2019415伊藤さんインタビュー_190416_0001

『手料理であふれる国にしたい』パルケトーキョー代表“伊藤大輔”さん

ケータリング事業を展開する『パルケトーキョー』代表であり、裏千代田プロジェクト クリエイティブディレクターの伊藤大輔さんにお話を伺いました。お客様との交流はもちろん、裏千代田地域との繋がりを大切にしている伊藤さんの人生ストーリーを共有します。

プロフィール
出身地 
愛知県
活動地域 
東京都千代田区東神田/岩本町/馬喰町/小伝馬町
現在の職業及び活動
パルケトーキョー代表
裏千代田プロジェクト クリエイティブディレクター
経歴
小売業界で店舗マネジメントを学んだ後に農園経営を経て外食産業に転身。2014年、東神田に後のパルケトーキョーとなるコーヒースタンドパルケッジオを開店。独学で料理を学び、質の高い食材を丁寧に仕込んで作る"手料理"に定評あり。100人規模のケータリングの調理を1名でこなす独自性の高いオペレーションを開発し、ケータリング事業を展開する。おもてなし×本物の品質をテーマに地域密着型の事業を展開し、OLを中心に人気を博す。東神田/岩本町/馬喰町/小伝馬町をコアエリアとした地域コミュニティ裏千代田を創立。URACHIYO MAP 2019を監修。

食づくりは、国づくり

Q.どのような夢ビジョンをお持ちですか?
伊藤大輔さん(以下、伊藤 敬称略)
:この国を“手料理で溢れている国にしたい”という夢があります。私の店舗1件だけが、手料理を提供するだけではなくて、ふらっと子供が入った定食屋も手料理であふれているような手料理で溢れる国にしたいです。

食づくりは、“国づくり”に繋がると考えています。私が考える国の定義は“人”なんです。人は、食べ物でできている。疎かな食べ物ばかり食べているとかすかすの人間になってしまいます。食べ物は人を作り、人は国をつくります。

経営している飲食店『パルケトーキョー』があるエリアは、3つの国道で区切られています。その1.1キロくらいのエリアを“裏千代田”と言っていますが、実はモナコとバチカンと同じ面積なんです。この裏千代田を一つの国として、毎日安全で安心な手料理をつくる食づくりを通して、人づくり、国づくりをしています。今の取り組みの内容が拡充して、この国が手料理で溢れる国にしたいですね!

Q.夢やビジョンを実現するためにどんな目標計画を立てていますか?
伊藤:今、ケータリング事業を展開しています。先日は、200人前で12品を作りました。1人で200人分を作ると、店舗に来てもらう以上に安全で安心な手料理を届けることができます。これからはお弁当も展開するなど、さらにこのフードデリバリービジネスを拡充させていきたいと考えています。

Q.その目標計画に対して、今どのような活動指針をもって、どのような活動をしていますか?
伊藤
:活動方針は、『正直』ですね。すべてを公開しようっていう姿勢を大切にしています。店舗は、ガラス張りなので外からよく見えます。通りすがりの人も、私がどんな仕込みをしているのか丸わかりです。ご来店いただいて、食材について聞かれても正確に答えられるにしています。また、レシピはインスタグラムで公開していますし、『正直』というのを大切に手料理を提供していますね。

Q.「手料理で溢れている国にしたい」という夢、ビジョンをもったきっかけは何ですか?
伊藤
:きっかけは、磯部晶策さんの「食品を見分ける」という本に出会ったことです。磯部さんは、高度経済成長に食品に対する問題意識を初めて主張した方です。最初は、面白いことを言っているなと思っていただけでした。しかし、縁あって農園を立ち上げる中でその本に書いてある“良い食品の4条件”が本当に大切だと思いました。添加物を使っていない安心安全なことや、薄味の健康重視の料理よりも美味しいという味も大切と書かれていて、自分の中ではバイブルと言っていいくらい大切な本です。

Q.そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
伊藤:“美味しい!”と思う飲食店は、『良い食品の4条件』を守ってることが多いんです。本物を作っている人達は、同じものを共有しているんだなと思いました。この磯部さんの本を知っている人に出会うと、思いがけない良い話ができたり、深い関係ができたりします。お客様でも知っている人で、自分の態度を見て信頼してくれて常連になっていただいたこともありました。理念をもっていることで信頼が築けるという発見がありました。たまに口コミで新規の方が来店しますが、お客様の99%はリピーターのお客様です。嬉しいですね。

Q.その発見や出会いの背景には何があったのですか?
伊藤:私の息子は、生まれながらに卵アレルギーだったんです。卵を食べると呼吸がおかしくなりました。そこから食品の安全性に目を向けるようになりました。

また、自分が生まれ育った家庭環境には団らんがなかったんですね。家族で食事をしていても黙々と食べ、すぐに自分の部屋に戻ってしまうという家庭でした。でも、自分が結婚して子供ができて、初めて団らんを経験した時に、“団らんって良いもんだな!”と実感しました。自分の人生と通して、団らんの時間とは健康・人間関係・経済力の3つが凝縮されて成り立つと思うようになりました。今、安心安全の手料理を広げたいことは、自分の経験が繋がっているかもしれませんね。

記者:伊藤さん、ありがとうございました!

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編集後記
インタビューをした田中、坂中、池田、山中(カメラ)です。拠点である裏千代田エリアから手料理を通して、食づくり・人づくり・国づくりをしているという話はとても印象的でした。伊藤さんが日々安心安全で美味しいお料理を提供することで、色々な人たちの心が和らいだり、そこから交流の輪が広がっていくようなイメージが浮かびワクワクしました!これからも、伊藤さんのご活躍を応援しています。ありがとうございました!

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36