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【パデル】Sanyoは金網がお好き?(球種調査:Sanyo Gutiérrez編)

パデルのトップ選手の一人、Sanyo Gutiérrez選手。
マエストロとも呼ばれるテクニシャンプレイヤーで、2020年9月27日時点では世界ランク5位の選手です。

そこで気になるのが、Sanyo選手のプレー。

今回は、Sanyo選手がどこに向かってボールを打っているのかをピックアップしていこうと思います!

検証動画

Estrella Damm Menorca Open 2020 Finales
Sanyo Gutiérrez / Franco Stupaczuk vs Agustín Tapia / Fernado Belasteguín
より、50球ほどのショットを検証

検証結果

とにかく多かったショットが、対角の相手のサイドを抜きにいく鋭角のショット。
クロスの金網を狙ったショットが10本と、約50本のうち10本ですから2割はここを狙っています。

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(YouTube『World Padel Tour』より)

ロブも多く使用していて、50本のうち4割。意外と前衛にいる時もロブを使うことが多く、ネットプレーの1.5割はロブでボレーボレーを避けています。

ネットプレーで言うと、26球中11球(4割強)はロブ・両サイド脇・足元低めなどのボールです。
26球の中から相手も前に詰めてきている場面に絞ると、全体13球うちの8球(6割強)がそういった相手が打ち込めない球になっています。

とは言え、残り3球はブロックミス、残り2球は相手がロブを上げたため上から打つショット。
なので、Sanyo選手は前衛対前衛のときにプッシュボールで抜くよりも、ロブやサイド、足元を狙っていくことが好きそうです。(浮き球が来ていたらもしかしたら叩いていたかもしれませんが。)

そして、徹底していたのがコース。
↓の黄色の網掛け部分で打てるようなコースへの返球は少なく、特に相手正面へのボールが圧倒的に少なかったように思います。

画像2

(YouTube『World Padel Tour』より)

もちろん、検証したショットの母数が少ないかつ、相手選手の影響がある部分も大いに考えられます。

それでもなるべく低い球で強打を避けたり、ロブを打って逃げたり、と無駄に相手選手と勝負していない印象が強い選手に思いました。

いまバンバン相手に打ち込みにいってしまって勝てない人は、Sanyo選手のようにしなやかに躱すテクニックも参考にしてみるといいかもしれませんね。

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