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生産性と創造性をあげる意外な事実

仕事に没頭したことってありますか?

誰もが数回は経験したことがあると思いますが、集中しているときはあらゆる感情が取り払われていて、やることなすこと全てに手応えを覚えるようになります。

そして、周りからも当然のようにいい評価をいただけることも。と、こんな感じで好循環が生まれるのも、没頭した時に味わえる感覚の一つですよね。

ですが、その『没頭する感覚』というのは、なかなか発生するものじゃありません。

「よし、没頭するか!」と意識を向けてみても、過去に感じたような高揚は出てこないことがほとんどです。

なので、「没頭したい。集中したい。」と思っても、自分でコントロールしにくいのが現実だったりします。

ですが、アメリカのとある学者さんが、仕事に没頭できるための条件を発見しました。

その方は、アメリカ・カリフォルニア州立大学リバーサイド校でポジティブ心理学を研究しているソニア・リュボミルスキさんという方です。

彼女は研究の中で、仕事に没頭できる人つまり、仕事の生産性と創造性が高い人は、幸福度が高い人なんだということを発見したんですね。

しかも、幸福度が高い人とそうでない人を比べると、平均して仕事の生産性は1.4倍。創造性は4.0倍もの差があるという結果も導き出されました。

でも、まぁそうですよね。

自分や人生を悲観的に捉えてる人よりも、いつもニコニコしていてハツラツと仕事している人の方が能力が高いというのは、誰だってわかることです。

なので、幸福度が高ければ仕事の生産性や創造性も高くのなるというのは、なんとなく想像つきます。

ですが、ソニアさんの研究で参考になるのは、さらにその先の部分です。

つまり、「どうすれば幸福度があがるのか?」そんな奥深いところまで、彼女は研究して答えを出しているんです!

よく日本では、仕事の効率が悪い人に対して「やる気を出せ!」とか「モチベーションを上げろ!」なんて言い方をしますが、これって気分を高ぶらせて仕事に集中しろ!ってことですよね。

ですがソニアさんは、やる気やモチベーション、また健康状態や人間関係、お金といったいわゆる環境要因というのは、幸福度に関してわずか10%しか影響を与えないということを発見しました。

じゃあ、幸福度があがるのはなんの影響が最も強いのか?というと、、、

どうやら、インタビューとアンケートという手法を用いて幸福度(ハピネス)を定量化したとのことですが、遺伝的性質のものが50%と最も大きいとわかったのです。

そして残りの40%は、日々の習慣や行動だということが導き出されました。

つまり、行動の結果うまくいったから幸福を感じるんじゃなくて、積極的に行動を起こす、そのこと自体が幸福度を高めるということなんです。

逆を言うと、人間関係や健康状態が辛くて気持ちが低下してるんじゃなくて、その環境に対して行動している内容、そして習慣に対して幸福度が下がってるということなんですね。

なので、なかなかモチベーションが上がらないとか、組織全体の士気が下がっているといった悩みがあるならば、まずは何も考えずに行動してみることをオススメします!

そして、加えてぼくとしては、『身体運動は伝播する』という事実もぜひ知っておいてもらいたいです。

集団行動をしていると、人々の活動が一種の連鎖反応を起こすことがあります。例えば、あくびがうつるのもその一つですね。

集団の中に少しでも活発的な人がいれば、その気力や行動は伝染します。そして、徐々に広まっていって、最終的には幸福度の高い集団と昇華します。

一方で、身体運動の連鎖が起こりにくい。つまり、全員がタラタラと仕事をしていると、いつまでたっても幸福度もあがりませんし、生産性も高まりません。

なので、心理状態はとりあえずはムシして、「どうすれば行動を生むことができるか?」にフォーカスした方が賢明ですね♪

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。