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スマートホームデバイスの名前?グループ?部屋?

細かい知識がなくても、アプリの指示に従っていけば
かんたんに新しいデバイスの登録ができるようになってます。
はじめは物珍しさもあって、楽しみながら使っていました。

デバイスが1つや2つならあまり気になりませんが、
スマート照明デバイスが増え、
一部屋に複数の照明デバイスがあったり、
複数の部屋に照明デバイスを取り付けるようになってくると、
ちょっとした疑問がわいてきました。

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リビングの天井ライトは、
アレクサアプリ上で「リビング」というグループに登録しました。
同じく、ダイニングの天井ライトは「ダイニング」グループに。

キッチンにある5つのダウンライトは、それぞれを、
Philips hueアプリ上で「キッチン」というルームに登録し、
アレクサアプリ上でも「キッチン」というグループに登録しました。

アプリに言われるがまま、何の疑問もなく
こんなふうに照明デバイスを登録しました。

・・・

でも

・・・

ウチのリビングとダイニングとキッチンは、
特に間仕切りされていない、いわゆる「LDK」です。
[リビング+ダイニング+キッチン=LDK]

もしかしたら、


3つのグループに分けずに、
「LDK」という1つのグループにしたほうがいいんじゃないか?

そうすれば、寝るときアレクサに、
「LDKの照明を消して」っていえば1回で済み、
「リビングの照明を消して」と
「ダイニングの照明を消して」って2回言わずに済む。

さて?どっちが正解?

デバイスが1つ・2つのときは全く気になりませんでしたが。

そもそも、スマートホームアプリのいう、
グループ・部屋・ルーム・ゾーン・・・の、概念って何なんだ?
という疑問がわいてきました。

ずっとこの疑問を抱えたまま、アレクサを使ってきましたが、
せっかくの巣ごもり期間。
いろいろ検証して
スマートホームの「グループ」「部屋」を使いこなす!
ことを目標に整理をつけたいと思います。
※検証した時点・検証できた範囲での機能です。


Alexaでの”グループ”

Amazon Alexaでは、デバイスをグループという単位で整理します。

”リビング”・”キッチン”・”寝室”・・といった
いわゆる部屋単位のグループだけでなく、
”LDK”・”1階”・”自宅全体”や、
”テレビ周辺”・”キッチンのカウンター”というような、
部屋にとらわれない単位のグループも作れます。

たとえば、リビングのテレビ上にあるダウンライトを、
”リビング”、”テレビ上”、”LDK”といったような、
複数のグループに割り当ててコントロールすることができます。


GoogleHomeでの”部屋”

GoogleHomeでは、デバイスを部屋という単位に割り当てます。

”リビング”・”ダイニング”・”キッチン”という
分割した「部屋」にすることもできますし、
まとめて”LDK”という「部屋」にすることもできます。

”リビング”と”LDK”のように
重複する「部屋」を作ること自体はできますが、
照明デバイスを”リビング”に割り当てると、
同じ照明デバイスを”LDK”に同時に割り当てられません。

デバイスは、どれか一つの「部屋」にしか割り当てできないので、
(あるいはどの部屋にも割り当てない)
「部屋」同士は重複せず常に独立した範囲でなければならない、
ともいえます。


スピーカーデバイスだけは
アレクサと同様な「グループ」を作成できます。

照明デバイスに「(部屋名)の照明」とは付けない方がいい

”リビング”という部屋に複数の照明デバイスを割り当てると、
GoogleHomeアプリのホーム画面に、
リビングの照明という仮想?デバイスが自動的に作られます。
「OK,Google! リビングの照明を消して」で、
その部屋に登録されているすべての照明デバイスをまとめて操作できます。

複数の照明デバイスをまとめた
”(部屋名)の照明”という仮想デバイスの名前は勝手につけられてしまい、
ユーザーでは変更できません。

たとえば、
リビングに天井照明、間接照明、電気スタンドと3つ照明がある場合。
メインとなる天井照明にリビングの照明という名前を付けてしまうと、googleHome上では、
・天井照明1つを指すリビングの照明

・リビングにある3つの照明を指すリビングの照明
で、名前が重複してしまいます。

後者が優先されてしまうようで、天井照明だけを消したくて
「OK!Google リビングの照明を消して」って言うと、
3つとも消えちゃいます。

「リビングの照明」って、ついつい名付けたくなっちゃいますけどね。
個別の照明デバイスに「(部屋名)の照明」とは付けないほうがいいです。

部屋以外の単位で操作したいとき

GoogleHome標準の照明の操作では、
・照明デバイス一つ(Hueでいえば電球1つ)単位
または、
・「部屋」にある照明すべて
のどちらかの単位での操作になります。

「部屋」をどう区切るかは自由なので、
デバイスをまとめて操作したい範囲に合わせるのがよさそうです。

これ以外の単位。たとえば、

・1つの照明器具についている4つのランプを同時に制御したいとき
・”リビング”と”ダイニング”の2部屋に割り当てた照明デバイスすべてを同時に制御したいとき

は、
ルーティン(ユーザーアイコン→アシスタントの設定→ルーティン)を
作成して対応してください、ということのようです。


Hueアプリでの”ルーム”と”ゾーン”の使い分け

Hueアプリは、
コントロールする照明(ランプ)をまとめる方法として、
「ルーム」と「ゾーン」という2つの割り当て方があります。
アプリ上では、それぞれこのように説明されています。

ルーム
リビング ルームなど、特定の一部屋の照明を制御できます。

ゾーン
階段やテレビ視聴エリアなど、複数の部屋または部屋の中の特定のエリアの複数の照明をグループ化すると、それらの照明を同時に制御できるようになります。



よくわからないので、調べて&検証してみました。

このルームゾーンの違いは、
GoogleHomeの”部屋”とAmazonAlexaの”グループ”との違いとほぼ一緒です。

Hueアプリでのルームは、GoogleHomeの”部屋”と同様で、
1つのHueライトは1つのルームだけに割り当てられます。

一方、ゾーンは、AmazonAlexaと同様でその制限がないので、
たとえば、リビングのテレビ上のダウンライトのランプを、
”リビング”(ルーム)、”テレビ上”(ゾーン)、”1階”(ゾーン)
といったように複数の「ゾーン」に登録することはできます。


ルームより大きいゾーンもあるし、小さいゾーンもありえます。
ルームの中により小さい単位としてのゾーンがある
という説明は、正確ではありません。

Hueでのルームやゾーンは、各スマートホームアプリとは
次のように連携されるようです。

Hue×Alexa

AmazonAlexaアプリでHueをセットアップすると、
Hueデバイス(ランプ)一つ一つが、アレクサに登録されると同時に、
ルーム名・ゾーン名の仮想照明デバイスが登録されます。

たとえば、Hueアプリ上で、
”リビング”というルーム
”テレビ上”・”1階”というゾーンを作成してあれば、
アレクサでは、
”リビング”・”テレビ上”・”1階”という名前の照明デバイスが登録されます。

「アレクサ、テレビ上をつけて」と言うと、
テレビ上ゾーンに割り当てたライトをまとめて操作できます。

Hue×GoogleHome

GoogleHomeアプリでHueをセットアップすると、
Hueアプリ上でのルームがGoogleHomeに同期されます。

具体的には、下記のとおりです。
①Hueアプリで登録したルームが、
 GoogleHomeの部屋に登録される。
②Hueアプリでルームに割り当てた照明デバイスも、
 GoogleHomeの部屋に割り当てた状態で登録される。

Hueアプリでは”キッチン”、GoogleHomeでは”台所”と登録してあれば、
GoogleHome上は”キッチン”と”台所”が別々の部屋として登録されます。
一方、Hueアプリのゾーンは、
GoogleHomeの部屋にゾーン名だけ登録されて、
照明デバイスは登録されません(0台のデバイスの部屋になる)。

デバイスが登録されていないと、
GoogleHomeのトップ画面には出てきません。

Hue×iOS homekit(検証不十分)

Appleのスマートホームプラットホームである、
iOS homekitの部屋とも同期されるようで、
iPhoneの”ホーム”アプリで部屋を追加すると
hueアプリ上での更新をうながすメッセージがでてきます。

逆向きの同期はできてなさそうです。
(hueアプリで設定したルームははホームアプリの部屋に反映)
※iOS homekitの方はほぼ使ってないので検証は不十分です。

Hueアプリでのルームとゾーンの使い分けの結論は?

Hueアプリでの制御(シーンや、Hueのスイッチデバイスの使用)が
必要ないならば、Hueアプリ上ではルームゾーンも使わずに、
デバイスのグルーピングは、
すべてアレクサやGoogleHome側で行うというのが
シンプルでわかりやすいと思います。

ルームやゾーンを使うなら、
Alexaがメイン→ゾーンだけを使う
GoogleHomeがメイン→ルームだけを使う(部屋名とルーム名は揃える)
という方針でよいのではないかと。

ウチはAlexaがメインなので、ゾーンだけを使っています。
「廊下ライト」というゾーン名を作り(「廊下」ではなく)
廊下の天井についている4つのダウンライトを登録しています。
Alexaアプリ上では「廊下ライト」という一つのデバイスとして扱えます。

(2020-05-05に投稿した記事の移転・再投稿です)

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