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雑記|底から天を仰いで

東京に来てよかった。
出会う人の殆どが夢を持ち、夢の中にいる。

渋谷の底、ひとひとひと、降り立った日を覚えている。
尾崎豊の歌ったスクランブル交差点に圧倒されて背景になりながら僕の中心は譲らずに渡った。

428というゲームが好きで、それはかまいたちの夜のようなサウンドノベルというジャンルのゲーム。その中に出てくる道玄坂を時折歩いていることが嬉しい。

大阪にいた時、上京よりも先に数日とか東京に遊びに行きたいと思いながら行けなかった。当時の僕には夜行バス往復すら高く、それよりもやることや読むもの、観るものがあったのだろう。

コントや脚本が仕事になってきた。
18年かかった。
東京に来てでも7年とか。
まだ全然途中で、むしろ最近やっと始まった感覚なので、イマイチ偉そうにならない。

たくさん覚えてたくさん忘れた。

生きることをテーマにする様になった。
体温のあるお話を作る。
東京の地理を覚える、歩いて街と街の境目をたくさん観る。
街はその人達の意思と歴史で出来上がる。
だれにもなれないかも知れないから、せめて僕は僕の意志で街を歩く。