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ペンタクルス9(2020年4月12日)

今日は小アルカナのペンタクルス9。

ペンタクルスは土の元素で、目に見えるもの、物質や肉体、実際的なものを表します。

9の数字は、価値観や信念を表し、心の中のルールは軸として決まっているけれど、だからと言って、具体的に何をするのかは決まっておらず自由です。
つまり、ここではないどこかを探し続ける姿勢でもあるし、ひとつの題材を追求する姿勢でもあります。

ペンタクルス9は、高望みのカードと言われるそうですが、要するに、常識的な範囲で考えた願望実現ではないということです。
月のお給料は20万円だから、家賃は6万円で、食費はいくらで、ということではなく、家は誰かにプレゼントされ、今月は50万円必要で、断食でもしようかな、というのがペンタクルス9の高望みです。
労働に対する対価ではなく、もらってもいいし、あげたっていいし、足し算が掛け算になることだってあるのです。

9の表す、心の中のルールを書き換えてしまえば、土の元素が表す実際的な現実も肉体、健康ですら変えることができるということです。

今日のサビアンシンボルは、牡羊座23度「重く価値があるがベールに隠された荷を運ぶパステルカラーの服を着た女」です。
23度は21度と22度両方の性質を持ちます。
21度の掴み取ろうとする能動性と、22度の底なしの受容性の両方を合わせ持ちます。

なかなか生きる姿勢として、この両方を合わせ持つことは難しいかもしれませんが、内的に躍動感のある振幅を起こすことは可能ではないでしょうか。
ペンタクルス9のように、心の中のルールを足し算から掛け算にしてしまえばいいわけです。

牡羊座23度は、能動性と受動性を合わせ持つことで、内的なものが人生を大きく揺れ動かします。
ライダー版のペンタクルス9の絵柄は、愛人や玉の輿を連想させるらしいですが、牡羊座23度もまた一般常識を逸脱したダイナミックさを持ちます。

何もしていないのに過分にもらっているように見えることは、そういう基準で生きているからに過ぎず、頑張らなくても幸せになっていいということでもあります。

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