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織田哲郎ライブ 幻奏夜Ⅴ(2021.2.21 at Billboard Live YOKOHAMA)

はじめに

・行く?行かない?
この状況でライブ、どうしよう・・ですよね。
 結論から言うと、東京公演は会場チケット取ったけれど行かず、配信チケットは取らず。横浜公演は会場チケットと配信チケット両方を取りました。
配信の方は最初は取る予定なかったんですが、東京公演に行った方が「これから配信見て、復習」的なツイートをしていてそんな楽しみ方があるのか!と。

・コロナ禍のライブの楽しみ方 その1 ―行く&見る―
 そんな訳で、横浜公演に行き、配信を見ながらこのライブレポを書いてます。おかげでセトリ完璧だし、もしかしたらこのライブレポを読んで、配信チケット購入の方もいるかもしれない・・これってコロナ以前ではなかったこと。やってみると、かなり楽しいです!
 やってみて思ったのは、出来れば会場&配信のセット販売してほしいということ。価格もちょっと割引されて、アーカイブ配信の期限もちょっと長い、みたいな感じだと嬉しい。あ、アンケートに書いておこう。

・コロナ禍のライブの楽しみ方 その2 ―光る&揺れる―
 声は出せない、気持ちは拍手で、というコロナ禍のライブ。「拍手手拍子3割増しで」ライブで織田さんも言ってました。
 「動きが3割増しに見える」方法、それは光る&揺れるを取り入れることです。下記の先出し画像版で書いたように、今回はピアスとラメニットで取り入れてます。織田さんの今回の衣装がラメジャケットだったのも、それと無関係ではないような気がします(言ってもそんなマツケンサンバ的なのじゃないですよ)。男性はちょっと難しいかもしれませんが、タンスの奥に眠っている小物で使えそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

当日の雰囲気

まずは、ライブの雰囲気が伝わりそうな画像&映像を。

先行公開した画像篇


ビルボードライブ横浜 Instagram


東京公演ダイジェスト映像
※横浜公演でやらなかった曲も含まれています。

ライブレポ

ここからは、セットリスト順で各曲のレポートです。
【太字】が曲名です。

***

登場してまずは、【君に会うために】。春を思わせると昨年書いたこの曲は、2月なのに春のひざしを思わせるこの日にぴったり。
うららかな春のひざし、小川のせせらぎ、そこに舞う一羽の蝶・・そんな光景が浮かぶ曲でスタート。

「お馴染みのナンバーをアダルトなアレンジで」そう言って始まった【世界中の誰よりきっと】。優雅なヴァイオリンソロにゆったりとしたコンガのイントロは、懐かしく美しいおとぎ話の世界に誘うよう。
そんな白昼夢の世界に、客席もゆらゆらとゆれて。
覚めない夢のまま、そっとエンディング。

ハーモニカスタンドをセットしての3曲目は【LAST LULLABY FOR YOU】。しみじみとした味わい、セピア色の風景。そんな曲にハーモニカとアコースティックギター、弦カルテットがやさしく寄り添うよう。
「歳を取るたび 無くしたものと 得たものと」還暦を過ぎた織田さんが歌ってしっくりくるこの歌詞が、二十四歳の時のアルバムとは驚き。

4曲目はピアノに移動。「ほんとに楽しくて」というアニメの劇伴【ラムネのテーマ ~怪病医ラムネより~】
「いちにっさん しごろく」とカウントから始まった八分の六拍子。劇伴で歌はないのに「歌いかけてくる」曲。そしてピアノに向かうその姿に「音楽家 織田哲郎」を強く感じて。

続いての曲もピアノで、【世界が終わるまでは】。イントロ・間奏・アウトロと歌のないところで、チェロの包容力のある低音が歌うのが印象的。
会場で観た時は、アレンジは昨年とほぼ同じ感じがしたけれど、配信を見たら細かいところが違っていて。小さく予定調和を崩して、それが深みを出している、そんな印象を受けた。

この流れでそのままピアノ、ということは・・【CAFE BROKEN HEART】、やっぱり。大好きな曲、そしてやっぱりこの幻奏夜アレンジが一番好き。
何度聴いてもその度に感動して、織田さんの魂が歌っていると感じる。
今年は二番がリズムが効いて、より躍動感のあるアレンジへ。

「相川七瀬に提供した曲です」とのMCで【恋心】。当の相川さんから「この曲を歌ってたら『スナックのマスターみたいですね』って言われた」と、会場をクスリとさせてスタート。
男性が女性の歌を歌う時に滲み出る哀愁を漂わせる感じは、たしかに「スナックのマスター」味あるかも・・そう思いながら一番が終わった時。
「ワントゥースリーフォー」パーカッション片田さんのカウントが入って、パーカッションが鳴り響き、ドラマチックに曲調が変わった!
緊迫感のある音色のボンゴがリードする、タンゴやフラメンコを思わせる情熱的なラテンを思わせる曲はエンディングに向かって盛り上がっていく。
最後は織田さん自らカルテットをあおるように盛り上げて(これ是非配信を見てほしい!)、最高潮でカットアウト。圧倒された。

つづく8曲目は「新曲と言いつつ去年からやってるんですが」という聞き馴染みのある新曲【流星】。11月に六本木EXシアターでも聴いた気がするんだけれど、あまりにもこの弦カルテットアレンジが馴染みすぎて、その時がどうだったか思い出せない位。アルバムリリースが楽しみ。

「病みつきになる楽しさ。それがブルースフレーズを弦に弾いてもらうこと」そして「手拍子ください!!」と始まった【背中には今もブルースが張りついたまま】
ライブでやった方が断然格好いいこの曲、生で聴くのはラジオの公開収録の時以来。会場で聴いた時は、格好いい&手拍子でノリノリだったんだけれど、配信を見てビックリ。メンバーのみなさんがめちゃくちゃ楽しそう!カルテットの方の表情はあまり見れない席だったので、気づかなかった。そして、うねるベースラインが格好良さの下支えをしていることも。これって配信ならではの楽しみだなと実感。
いつかこの曲をjazzyなアレンジで、ジントニック片手に聴いてみたい。出来ればあの時みたいにガンガン踊ってヒューヒュー言いながら。

10曲目は、【いつまでも変わらぬ愛を】。おなじみのイントロから始まって・・「ちょっと待った」。え?「チューニングします」でいったん中断。チューニング、されていない訳はないと思うのだけど、同業の方からも「耳がいい」と評される織田さん、僅かな狂いが気になってしまったのでしょうか。
頭からやり直したイントロは、グロッケンが微かに煌めくアレンジ。どんなアレンジでも「王道」な感じがする、永遠の名曲。

最後の曲はピアノに再度移動して。
「今年はいい年になるといいなと。ほんっとに、そう思います」一言一言区切るように言った後に始まったのは、一度は幻奏夜で聴いてみたいと思っていた【祈り】
想像よりも、弦控えめなアレンジだなと思っていると・・
「ワントゥースリーフォー」え?!この曲でカウント入る?とびっくり。今回もカウントとったのは片田さんで【恋心】にちょっと似た感じの展開。

配信を見て思ったこと。それは原曲は雄大な河の流れのような「水」の祈り、今回はお焚き上げのような「火」の祈り。
流れに身を任せるような静かな祈りではこのコロナ禍から抜け出せない、意思をもった強い力で、祈りで現状を打破したい、そんな織田さんの気持ちを感じて。
そしてすごく新鮮な感じがしたのは、ライブでも映像でもこんな「激しいピアノ」の織田さんを見たのが初めてだからかも。二番の途中でグリッサンドが入った時は更に驚きで。
会場ではほぼ驚いている間に本編終了。配信で見てしみじみと感動出来るありがたさよ。

幻奏夜のアンコールと言えば【BOMBER GIRL】。幻奏夜ⅢでもⅣでもで、もはや定番。新鮮に感じた「弦奏者の方が弓ふってリズムとる」のもおなじみの光景に。
正直もうちょっとマンネリな感じもしなくはないけれど、今回の一大ミッション「20時までに完全終了!」を考えると「終わった!帰ろう!!」という大団円感のある曲としては右に出るものはないのかなと。
そしてなにより、メンバーの方全員ノリノリでとても楽しそうなのでこれでよいのかも。メンバー紹介もしつつ、盛り上がって締めて終了。

東京公演映像

「当日の雰囲気」で載せた以外の映像が2つほど。

東京公演リハーサル
眼鏡姿の織田さんに萌える人続出とのウワサ


横浜公演ではやらなかった
What A Wonderful World

まとめ

 一昨年、昨年に引き続いて、3年目の幻奏夜。
 年々、演奏の肌理が細かくなって、深みが増して、感動が深まる、そんな感じです。
 今年は初めて、ライブで生で観る&アーカイブ配信で振り返りでレポ書きましたが、すごく楽しいです。新たな発見があり過ぎて、めちゃくちゃ時間かかって正直疲れましたが、それすらもまた愉し。

***

 先出し画像版でチラッと書いた席の話。
 ブルーノート系列(2回公演の会場)で、独りで行って見たいポイントが決まっているのであれば、自由席オススメです(コロナで全席指定で、自由席が無い場合もあるようですが)。
 今回私は「パーカッションが見える席」の希望でアテンドの方と相談して、一番前が空いているけれどカメラが入るとのことで、二番目の4人掛けのテーブルを相席なしの独り占めでした。
 席次は今後変わる可能性もありますし、混み具合にも左右されると思うのであくまでも参考で、という感じですが。


過去の幻奏夜ライブレポなど



ヘッダー画像は、Billboard Live YOKOHAMAのサイトよりお借りしました

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