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無心になれること

実は、私は無類の靴好き。
ここに住むまで3回の引っ越しをし、その間に荷物を減らすために10足以上捨て、手元に残ったのはクロックス含め6足。
うち2足は、ロベール・クレジュリーのもの。棚に置かれてるのを見てもピンとこないのだが、履いてみると驚くほどエレガントで美しい。つまり、そんな靴、今の私には必要ない。
でも捨てられない。

とあるところで「フリーランスになって履かなくなった靴の手入れをした」という書き込みを見て、なんのやる気もないどん底状態の私の中に「靴のお手入れしたい」という欲求が芽生えた。
不覚にも、数年前にネコに傷つけられたけれど、年2〜3回お手入れしてるおかげでカビはまったくなし。一足に1時間、二足で2時間。なにも考えずに、ただひたすら靴のお手入れに集中した。
丁寧に丁寧に、足りないとことは何度でもクリームを塗って拭き取ってを繰り返す。それに応えるように、二足とも本物の輝きが戻ってきた。20年前に買ったとは思えない。

ただ靴のことだけを考え、靴だけを見て、無心でひたすら手を動かす。嫌なことも、不快なことも、苦しいことも、なんにも頭をよぎらない。
ああ、こういう時間が必要なんだな。頭を空っぽにできるなにかを持たなくては。
浮上するきっかけを見つけた。あとは「なにか」を見つけるだけ。見つかるかな。見つかればいいな。

ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす