見出し画像

「 小規模農家になろう! 」

茶色の濁流の洪水を見るとなんともやりきれない気分になる。百年で1センチしか作れない土を、豪雨の下とはいえ、莫大に陸地は失っているのだ。

そして「土の中の銀河-微生物多様性が支える地球生命圏」で見るように、横山和成さんが言う通り土壌の豊かさとはそこにある微生物の多様性と量にあるのだ。するとこの茶色の濁流は、それを根こそぎ失わせることだ。


面白いことに私の住んでいる岡山では、多少の豪雨があったぐらいでは茶色の濁流にはならない。大雨注意報が出された翌日に近くの小川の写真を撮ってきたので見てほしい。

画像1

これが大雨の翌朝の水の色だ。さすがに透明度は落ちて、透き通ってはいない。しかし火山の元火口にあるこの町の川を流れる川は茶色くはなく、透明でなくなっただけで水の色をしている。ぼくの住んでいる集落は「岩山組合」という。文字通り入り口に元火口付近と思われる岩山があるのだ。そこから「和気富士」や「和気アルプス」という名の低いくせに本格的な登山道に上っていく入り口がある。朝家の前にいると、登山客が庭先を通っていく。都会ではありえない光景だ。自分が旅行者という主体ではなく、地方の光景の一つの客体としてあるということが可笑しく思える。

「第一村人発見!!」なんて言われているのかな。


この大量の微生物との共生が土を作り、様々な生物社会の始まりになっているのだと思う。今回の新型コロナウイルスの問題でも、だいぶウイルスの姿が見えてきたように思う。一部の人たちは感染はしたのだが、日本では他国と比べて、あまり死者数は多くはなかった。そこに何らかの要因(英語でファクター)があるのだろうと、それを「ファクターX」と呼んでいる。その「ファクターX」が何なのかについて、いくつかのものが挙げられている。


続きはこちらよりお手続きください

7/末までのご登録で、無料でお読みいただけます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?