『Re:Start』に来たなら、大塚って街も、その日見たバンドも好きになって欲しいな
中馬「それぞれの楽しみ方が出来るのがサーキットの良さですからね」
谷(中馬がうまくまとめた・・・)

以上です

以上、「Re:Start」主催者りーもさんへのインタビューでした。
りーもさんは見た目こそコワモテでしたが、音楽にアツいとっても温厚な方でした。
大塚MEETSに出演するバンドマンが口をそろえて「りーもさんが好き」と言う理由が分かった気がします。
インタビューを快く引き受けてくださり、ありがとうございました!

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風情ある街並み


イベントにご興味が湧いた方、チケット予約はこちらからどうぞ!↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSejKwR-zd1B350kQLEaXADMFZql-YpAgP7aHMRfpRLmrbS6rQ/viewform
(※ざ・えんどの作成した予約フォームです。こちらから予約してくださる場合、
受付で「ざ・えんどから予約しました」と言っていただけると手続きがスムーズです。)
(※今は使えません。)

イベント概要はこちら

Re:Sali Records presents「Re:Start」
9月6日(金)13:30開場 14:00開演
◆料金
ご予約:2600円+別途1drink
当日券:3000円+別途1drink
◆ご予約
上記フォームよりお申し込みください。
◆アクセス※JR山手線 大塚駅南口から徒歩4分
【受付:大塚Deepa】
東京都豊島区南大塚3-49-10 大塚鈴本ビル B1F
https://goo.gl/maps/TdDZcc7dhCqp9f238

それでは、皆様のご来場をお待ちしております!

いつもきれいにお使い頂きありがとうございます。 素晴らしい音楽を作るための費用に使います。