サービス開発で大切にすべきことは。。

キャンプで火を囲み談笑するうちに、自分たちのサービス立ち上げについて、話題は急展開し、熱量MAXの状態で迎えた翌朝は、めちゃくちゃ寒かった。
朝の富士山は、スッキリとした表情に見えた。小さなフライパンで焼いた目玉焼きが美味しかったのを今でも覚えている。
そんな最高の朝を堪能して、帰りは山梨を寄り道しながら帰った。

帰宅してからは、サービスの案出しに着手した。
さっそく翌日には、僕の方から「医療業界×IT化」のSaas系サービスの提案を行った。マネタイズ化としては悪くない案であったが、なんだかピンと来ない。そこから、しばらくの間は、お互いにLineで案出しをする日々が続いた。

ちょうど緊急事態宣言が再開されたこともあり、家の中でひたすら案を考えては、週末にZoomを用いたサービス案のすり合わせを行うこと1ヵ月ほど行っただろうか。
サービス案自体は出てくるし、そこまで悪い内容とは思えない。
だが「ピン」とくる感じがないのだ。
彼も僕も領域が違うので、思考の仕方が違うし、サービス起点か収益起点かでも、考えが割れる所はあった。

そんな中、ベースとなる考えに違いがあるのではないかと僕は感じた。

僕自身は、買い手(ユーザー)が機能面で必要とすることを、事業として採算を取りながら、サービス提供を行うのが良いと考えていた。
一方で、エンジニアな友は、自分がワクワクしながら開発できるからこそ、ユーザー(買い手)にも、サービスの良さが伝わるという考えであった。

ここで思ったのは、2つ考えが異なるポイントがあったということ。
①ユーザー=買い手 ではあるが、サービス購入者(取得者)が、ユーザーになると僕は考えていたが、彼の場合はユーザーがサービス購入者になるというものであった。微妙な感覚の違いではあるが、ここは大切な点だと個人的には感じた。
②ユーザーが喜ぶものを作るべきか、自分たちがワクワクできるものを作るべきか問題。これについては、世界中のスタートアップが直面する問題ではないだろうか。。恐らく答えはないだろう。

どうしても成果が早くほしいと思うと、人が望むもの=ユーザーが喜びそうなもの・購入してくれそうなものを第一に考えがちな気がする。
「顧客志向」「ニーズ」等のパワーワードで正論となりうるかもしれない。
また、それこそがプロの姿という意見もあるだろう。僕自身も営業出身ということもあるのか、顧客主義という観点が強い傾向にあった。

しかし、彼と話している中で、「開発するのは「人」であり、自分たちが共感できない状態で、はたしてより良いサービスにできるのだろうか」と考えるようになった。正解はないだろう。
しかし、僕たちの理想は、「自分たちが楽しんで作ったサービスをユーザーがワクワクしながら使用し、有意義な体験をしてくれて、その結果として、お金を頂く」という流れだと確信した。
にわとりが先か、卵が先かという話にもなるかもしれないが、サービスはユーザーと開発者でインタラクティブに作っていくものではないかという、新しい考えも自分の中に生まれたように感じた。



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