たなか/大日本技研

大日本技研で原型師やってます。

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寸法的に正しい模型は、時に正しくない

前に投稿した「プラレスラーを1/4スケールで作るのは、なぜ難しいのか?」は、ざっとネタ出しをして、清書する際に「長すぎる」「本筋と離れすぎ」とかの理由で、1/3ぐらいをボツにしています。 そのまま捨てちゃうのも勿体ないネタもあり、リサイクルして別の投稿としてまとめてみました。 本稿は、4章「スケールモデル」の後ぐらいに、コラム的に載せるつもりでした。 00年代の話です。玩具会社にいた知人が独立することになり、その際に、お城模型の設計を受託することになりました。知人曰く、「図

    • プラレスラーを1/4スケールで作るのは、なぜ難しいのか?(後編)

      8章 プラレスラーを1/6スケールで作るのは、ほぼ無理 2章で、「(1/4スケールに変更したのは、)使用するサーボモーターのサイズから逆算したスケールなので、仕方ない」とサラッと書きました。 ロボットビルダーにとっては、「まあ、そうだよね。」という反応になると思いますが、それ以外の人には「?」でしょうし、そのあたりのフォローを。でないと、1/4が難しいなら、もう1/6で作ればいいのでは?となりますから。 ROBO-ONEの流れを汲むホビーロボットは、各関節にサーボモーター

      • プラレスラーを1/4スケールで作るのは、なぜ難しいのか?(前編)

        1章 自己紹介始めまして、大日本技研の田中と申します。 原型師、分かりやすく言えば、模型の元型を作る仕事をしています。 アニメ、マンガ、ゲームに登場する架空銃のモデルガンを作るのが主な仕事なのですが、 →大日本技研HP ホビーロボットにも手を出しています。 2章 プラレスラーって?タイトルにある「プラレスラー」とは、1982~85年に週刊少年チャンピオンに掲載されたマンガ「プラレス3四郎」(原作:牛次郎 作画:神矢みのる)に登場する、ロボットを組み込んだプラモデルの人形の

      寸法的に正しい模型は、時に正しくない