カップのナイト(2019年9月30日)
今日は小アルカナのカップのナイトです。
カップは水の元素で感情や「気」を表し、結合力や融合に関係します。
人物カードのナイトは、馬に乗り地上を歩いてはいません。
それは地を這い、目の前のものに囚われる生き方ではなく、高く広い視点で超越的なビジョンを見ています。
カップのナイトは、何にも染まらない神聖な気持ちやイメージを持ち、それが推進力になることを表します。
今日のサビアンシンボルは、天秤座7度「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」です。
結晶化され明るみになった理想は、影を生み出します。
一度手に入れた現実を維持することは非常に難しいものです。
維持するためには、そのままであるよう努力するのではまったく意味がなく、常に向上させていくことで、やっと維持ができます。
なにか手放したくないものがあるということは、それを奪おうとする力を感じているということです。
光を感じるということは、影をも感じているのです。
内面で光と影が生まれます。
それは光を見たからです。
何か安定を揺さぶるような出来事が起こるかもしれません。
それは中途半端な気持ちや、不誠実な態度を改めることになり、影をも取り込むほどの、豊かで神聖な心を取り戻します。
天秤座の中でも深刻な度数だと言われる7度。
実は今日のカードはリバースで出ました。
つまり、カップのナイトの神聖なはずの気持ちは、何かに対する執着となったり、過ぎる裏工作によって手放さなければいけなくなったりします。
一度手に入れたものへの依存や執着は、推進力にはなりません。
手放すことができてはじめて、本当の力を発揮できることもあるのです。
カップのナイトが表す、超越的なビジョンや神聖な気持ちに立ち返り、もしくは一つ上の視点に立つことで、掴んで離そうとしなかったものに気がつくはずです。
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