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PENTAX K-5IIs だけど、なにか?

「自分も写真、撮るんです」「自分もカメラやってるんです」
そう言われたら、なんと返す?

「え、なに使ってるの?」「どこのカメラ?」
写真を撮ってる人、カメラを使う人にそう言われたらがっかりする。
というか、その人に対する興味を失う。

「どんな写真撮ってるの?」「写真、見せてよ」
そう言う人だったら、恥ずかしいけれどうれしくなる。
その人の写真も見てみたい。その人がどうして写真を撮るようになったのか知りたい。どんな機材を使ってるのか、機材の変遷もおしえてもらいたい。

けっこうカメラをやってるんだとか、セミプロだとか、プロだとか、なんでもいいけど、カメラ(写真)の中級以上の人っているでしょ。
そういう人たちに「自分も写真、ちょっと撮る」と言ったとき、「どんなカメラ?どんなレンズ?」「まずは単焦点じゃないと」「やっぱり○○のカメラがいいよ」って言われると、つまんねーなーと思う。

私はモノが好きだから、今持ってるデジタル一眼レフカメラもこだわって買った。それが”プロ”から見て合格なのかどうか知らない。興味もない。
私が欲しくて買ったカメラだし、欲しくて買った単焦点レンズだから。
カメラというモノが好きだから、モノとしてのカメラについて話すのは好き。
でも、”プロ”としてレクチャーするのを聞くのは苦痛。
もしおしえを請うなら、「おしえて」と言う。言わなければおしえていらない。ただ語り合うだけでいい。つか、たぶん請うてもないのにレクチャーする人とは語らない。

あと、写真見せたら「これはもっとこうした方がいいね」って言う”プロ”もつまんねー。
「どうして撮ったの?」「なにを撮りたかったの?」、撮影の意図を聞いた上で「だったら、ここをこうしたらもっと迫力でるよ」「これだと撮りたいものがわかりにくいから、こうしたらいいかも」とアドバイスをくれるならわかる。

でも、本当のプロって、そう簡単に人の機材や写真の撮り方をレクチャーしたり、批評したりしないと思う。
そんなことしたり、言ったりしてたら安っぽく見えない?

私が会ったことあるプロのカメラマンはひとりだけ。
宅飲みでみんなが倒れた後、生き残りでおしゃべりしている中に、彼はいた。
それなりに経験があって、でも独学で始めたから自信がなかったり、それでもやりたいことをやっているという輝きがあった。いろんな仕事に真摯に向き合って、人柄そのままに誠実に仕事をしているのだと思う。
彼の写真はとてもすてきだった。
それまで好みとしてきたものとは異なっていたけれど、被写体の人間性やカメラマンとの距離感が見えるようで、見ているうちにファンになった。

たった20~30分のおしゃべりだったけれど、忘れられない時間。
それから1年も経たないうちに、彼の活動はどんどん広がって、今はかっこいいMVまで撮っている。ワンカットの、それはそれはすごいやつ。
知らなかったけど、これを書くのに彼の名前を検索窓に入力しようとしたら予測変換で出てきて、そのまま検索続けたら超有名曲のMVを撮影していた。

一緒におしゃべりしたとき、私以上に写真を撮っている人も同席していた。「彼女の写真もすてきなんだよ」と言ったら「え、見たい」と言った気がする。「カメラ、なに使ってるの?」とは言わなかった。「こういうときは、こんな写真を撮る」「写真を撮るときはこうしないと」なんてことは言わなかった。
ただ、写真を撮る楽しさ、うれしさをずっと語っていた。
聞いててわくわくしたから、思わず「いつかインタビューさせて欲しい!」と言ったけど、覚えていてくれてるかしら…。


たぶん、私がそうしがちなんだと思う。
ちょっと知ってるとえらそうにレクチャーしてしまう。知ってることをひけらかす。
そういう自分が美しくないと思っているから、人の行動にいちいちまなじりを吊り上げてしまう。

問題は、それがわかってるなら自分の行動を改善すればいいのに改善できてないこと。
だから人の言動が気になって仕方ない。気にしてしまう。
反省。


ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす