見出し画像

リモートワーク時代のマネジメントを考える。

先日、リクルートキャリアの藤井 薫さん、サイボウズの中根弓佳さんをゲストにお招きして「テレワーク時代の組織づくりとマネジメントに求められるもの」をテーマにウェビナー(↓)を開催しました。

いくつか印象的だったことをまとめてみます。

リアル=すべて見えていた?

リモートワークで仕事をする場合、企業経営者や人事関係者の方からのご質問で多いのが「人事制度(評価)はどうしたらいいのか?」「「コミュニケーションはどう取っていったらいいのか?」というものです。

しかし今回のイベントで話題になったのは、「リアルだからってすべて見えていたわけではないですよね」ということ。

たしかにオフィスでリアルに一緒に働いていたからと言って、部下の一つ一つの行動やすべてのメールやチャットに目を通している上司はまずいないでしょう。ですから「リアル=見える」「リモート=見えない」ととらえるのは少し違うのかもしれません。

ただ、リモートになることで物理的な距離はできますし、リアルと同様のやり方だと、情報が不足する場面は起きうる。だからこそ、より一層、「見える化」「具体化」したうえで「共有」するプロセスが大切になります。

「あるべき姿」がコロナ禍で明らかに

リモートワークになったからと言って、目標設定や評価制度自体を変える必要はありませんが、そこに「具体化」や「透明性」の要素が足りないところがあるのであれば、それを補う運用や方法は必要になってきます。

クリアな目標を設定し、適切な評価を行って、達成を支援する…そんなあるべきマネジメントのあり方がコロナショックによって改めて明らかにされたのだと感じました。

大切にしたい自律(自立)と共立

ウェビナー内で中根さんがおっしゃっていた「自律(自立)と共立」という言葉も印象的でした。

一般的にリモートワークは「自律性(自立性)が非常に求められる働き方」だとされています。物理的な距離がある中で自律的に物事を考え、行動する姿勢が成果発揮には必要です。私たちWarisも創業から8年、リモートワーク中心で経営しているのですが、「個々が仕事に対する当事者意識を持ち、自律・自走できている組織」を理想として日々活動しています。

目標はひとりでは達成できない

けれども、当然のことながら目標はひとりでは達成できません。そのためには周囲の力を頼ったり、巻き込んだりすることも必要。それがまさに「共立」です。

ですからマネジメントとしてはメンバー一人ひとりが「自律(自立)」できているかどうかを意識しながらも、共に助け合えるような関係性だったり風土(カルチャー)をつくっていくことも求められるのだと再認識しました。

ただ繰り返しにはなりますが、それってリアルの場合でも重要ではあります。しかしながらコロナによるリモートワーク浸透により、一層、重要性が増しているのが今なんですね。

100社あれば100通りのリモートワーク

ウェビナーを通じて改めて感じたのは100社あれば100通りのリモートワークスタイルがあっていいということ。「こうすればいい」という正解はなくて、リモートVSリアルという話でもなくて、その会社の事情にあわせた「やり方」「いいあんばい」を探っているのが今なんだと思います。だからこそ、こういうさまざまなノウハウやヒントをシェアするのには意味があるし、今後もやっていきたいと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?