トップスのチョコレートケーキ
「トップスねー。」
「あそこの美味しいよね?」
「意外と日持ちするしいいよね!」
「んーふつう?んーなんて言っていいか分からん。」
トップスのチョコケーキ。
今までこれほど評価が両極のケーキはない。
10年前デパート勤めしていた時からずっと気になっていた。
自分で買うにも1本食べるには罪悪感。
かといって誰かのお土産にするにも好き嫌いの分かれるチョコレートケーキには手が出ず。
それにこんなに両極の感想が出るという事は、よほど濃いケーキなのだろう。食べるにもコンディションに依るし。。。
そんなこんなでずっと食べられずにいて、そのうちに忘れてしまっていた。
先日、チョコレートが食べたくて仕方ない1週間があった。なぜか無性に。
知り合いに話したら、トップスのチョコケーキを勧められた。
「あれね、おいしい。私よく買っちゃうの。」
「なーんかいいのよ!」
「なーんかいい。」って、よく買っちゃうって。
すごくいいって事じゃないか?
今まで聞いていた両極の評価。
軍配は「きっと美味しい!」に上がった。
次の休みに私はトップスへ走った。
トップスのチョコレートケーキミニの方。
家に帰ってすぐ、ロックのウイスキーを用意。
お行儀は悪いが、箱のままのケーキに直接フォークを突き立てた。ん?ザクっとする感触。
今まで食べた人達。なぜ黙っていたんだ。
胡桃が入ってるじゃないか!
クリームはちゃんとチョコの味。そして胡桃。
胡桃の食感がすごくアクセントになってバランスがいい。そのアクセントがより食べやすくしてくれるので、ついつい食べ進んでしまう。
困る。本当においしい。
愛され続けるもの、残っていくもの。
必ず訳があるのだ。
ウイスキーも効いてきた。
ありがとう。
トップスのチョコレートケーキ。
10年待った甲斐があったのだった。
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